Steamなどのプラットフォームが一般化し、専用ハードが無くてもPC等でゲームをプレーする人が増えた昨今。快適にゲームを楽しむために高性能のコントローラーを手に入れたいと思う方も増えているはず。そんな中、日本のゲーミングコントローラーブランド「Void Gaming」が先月に先行予約を開始した『GENESIS』は、まさにPCゲーム初心者やeスポーツ入門者にうってつけの一台。本ブランドを展開するAndGAMERが8月4日に開催した「AndGAMER メディアデイ」ではその性能について詳しい解説が行われ、ZETA DIVISION所属のストリーマー・k4senさんをゲストに招いたトークセッションでもプロ目線のメリットが語られました。
カジュアルなゲーマーにも競技レベルのスペックを提供する『GENESIS』
コンマ数秒の判断が勝負を左右するeスポーツにおいて、自分の操作を素早く確実に届けてくれるコントローラーは競技者の相棒といえる存在です。平均年齢20代の社員が全員ゲーマーの企業、AndGAMERが展開する「Void Gaming(ボイドゲーミング)」は、そのコントローラー領域で国内トップシェアに立つブランド。ジャパニーズデザインの優れた操作性と高いカスタマイズ性で、プロゲーマーら競技で活躍するプレーヤーを支えてきました。

しかしながら、同社がこの日のメディアデイで「これまでのボイドゲーミングは、競技シーンでの実績やミリ単位の操作精度でプロから愛されてきましたが、逆にカジュアルなプレーヤーからは手を出しづらいという声もいただいてきました」(AndGAMERマーケティング部・宮之原琢望さん)と自ら認めて語ったように、今までのボイドゲーミングはプロ志向を追求しすぎていた側面があったのも事実。
そこで、もっと気軽にボイドゲーミングのコントローラーで遊びたいというライトなユーザー向けに開発されたのが、7月28日より先行予約を開始した完全オリジナルの新コントローラー『GENESIS(ジェネシス)』です。

ジェネシスの特筆すべきポイントは4つ。
①通常のコントローラーにはない10個の追加ボタンを搭載し、複雑な操作が簡単に可能。
②ポーリングレート2000Hzの通信速度や長時間の安定した操作性を実現するTMRスティックの採用などプロレベルの性能。
③Windowsの専用ソフトウェアを使って、ボタン割り当てからスティック調整までを詳細にカスタマイズ可能。
④12,980円(税込)というコストパフォーマンス
これらを踏まえて宮之原さんは、ジェネシスを「フレンドリーで最強」という言葉で表現しました。

FPS、アクションRPG、格ゲー、MMO、一台で何でも対応
PCゲームの人気ジャンルには「Apex Legends」や「VALORANT」のように一人称視点でシューティングを行うFPS、「モンスターハンター」のようにオープンワールドを冒険するアクションRPG、「ストリートファイター」に代表される格闘ゲーム、そして「ファイナルファンタジー14」のように世界中の人が同じ世界を共有するMMOなどがあります。宮之原さんの言う“最強”の言葉には、ジェネシスがこれら全ジャンルにハイレベルに応えられる一台であるという意味が込められています。

例えば、キャラクターや視点の動きが多く複雑な操作が必要なFPSやアクションRPGでは、2つのLRボタンと背面ボタンを追加した多数のボタンと最新のTMRスティックがスムーズな操縦をカバー。非接触型の技術を用いたスティックはハードな使用にも高い耐久性で応え、視点が勝手に動いてしまうドリフト現象の防止も特長です。本体を傾けることで視点等を動かすジャイロ操作にも対応。また、コントローラーの指示をコンピューターに送る数値であるポーリングレートは通常のコントローラーに比べて約8倍と、遅延のないプレーが可能とのこと。

一方で、格闘ゲームを楽しみたい人に嬉しいのが天面の6つボタン。また、確実なコマンド入力が勝敗を分ける格ゲーだけに、宮之原さんは「マウスクリックのように反応の良いボタンの押し心地や斜め入力が入りやすい十字パッドも強みです」と操作の信頼性を強調します。

他プレーヤーと繋がることも多いMMOでは、ホームボタンの下に配置された4つのFキーのショートカットが便利。マイクのミュートや録画開始がワンタッチで操作できるほか、いろいろなゲームを楽しむ際のプロファイル切替やボタンリマップなどの設定をコントローラーだけで変えることができます。

そのほか、ワイヤレス接続による開放感や日本人が慣れ親しんだプレイステーション式のスティック配置などをPRし、「これがPCコントローラーの新しいスタンダートです」と高らかに宣言した宮之原さん。オールインワンの万能性を持つコントローラーは、いろいろなPCゲームを遊んでみたいという初心者や、これからeスポーツを始めようという入門者が選ぶ最初の一台としても最適といえるでしょう。
ZETA DIVISIONのk4senもジェネシスの使いやすさに納得
この日の後半は、この度、ボイドゲーミングとスポンサーシップ契約を結んだeスポーツチーム、ZETA DIVISION所属のストリーマー・k4senさんをゲストに招き、AndGAMERの上森翼CEO、石井拓人取締役とジェネシスをテーマにしたトークセッションを実施。

「日本はプレイステーションの普及率がとても高いのですが、高性能PC向けのコントローラーにはPS配置のものがほとんどなく、それなら自分たちで作ってみようということになりました」とジェネシス開発の経緯を述べた上森さんに対し、20台以上のコントローラーを持っているというk4senさんは「僕も下にスティックが揃っているスタイルでずっとやってきたので、同じ配置になっていて嬉しいですね」と共感の声。

続いて、ジェネシスの使用感を尋ねられたk4senさんは、「僕はどのコントローラーを使う時も、最初に手に持った感覚を気にするんですけど、海外の製品などは向こうの人の手の大きさに合わせて大きめに作られているのに対して、ジェネシスは大きさを感じずに手の中に収まるのがいいですね」と回答。

その上で「特長であるトリガーはグッと押し込むこともできればカチッと押すこともできる」「方向キーって押しているかどうか分からなくなることがあるけれど、ジェネシスはボタンになっているので分かりやすい」「プロはスティックの端に指をかける人が多いので、真ん中が凹んでいて引っかかりやすい形になっているのが助かる」「配信をする時はシーンの切り替えなどをマウスでやっているけど、ジェネシスはFキーを活用すればコントローラーだけで操作ができそう」などプロ目線で感じた具体的なメリットを述べ、さらには「こんだけ全部入ってたら普通は2万円越えますよ」と声を上擦らせながら価格にも言及し、会場に笑いも起こしました。

なお、ボイドゲーミングはジェネシス初のコラボモデルとしてZETA DIVISIONコラボコントローラーを発表。マットブラックを基調にZETA DIVISIONのチームカラーであるネオンイエローを取り入れたコントローラーは、k4senさんも「本当にかっこいい」と唸るクールなデザインになっています。
先行予約開始後、既に予約注文が殺到しているというジェネシス。気になる方は、東京・渋谷に8月23日オープンする同社初の直営店「AndGAMER Store」で、さらに詳しい情報をゲットしてみてはいかがでしょう。
「GENESIS」先行予約・販売情報
先行予約期間:2025年7月28日から8月31日
発送時期:2025年内発送予定
対応プラットフォーム:PC/Nintendo Switch/Android/iOS
価格:12,980円(税込)
販売場所:Void Gaming 公式ストア
https://voidgaming.jp
※「Void Gaming × ZETA DIVISIONコラボコントローラー」は8月1日から31日まで先行予約受付中。価格は14,980円(税込)。
「AndGAMER Store」
開業日:2025年8月23日(土)
所在地:東京都渋谷区神泉8-1 フォーラム渋谷神泉1F
営業時間:11時〜19時(土・日曜は不定休)