2025年9月26日(金)〜28日(日)、渋谷・神宮前のmù lab.にて、医療用白衣専門ブランド・iukah(イウカ) 初のPOP UP STOREのイベントが開催された。

会場で、ブランドを立ち上げた株式会社BOZ代表であり現役整形外科医の清水健太氏が立ち上げの背景や医師として現場で感じた課題感を来場者に語った。清水氏は「医療の現場では白衣がプロフェッショナルの象徴でありながら、選択肢が少なく、自分を表現できない。現場に立つ医師の立場から、機能性をアップデートしつつ、より自由で気分を高めてくれる服が必要だと考えた」と話す。

清水氏が繰り返し強調したのは 「とにかく邪魔しないこと」。診察や手術、日々の動作を妨げないパターン設計を重視し、素材・シルエット・縫製に至るまで徹底して無駄を削ぎ落としたという。加えて、ステッチや切り返しといった細部にさりげないデザインを取り入れることで、従来の医療服にはなかった美しさと機能性の両立を実現したという。
現在、医療現場ではクラシコをはじめとする高機能医療ウェアが浸透しているが、そうしたなかでiukahが提示するのは、医師が現場から生み出す“次の選択肢”だ。医療従事者にとって「単なる作業着」ではなく新たに「自己表現」としての可能性が見出されるかもしれない。