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オーストラリア産ぶどう日本市場で123%増!ATGAが成長ロードマップを説明「日本は戦略的なパートナー市場」

オーストラリア生食用ぶどう協会(ATGA)の記者説明会&試食会が3月10日、東京ベイ有明ワシントンホテルで開催され、ATGAのジェフ・スコットCEOが日本市場向けの輸出戦略と成長ロードマップを説明。 日本向け輸出は123 […]
TORSOJACK 2026年3月13日

オーストラリア生食用ぶどう協会(ATGA)の記者説明会&試食会が3月10日、東京ベイ有明ワシントンホテルで開催され、ATGAのジェフ・スコットCEOが日本市場向けの輸出戦略と成長ロードマップを説明。

日本向け輸出は123%増加しており、同説明会は「FOODEX JAPAN 2026」出展に合わせ、日本市場でのさらなる拡大を見据えた発信の場となった。

 

ATGAとは

ATGAは、オーストラリア全土の商業用生食用ぶどう生産者を代表する業界団体で、高品質なオーストラリア産生食用ぶどうの国際展開を推進している。

今回の説明会では、昨シーズンの日本市場での実績を振り返るとともに、2026年シーズンの日本向け輸出戦略や拡大計画を紹介。あわせて、自然な甘さとパリッとした食感が特長とされるオーストラリア産ぶどうの試食会も行われた。

スコットCEOは冒頭「日本は単なる輸出先ではなく、オーストラリア生食用ぶどう産業にとって戦略的なパートナー市場」だと位置づけた。

ATGAによれば、オーストラリア全土には約700人の生産者、400以上の農家があり、年間総生産量は22万トン。

ぶどう畑は約2万5000エーカーに及び、サンレイシア地域がオーストラリア産生食用ぶどうの約7割、輸出向けぶどうの95%を担うという。

こうした生産基盤を背景に、日本市場では高付加価値志向の消費者層と厳格な安全・品質基準を備えた市場特性を強みに、中核輸入市場としての位置づけを強めている。

実績面では、2024/25シーズンの総輸出量は14万2000トンで、日本向けは9495トンと輸出先上位6か国の一角を占めた。

対日輸出量は2014/15シーズン以降で増減を挟みながら推移し、2024/25シーズンに回復。

説明会では、日本の生食用ぶどう輸入量全体が前年より21%増えるなか、オーストラリア産は5年間で123%増と大幅に伸び、南半球供給国の中でシェア27%に達したことも示され、スコットCEOは日本市場での拡大について「品質、品種、信頼」が成長の基盤だと強調した。

 

今後の戦略と成長ロードマップ

今後3年間の日本市場成長ロードマップとして掲げた柱は3つだ。

1つ目は品種アクセスの拡大。ATGAは、より多くのプレミアム品種を日本の輸入業者・小売業者に供給し、日本の消費者が求める甘さ、風味、食感により正確に応えていく方針を示した。

2つ目はブランド・販促強化で、店頭での見える化や季節ごとのプロモーション、消費者理解を深めるマーケティング支援を進める。

3つ目は小売・輸入業者との連携強化で、長期的なカテゴリー成長を支える体制づくりに重点を置く。

スコットCEOは「日本は私たちの戦略の中心にある」と述べ、着実で持続可能な拡大を進める考えを示した。

商品戦略としては、外観品質の高さ、高糖度設計、シードレス品種中心、日持ちの良さを日本市場向け品質戦略の軸に設定。

この日試食用として紹介されたのは、明るい緑色で高糖度・パリッとした食感が特長の「アイボリー」、鮮やかな赤で爽やかな甘さを備えた「ルビーラッシュ」、深い黒色と濃厚な甘みを打ち出す「ミッドナイトビューティー」、自然な甘さとジューシーさをうたう「スイートネクター」の4品種だった。

ATGAは今後、品種拡充、プロモーション強化、消費者接点拡大を2026年の重点施策として進める。

流通面では、主要輸入業者としてKIFAやUnion Will、CGCを挙げ、全国主要小売チェーンではイオンやイトーヨーカドー、西友、ライフなどでの展開を予定。

店頭展開期間は3月から5月を中心とし、日本全国の店舗で順次販売を広げていく計画だ。

あわせて、品質・安全・サステナビリティへの取り組みとして、資源効率化と栽培管理の高度化、環境・経済両面での持続可能性、トレーサビリティと品質保証体制を強化する方針も示された。

説明会の最後にスコットCEOは、

「オーストラリア産ぶどうは日本市場とともに成長する。品質、品種、信頼、それが私たちの約束だ。」

と総括した。

日本市場での足場を固めながら、品種拡充と販促強化、流通連携を通じてプレミアム果実としての存在感をどこまで高められるか。

オーストラリア産ぶどうは、国産の端境期を埋める輸入果実にとどまらず、日本の青果売り場における新たな選択肢として浸透を図ろうとしている。

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