SOMPOホールディングス株式会社(以下、SOMPO)は、世界的に愛されるサッカー漫画『キャプテン翼』とのグローバルパートナーシップ契約の締結を発表しました。
この契約締結は、2027年4月に予定されている『SOMPOグループ株式会社』への社名変更、そして新たなグループビジョン「未来の可能性を解き放つ(The Vision to Unlock Possibilities)」を象徴する重要なプロジェクトです。
かつてサッカー少年として翼くんに憧れ、単身ブラジルへ渡った経験を持つ奥村幹夫CEO。
そして、日本にプロリーグがない時代から世界を夢見た作者・高橋陽一先生、そしてその物語を現実に変えた象徴である中田英寿氏が登壇され「スポーツの力」と「挑戦の価値」から、SOMPOが目指す未来の姿についてのトークセッションが行われました。

130余年の歴史を経て、新たなグループビジョンへ
SOMPOホールディングス株式会社 グループCEO取締役 代表執行役社長 奥村幹夫氏から、SOMPOのこれまでの背景について伺いました。

SOMPOのルーツは、1888年に創業した国内初の火災保険会社にまで遡ります。
それから130年以上の時を経て、同社は火災保険から生命保険、介護、さらには防災・減災、未病・予防といった領域へと事業を拡大させてきました。

奥村氏は「現在、ビジネス環境はかつてないほど複雑化している」と言及。
この困難な時代においてグループの総合力を最大化し、サービスやデータを繋ぐことで顧客のニーズに応えるべく、2027年4月より『SOMPOグループ』へと社名を刷新。
その変革の中心に据えられたのが『未来の可能性を解き放つ』というビジョン。

奥村氏はこのビジョンについて、
「一人ひとりの持つポテンシャルを最大限に引き出し、私たちの手で未来を作っていくんだという強い思いを込めた。」
と語ります。
そして、このメッセージを国内外に分かりやすく伝え、共感の輪を広げるためのパートナーとして選ばれたのが、まさに夢を信じ、挑戦し続ける姿を描き続けてきた『キャプテン翼』でした。
『キャプテン翼』に共鳴する「挑戦の精神」
奥村氏にとって、大空翼は単なる漫画の主人公ではなく、自らの人生を突き動かした「憧れの存在」であると語ります。
『キャプテン翼』の連載が始まった当時、日本にはJリーグもなく、ワールドカップ出場など夢のまた夢と思われていた時代。

しかし、奥村氏は翼くんが仲間と共に困難を乗り越え、世界を目指す姿に大きな刺激を受け、なんと自身も大学時代にブラジルへとサッカー留学を敢行したと言います。
その後、ビジネスの世界に身を転じた奥村氏が直面したのは、文化や言葉の壁、そして2001年の9.11テロという未曾有の危機でした。
「2001年のテロの際、目の前で起きた危機を乗り越えられたのは、国籍を超えて同じ目標に向かった仲間の存在があったからです。」
と奥村氏。
この個人的な体験は、キャプテン翼が描く「仲間を信じ、不可能を可能にする」という精神と深く重なります。
そしてSOMPOが世代や地域・国境を越えて、翼くんという世界共通のアイコンと共に歩むことは、グローバルブランドの構築において強力な一歩であると主張されました。
パートナーシップが始動させる5つの取り組み
SOMPOホールディングス 広報部 ブランド・コミュニケーショングループ 特命部長の田中翔氏は、スポーツには「人の心を動かし、挑戦する勇気を生み出し、世代や地域、国境を越えて人と人を繋ぐ力」があると強調します。

グローバルパートナーシップは、以下の5つを中心に展開されます。
1. 次世代の育成とスポーツイベント。
2016年から展開している「SOMPOボールゲームフェスタ」を『キャプテン翼』とコラボレーションさせ、より多くの子どもたちに仲間の大切さと挑戦の楽しさを届けます。

2.トップアスリートの挑戦ストーリー発信。
世界中のアスリートによる、挑戦や挫折、未来への思いを語るインタビューシリーズを展開し、一歩踏み出す勇気を与えます。

3.「南葛SC」および「南葛SC Wings」へのスポンサーシップ。
高橋陽一先生が代表を務め、Jリーグ参入を目指す現実のクラブを支援し、キャプテン翼の物語を現実へと繋ぎます。

4. 社会課題解決プロジェクト。
「OUR STORIES」との連動。誰もが自分らしく挑戦できる環境づくりを目指し、スポーツを通じた社会課題解決の輪を広げます。

5. グローバルコミュニケーション。
世界中で親しまれている『キャプテン翼』をアイコンに、SNSやデジタルコンテンツを通じて、国内外へグループビジョンを発信します。

中田英寿と高橋陽一が語る「真の挑戦」
発表会後半のトークセッションでは、元日本代表の中田英寿氏とキャプテン翼の原作者である高橋陽一先生が登壇されました。

トークセッションでは挑戦について深い議論が交わされます。
また中田氏は、自身のサッカー人生の原点が『キャプテン翼』であったことを明かしました。

「当時は野球の方が人気で、サッカーはマイナーなスポーツだった。翼くんがいなければ、僕はサッカーを始めていなかった。」
と驚きの回答。
中田氏は子どもの頃に漫画の中のプレーを「できる」と信じて砂場で練習した経験が、後にイタリアのセリエAで披露し、世界を驚かせた伝説的なゴールへと繋がっていたと言います。
また中田氏にとって、困難や厳しい状況は「あることが当たり前」であり、それはゴールではなく、その先にある夢や目標に到達するためのプロセスに過ぎないと説明。

「途中で止めてしまったら失敗になるかもしれないが、やり続ける限り、あらゆるものは練習である。」
この中田氏の言葉に対し、奥村氏も「今ここにいることで満足せず、ポテンシャルを信じてチャレンジし続ける文化を社内に作っていきたい。」と応じました。

そして中田氏は、現地の多くの外国人選手たちがキャプテン翼を知っており「あのシーンを見た」と共通の話題で盛り上がったと言います。
一人の漫画家が描いた物語が、言葉や文化の壁を越えて世界中のプロサッカー選手たちに影響を与えている事実に、敬意を表していました。

高橋陽一先生は、日本が世界レベルで戦うことが夢だった時代に、なぜ翼くんの成功を描けたのかという問いに対し、
「サッカーというスポーツ自体に、国境を超えるグローバルな魅力と、体格差を超えて日本人が戦える可能性を感じていた。」
と振り返ります。

本イベントの最後に、SOMPOがスポーツを支援する理由は「数値化できない価値があるから」だと語る奥村氏。
「スポーツには人の心を動かし、勇気を与え、国境を越えて人を繋ぐ力がある。」と語り、
ワールドカップを見て感じた感動や「自分でもできるかもしれない」という感覚こそが、次世代の可能性を解き放つ原動力になると信じていると伝えます。
『ひとrの持つ無限の可能性を信じ、仲間を信じ、自ら未来を解き放つ』
この新しいビジョンを掲げ、SOMPOは『キャプテン翼』と共に次のステージへ。
信頼と実績を築いてきた日本発の企業から、真のグローバルカンパニーへ。
SOMPOの新たな挑戦が、今ここから始まります。
