今年で誕生20周年を迎える「スチームオーブンレンジ ビストロ」の新製品を6月上旬に発売するパナソニックが、5月27日に同製品の体験セッションを行った。本製品の大きな進化は、グリル料理とスープが同時に調理できる「おまかせグリル&スープ」機能の搭載だ。この日は料理家の栗原心平をゲストに迎え、同氏考案のレシピを使ってこの機能を体験。近年話題を呼んだ“あのユーラシア料理”を作り、その実力を試してきた。
新製品の目玉は「おまかせグリル&スープ」機能の搭載
和食でも洋食でも食事には何かしら汁物が欲しい。年齢を重ねるにつれ、ますますそう感じるようになった。しかし一人暮らしの筆者は一、二品程度の副菜までは作るものの、汁物まで手を出す余裕がなく、結局はインスタントに頼ることが多い。そんな中、この度発売される「スチームオーブンレンジ ビストロ」(以下、ビストロ)の新製品「NE-UBS10E」は、私と同じような悩みを持つ人を救ってくれる新機能を搭載しているという。

会場に到着すると、各列の前方には今回の新製品が一台ずつ用意されており、注目の新機能を試す準備は万端。そして冒頭に登壇した同社調理機器事業本部事業開発部の安井麻衣氏からは、「期待を超えるおいしさの深化」と「新しい食のくらし提案」という2つの方向性で強化してきたビストロの歴史に加え、新製品の目玉である「おまかせグリル&スープ」機能の搭載や、冷凍の調理済みフライにも対応する「フライあたため」機能の進化について説明があった。
栗原心平がジョージアの郷土料理「シュクメルリ」風レシピを考案
続いて料理家の栗原心平が登場。同氏考案のレシピで「おまかせグリル&スープ」機能を使った『鶏肉のシュクメルリ風』と『刻み野菜のスープ』の調理体験が行われた。

「おまかせグリル&スープ」機能とは、上段のグリル皿で焼き物料理を、その下のスペースでスープを同時調理できるという機能だ。安井氏が挙げたポイントは「同社独自のヒートグリル皿」「スチームを活用した焦げを防ぐ温度制御」「食材条件に応じた約20通りの加熱プログラム」の3つ。これらの特徴を活用し、グリル皿裏側の高温フェライトがマイクロ波を吸収しながら発熱することでグリル調理を実行。下のスペースをレンジ機能に使うことでスープの同時調理を可能にしている。

準備はとても簡単で、『鶏肉のシュクメルリ風』の方は、塩と胡椒で下味を付けた鶏もも肉をペースト状になるまで混ぜ合わせた生クリーム、ピザチーズ、ニンニク、片栗粉のソースと混ぜてジャガイモ、パプリカをなるべく重ならないようにグリル皿に並べる。一方、スープの方も材料をボウルに入れるだけでスタンバイ完了だ。

その後、これらをビストロにセットし、操作パネルで「おまかせグリル&スープ」機能を選択。スープの分量、冷凍食材やたれ着けの有無などを指定して調理が始まった。

今回の調理時間は30分。その間、庫内では食材の状態に合わせて出力を調整しながらマイクロ波による加熱、スチームによる温度調整、グリルでの焼き上げという加熱シーケンス(順序)に沿った調理が行われる。途中で手を加えたり火加減を確認する必要もなく、待つだけでよいため、別の家事や趣味に費やす時間が増え、暮らし全体の時短にもつながりそうだと感じた。

そして完成を知らせる音が鳴り、扉を開けると、おいしそうな焼き目が付いた鶏肉がお目見え。栗原が盛り付けを行うと、まさにレストランのような一皿に仕上がった。
果たして「おまかせグリル&スープ」の実力は?
試食してみると鶏肉はブリっとしたジューシーな味わい。フライパンだと火入れが難しい鶏肉だが、自動でここまでできてしまうのは心強い。片や周囲で意外に反響が大きかったのがジャガイモの方で、スチーム後に焼き上げたことで、しっとりかつふっくらとした食感が楽しめ、同じ料理の中でも食材ごと適切な火入れをしてくれる性能の高さを実感した。

一方で「グリル工程を挟むと、その間にスープの方が冷めてしまうのでは?」という疑問が浮かんだが、スープは調理終了前に再加熱される仕組みで、実際に味わったものもアツアツの状態。スープ好きのこだわりに応えるそんなところにも開発者のこだわりが伺えた。
今回は刻み野菜のスープだったが、ソーセージや厚揚げなど大きなカットの食材を使ったスープも対応しているとのこと。「おまかせグリル&スープ」と聞くと、後にくる「スープ」の方が付加価値に思えるが、いつも汁物まで作る余力がない筆者からすると、むしろスープの方が主役級の機能に感じられた。

また、グリルの方は肉料理と魚料理、野菜を使った副菜など複数メニューの調理が一度に可能。つまり一汁三菜の調理を一度にこなしてくれるので、火を使わずに動線少なく料理がしたいという高齢者などにも頼もしい一台になりそうだ。
なお、料理の完成を待つ間にはゲストとのトークセッションも実施。栗原からは「今日はクリームを使った洋風料理でしたが、醤油ベースや味噌ベース、中華風などグリルに合わせてスープを選べるところがいいですよね」というの新機能の感想が語られた。また、安井氏からは「今日のシュクメルリ風のようにプロレベルの料理もできますし、レシピなしで家にある食材を使った節約料理もできます。ハレの日と日常を使い分けながら、さまざまな料理にチャレンジしていただければ」というアドバイスもあった。
「おまかせグリル&スープ」機能を搭載した「スチームオーブンレンジ ビストロ」の新製品「NE-UBS10E」は6月上旬に発売。ブラックとオフホワイトの二色展開で、価格はオープン。
