東京都は「チルドレンファースト」な社会の実現に向けて「こどもスマイルムーブメント」を推進。
この取組の一環として、本ムーブメントのアンバサダーであるピアニスト・YouTuberのハラミちゃんによる特別授業を東京都目黒区立菅刈小学校で開催しました。
「こどもスマイルムーブメント」とは
「こどもスマイルムーブメント」は、東京都が子どもを大切にする気運を一層高めるべく、企業・NPO・学校・区市町村など幅広い主体と連携し、官民が一体となって子どもの笑顔につながる様々なアクションを展開する取組。
●全ての子どもが今と将来への希望を持って、伸び伸びと健やかに成長できるよう、全力でサポートする
●子どもが社会の一員として様々な場面で参画できる機会の創出に努め、子どもの目線に立った取組を推進する
●社会全体で「子どもを大切にする」気運を醸成し、安心して働き、子育てができる環境づくりに取り組む
上記を行動指針に、幅広い主体と連携し、それぞれの強みを活かした施策を展開しています。
ハラミちゃんによる第一回特別授業を開催
この度、東京都目黒区立菅刈小学校で「こどもスマイルムーブメント」のアンバサダーを務めるハラミちゃんが登壇する、特別授業が開催されました。
同校の鈴木稔学校長は、

「東京都にたくさん学校がある中で、本校に来てくれるというのは特別なことですし、(来てもらえるのは)ただ一校だけでしたので、みんなはとってもラッキーです。今年、菅刈小学校は開校150周年を迎え、様々なお祝いの行事をしてきました。その記念行事の中で、1つ目、みんなが菅刈小学校をもっと好きになってほしい。2つ目、菅刈の街をもっと好きになってほしい。3つ目、みんなに将来の夢や希望を持ってもらいたい。そして4つ目、この1年がみんなの一生の心に残る思い出になってほしい。という目標を立ててやってきました。今日の特別授業は、きっとこの3つ目と4つ目の目標にぴったりだと思います。」
と挨拶を行いました。
続けて、ハラミちゃんが登場。


はじめに「天国と地獄」の演奏を披露し、子どもたちは大きな拍手を送りました。
その後、ハラミちゃんのプロフィール紹介で、YouTubeでの動画総再生数9億回以上、チャンネル登録者が230万人を超えていることを伝えると、子どもたちからは「ええ!?」「すご!!」と驚愕する声も出ており、子どもたちからの尊敬の眼差しが一層強まります。

「私がピアノを始めたのは4歳の時でした。ピアノを習ってる子ってどのぐらいいますか〜?おお!すごくいっぱいいる!みんないくつから始めたんですか?」
ハラミちゃんは対話を意識されていたのか、子どもたちへ積極的に話しかけ、ハラミちゃんと子どもたちとの一体感も徐々に高まっていきます。
「体育館や音楽室にあるピアノで、いわゆるJ-POPや、その当時流行ってた曲を弾いていました。それを弾くと友だちがすごく喜んでくれて、そんな経験から『みんなを笑顔にさせるピアニスト』になりたいなって思うようになりました。」
と、自身のルーツを紹介。
音楽大学に通ったものの、自身が実力がなく『自分はピアノが上手くない』と落ち込み、一度はピアニストの夢を諦めて一般企業に就職した経験があると述べたハラミちゃん。
会社の先輩からの声掛けという縁から、ピアニストの世界に再び足を踏み入れたことを説明。

「ピアニストの夢を諦めた過去があるとさっき言いましたが、みんなにも1つだけ覚えておいてほしいのは、今後なりたいことがもし見つかったとして、途中で『やっぱりダメかも…』という瞬間は来ると思うんです。でも、必ずしも夢への道は1本道じゃなくて、途中で分かれたり寄り道をいっぱいしても、いつかはたどり着くということもあると思うので。それで諦めたり絶望したりしないで、色々な人とか出会いとか、環境などでまた夢を叶えることもあるんだな、ということを覚えておいてほしいなと思います。」
と生徒たちに語りかけました。
子どもたちとの「リズムゲーム」や「質問コーナー」も実施
イベント後半では、子どもたちとピアノを使ったリズムゲームも実施。

ハラミちゃんの演奏速度などに合わせて子どもたちは体を動かし、ハラミちゃんも子どもたちと一緒に音を楽しみました。

子どもからの質問コーナーでは、好きだった授業や好きな曲といった質問のほかに「一番心に残っている曲」を聞かれ、

「心に残ってる曲は『勇気100%』って曲です。本当に大好きで、特に歌詞で“やりたいものやったもん勝ち”っていう歌詞があるの。あそこの歌詞が大好きで。やっぱり、やりたいことはどんどんやった方がいいなって、ハラミもすごく勇気をもらえるので、この曲がすごく心に残ってます。」
と回答。
最後にハラミちゃんの演奏で、同校の愛唱歌「菅刈フォーエバー 未来へ」を子どもたちが合唱し、本イベントを締めくくりました。

イベント後の囲み取材を受けたハラミちゃんは、
「私自身、音楽の先生になりたかった時期もあったので、お子様たちと音楽の楽しさを分かち合う時間は、自分がお子様に夢とか希望を与えたかったんです。けれど、逆に与えてもらったというか、すごく元気をいただきました。そのぐらい本当に、お子様たちの瞳がキラキラしてて、素晴らしくて。私もすごく感慨深かったです。」
とコメント。
イベント中に「いつかピアノ教室を開きたい」と夢を語っていたハラミちゃんは、
「体を動かしながら止まったり、速く歩いたり、机の上で“テンポが速くなるとこうなりますよ”って教えられるよりも、実際に体を動かした経験の方が覚えやすいというか、お子様の記憶に残ると思ったので、もし私の音楽教室(という夢)が現実になった時は、そうやって体験をさせてあげながら学ぶ、みたいにやっていきたいなというのは強く思いました。」
と、今回の特別授業でインスピレーションをもらったと語りました。
