法務省によると、日本国内に住む外国人は、2024年末時点で約377万人と過去最高人数を更新。
また、訪日外国人の数も高い水準を維持する中、ハラル認証食品の需要も増加傾向に。
徳島県の地鶏「阿波尾鶏」をはじめとする地養赤鳥・地養鳥などの飼育・加工・調理・販売を行う貞光食糧工業株式会社は、同社の「熟成阿波尾鶏」がハラル認証を取得したことで、需要が拡大しています。
貞光食糧工業の「熟成阿波尾鶏」
地鶏といえば比内地鶏・薩摩地鶏・名古屋コーチンの三大地鶏が有名ですが、実は生産量日本一は「阿波尾鶏(あわおどり)」ということをご存知でしょうか。
阿波尾鶏は、徳島の在来種である軍鶏(阿波地鶏)とホワイトプリマスロックを掛け合わせた地鶏。
20年連続で地鶏生産量トップを誇る徳島県の隠れた名ブランドです。
阿波尾鶏を飼育から処理加工まで行っている貞光食糧工業は、現在「阿波尾鶏」「地養赤鳥」「地養鳥」「四国匠どり」と4種の銘柄鶏肉を製造。
そこに独自の熟成工程を加えたのが「熟成阿波尾鶏」
鶏を骨付きのまま0〜2度の専用熟成庫で、15時間冷蔵保存してから解体する独自製法により、うまみ成分が豊富で保水性も2倍向上するため、やわらかくジューシーな食感を実現しています。
また、身体と脳の疲労回復に優れた成分の中で、代表的なものはイミダゾールペプチド。
食品では鶏むね肉に豊富に含まれますが、その中でも貞光食糧工業の「熟成阿波尾鶏」は、一般的なブロイラー種に比べて1.51倍多く含まれていることがわかっています。
食のグローバル化が進む中でハラル認証された「熟成阿波尾鶏」が人気に
訪日外国人や日本に定住するムスリム(イスラム教徒)など、国内に住む外国人の増加や企業のグローバル化が進み、ハラル食品やサービスへの対応が以前よりも求められる機会が多くなってきています。
また、ハラル対応の飲食店や認証食品が全国のスーパー、ネット通販を通じて以前よりも手軽に入手できるようになり、健康志向やアレルギー対応を重視する層にも受け入れられるように。
このような時勢の中、貞光食糧工業の熟成阿波尾鶏は、2025年5月にNPO法人 日本アジアハラール協会よりハラル認証を取得しました。
ハラル(ハラール)認証とは、宗教と食品衛生の専門家(ハラル認証機関)がハラルかどうかの検査を行い、ハラル性を保証する制度。
その製品が「ハラルである」と認められると、ハラル認証機関のマークが付与されます。
ハラル認証マークのある製品は、豚やアルコールなどの禁止されている成分が一切含まれていないことを保証するだけではなく、その製品が製造環境・品質・プロセスを含む全てにおいてイスラム法に則っているという基準をクリアしていなければなりません。
そのため、ハラル認証マークがある製品は、ムスリムが自分で成分を調べなくても安心・安全であるということだけでなく、購入の際の重要な判断材料にもなるのです。
食の多様性に対応し、人気ブランド地鶏「熟成阿波尾鶏」のハラル認証対応商品を販売し、2024年から2025年で需要が5倍に増加しているそう。
ムスリムの方だけでなく、健康やアレルギーに気をつけたいという方は、貞光食糧工業の熟成阿波尾鶏を一度味わってみてはいかがでしょうか。