食品メーカーのマルコメと人気ユーチューバーのファビオシェフがコラボしたレストラン「ファビオ飯×marukome 発酵Restaurant」が6月11日から13日の3日間限定でオープン。東京・麻布十番のBARTH LABを会場に、マルコメ商品の発酵食品を使ってファビオシェフが考案したオリジナルイタリアンメニューが提供される。開幕前日に開催された内覧会にはファビオシェフ本人も登場。本企画への意気込みが語られたほか、メディア向けに試食がふるまわれた。
あの“ファビオ飯”のリアルレストランが3日間限定で出現
和の発酵食品で有名なマルコメとイタリア料理を中心に活躍するファビオシェフという斬新な取り合わせで行われる今回のコラボレストラン。提供メニューのレシピを考案したファビオシェフは、20歳からイタリアを中心にヨーロッパの大衆店や星付きレストランで6年間修業し、現在は自身が主宰するYouTubeチャンネル「ファビオ飯/イタリア料理人の世界」が登録者数100万人を越える人気ユーチューバーだ。

会場で挨拶に立ったファビオシェフは「マルコメさんとのコラボなので、僕自身が感じるみその美味しさをイタリア料理で伝えたかった」とコメント。また、「普段、イタリア料理でみそを使うことはありませんが、ネオイタリアン的な発想で良い調和を考えながらレシピを作りました」とし、それぞれのメニューに込めた具体的なこだわりを語った。

日本の発酵食品とイタリア料理が織りなすコラボメニューを体験
本イベントでは「大豆のお肉のボロネーゼ」「豚バラ、アサリ、茄子 スパゲッティアーリオオーリオ仕立て」という2種類のパスタのうち一品と「シーザーサラダ マルコメエディション」「チャイ香るスイーツ粉シフォンケーキ(マルコメレシピ)」がセットになったパスタランチ(3000円・税込)が提供される。この日は4品すべてが試食としてふるまわれた。

「シーザーサラダ マルコメエディション」は、2分の1個丸ごと使った水レタスにエディブルフラワーを散りばめたビジュ力抜群のサラダだ。白マヨネーズベースのシーザードレッシングをベースにした一品には、『生塩糀パウダー黒胡椒ブレンド』を使ってマリネした鶏ハムと『オーガニックみそパウダー』を使ったみそクルトンというマルコメ印の味が隠れている。

崩してしまうのが惜しくなる華やかな一皿だが、ザクザクとナイフで切り分けていくと、そこにはまるで草原の中を駆けていくような楽しさが。同じく味も発見に満ちていて、シンプルなドレッシングが成す味の中心の中で塩糀やみその風味とコクが生きる、我らがジャパニーズ発酵フードの新たな魅力を教えてくれる一品だった。
「大豆のお肉のボロネーゼ」は、肉の代わりにマルコメの『ダイズラボ 大豆のお肉』を使ったヘルシーなパスタだ。ソースには同社の生みそ『糀美人 なめらか』が使われており、ファビオシェフは「動物性のお肉に比べて大豆のお肉は旨みやコクが少ないので、みそのコクを入れることでその部分を補いました」とその狙いを話す。また、イタリアの豆料理に欠かせないというローズマリーを使い、その香りで大豆本来のおいしさを引き立たせているという。

タリアテッレの麺を使い、見た目は上品なボロネーゼ。味の方も何も言われなければ豚肉だと思う味わいだ。その中でソースはほんのりとみその風味を感じさせ、発酵食品ならではのコクが濃厚な味わいを作り出していた。
豚バラのペペロンチーノや「糀みつ」を使ったスイーツも
もうひとつのパスタの「豚バラ、アサリ、茄子 スパゲッティアーリオオーリオ風」は、豚バラを使ったユニークなペペロンチーノだ。「みそとニンニク、両方に共通して相性の良い食材を探す中、みそ料理で真っ先に思い浮かんだのが『揚げ茄子のみそ汁』だったので、豚バラ、茄子、ミョウガをチョイスしてみました」と発想の原点を明かしてくれたファビオシェフ。また、豚肉とアサリを合わせるスペインの伝統料理を参考に、肉の加熱にはアサリの出汁を使っており、マルコメの『生塩糀パウダー 黒胡椒ブレンド』をまぶした豚バラに出汁でやさしく火を通すことにより、しゃぶしゃぶのような食感に仕上げたという。

皿の上に薄く塗られた『糀美人 熟甘』を絡めてみそとアーリオオーリオの融合を楽しみながら食す一皿は、イタリアンとも和食ともいえない新しい味わい。オイルベースのソースの中でニンニクとみそがそれぞれ主張しつつも見事に調和し、ミョウガの爽やかさが最後を締めるというストーリーみたいなものを感じさせる一品だった。
そして「チャイ香るスイーツ粉シフォンケーキ」は、マルコメのレシピの中からシェフの推薦で今回のメニューに加えられたスイーツ。大豆粉のシフォンケーキには、マルコメの『魚沼産コシヒカリ使用糀みつ』が使った生クリームが添えられている。

「糀みつ」というのは初耳の響きだったが、糀甘酒を濃縮してできた発酵甘味料なのだそうで、優しい甘みのホイップは、スパイスの効いたふんわりシフォンとの良いマッチングを感じさせた。

「ファビオ飯×marukome 発酵Restaurant」は、6月11日から13日まで東京・麻布十番のBARTH LABで開催(営業時間11時~16時)。入場は下記URLからの事前予約制。既に3日間とも予約が埋まっている状態だが、キャンセルが出た際にはファビオシェフのInstagramストーリーで適時アナウンスされるという。
3日間限定で味わえるファビオ飯。会場に出かけて味わうのはもちろん、会場に行けないという方はマルコメ公式サイトの「ファビオシェフのおうちでつくれるイタリアンレシピ」を参考に、和の発酵食品とイタリアンのコラボを自宅で試してみてはいかがだろう。
【「ファビオ飯×marukome 発酵Restaurant」申し込みURL】
https://airrsv.net/fabiohaccorestaurant/calendar
【マルコメ公式サイト「ファビオシェフのおうちでつくれるイタリアンレシピ」】
https://www.marukome.co.jp/recipe/special/fabio-recipe/