気軽にしゃぶしゃぶを楽しめる「しゃぶしゃぶ温野菜」(株式会社レインズインターナショナル)から、この秋冬に新登場するのは待望の「鴨しゃぶ」に加えて「鴨すき」です。猛暑を越えた日本の食卓にやさしくも贅沢な鴨肉の旨みが広がります。ヘルシーでコク深い鴨肉と旬の野菜を合わせた一品は、心も体も温めてくれる特別な味わい。今回はその魅力を実食ルポでご紹介します。
2つの味わいで楽しむ鴨肉鍋 ―「極み出し」と「鴨すき」

今年で25周年を迎えたしゃぶしゃぶ温野菜。鴨肉鍋は2010年に初登場して以来、ファンの間で「隠れ名物」として愛され続け、今回で12回目の復活です。
そんな鴨肉は、美味しいだけでなく栄養価の高さでも注目されています。ビタミンB1や鉄分、ミネラルが豊富で、鶏肉以上の栄養素を含むといわれるほど。さらに低糖質・高たんぱくで、たっぷり食べても罪悪感がないのも嬉しいポイントです。しゃぶしゃぶ温野菜なら、この鴨肉を心ゆくまで味わうことができます。――では、その魅力をさっそくご紹介しましょう。

用意された出汁は2色鍋に入れられた二品。定番の「初代極みだし」と、新たに開発された「鴨すきだし」です。
まずは初登場の「鴨すき」についてお話します。

「鴨すき」の決め手は、フライドオニオンと鴨あぶら。煮立てば香ばしい香りが立ちのぼり、スープをひと口含めば黒糖のまろやかな甘みとオニオンの深いコクが広がります。さらに鴨あぶらの旨みが溶け込み、まさに鍋全体が一つの料理として完成されているかのようです。
「たまたま台湾に視察に行った際に鴨あぶらを使った料理がたくさんありまして、そこに赤ねぎを炒めたものが入っていました。そこから着想を得て、いろいろ試作を繰り返してたどり着きました」
そう話すのは開発を担当したマーケティング部・津田貴志氏。

もともと鶏肉より鴨肉に馴染みがある台湾の料理にヒントを得て、肉の香ばしさを表現するのに鴨油と玉ねぎの甘みを使うという発想に至る経緯について、津田氏はさらにこう説明します。
「一般的なすき焼きは最初にお肉やネギを焼いて香ばしさを出しますよね。でも鍋ではそれができない。そこを再現する意味でもフライドオニオンと鴨あぶらは最高な組み合わせでした」
「フライドオニオンというと、サラダのトッピングや付け合わせとして使われるイメージがあるのですが、実はこうやって煮込むとスープになるぐらい出汁が出るんです。それがすごくすき焼きに合うなと思い新商品としてご提供する運びになりました」(津田氏)
まさに新しい鍋すきの形。鴨肉すき鍋に期待が膨らみます。

用意された鴨肉は鴨すき用、鴨しゃぶ用それぞれ4枚ずつ。もちろん足りなければお代わりも可能です。こちらの肉はより鴨肉の柔らかさを堪能できるためにモモ肉を使っているとのこと。

そして入れる具材は白菜、ネギ、春菊とエノキ、しいたけ、シメジ、ブナシメジ。野菜は季節ごとの産地リレーで届けられ、キノコ類は長野「キノコ村」の特別品種を使います。さらにすき焼き用の卵には肉の油分を引き出すために黒煎り七味を添えるというこだわり。とき卵に七味のピリッとした香りが、甘めの出汁に絶妙なアクセントを加えます。

早速、黒煎り七味を加えた卵に鴨肉を入れて食べてみましょう。すると甘めの出汁のなかにちょっぴり辛い七味の香りがよく引き立ちます。春菊やネギなど、野菜とも見事に調和して、まるでひとつの作品を味わっているようです。ここでしか味わえないスペシャルなすき焼きだという実感が湧きました。

次に「初代極みだし」を覗くと黄金色のだし汁の中にかつお節が1枚入っています。これは高級料亭でも使われる本枯節。江戸時代から続く伝統技法「手火山式」で仕上げられた一級品のかつお節が、だしの奥深さを引き立てます。
だし汁を一口飲んでみると、こちらも甘さのなかに奥ゆきのあるだしの香りが口いっぱいに広がります。

こちらはしゃぶしゃぶなので鴨肉を菜ばしで取り、15秒ほど出汁にくぐらせます。
肉に九条ネギを挟み、ほんのり柚子胡椒と合わせて口へ運べば、柔らかくもコクのある味わいが広がり、思わず唸るおいしさです。
「『極みだし』は現在3代目まで続く人気シリーズ。その中でも初代は、鴨肉の旨みを最もシンプルに引き立てる味わいとして、長く愛され続けています」(津田氏)

〆に出てきたのはうどんです。
「私たちはお食事の時間を楽しんでいただくために食べ方にルールなどは特に設けていません。どうぞお好きなように召しあがってください」(津田氏)
まさに最後の一滴まで楽しめる、満足度の高い鍋です。他にもご飯、卵かけご飯、さらにはチーズリゾットなどいろいろ選べます。

余談ですが、極みだしに入っていたかつお節は鴨肉を楽しんだ後食べても美味しい一品になります。ご飯や卵かけご飯と一緒に食べても贅沢なオカカのような味わいになるし、日本酒や焼酎と合わせてもよいです。お好みで食べてみてください。
食後のサプライズ ― 林檎のクレマカタラーナ

鍋を堪能した後に登場するのは、スペインの伝統菓子「クレマカタラーナ」。表面を炙り、パリッと仕上げた砂糖の層を割ると、なめらかなカスタードに林檎のコンポートが包み込まれています。
「今春ご提供した『イチゴのクレマカタラーナ』の人気がすごかったので、今回秋のフルーツの林檎を入れて再登場させました。大人も子どもも楽しめる極上のスイーツができたと思っています」(津田氏)

フォークを入れて一口食べてみると、中がひんやりとしていて、思わずアイスクリームかと思ってしまう食感。濃厚なカスタードクリームが口の中に広がります。また、林檎のさっぱり感が重なり、鍋の後でもぺろりと食べられる軽やかさ。添えられた生クリームと一緒に食べても甘すぎず上品で、まさに口直しのデザートにふさわしい一品です。
「こちらのデザートには、提供の直前に表面をバーナーで炙るというひと手間をあえて加えています。せっかくお店に足を運んでいただくからこそ、家庭ではなかなか味わえない特別感を楽しんでいただきたい――そんな思いを込めました」(津田氏)
冷凍や既製品では得られない“できたての香ばしさ”や“ライブ感”を加えることで、お客さまへのおもてなしを形にする、それを全国50店舗以上展開しているチェーン店が実践していることからも、しゃぶしゃぶ温野菜の料理人としての意気込みと意識の高さを感じました。
鴨だけじゃない!食べ放題で楽しむ秋の味覚

以上でご紹介した鍋はしゃぶしゃぶ温野菜全店舗で「極み鴨しゃぶしゃぶ・鴨すき食べ放題」コースとして食べられます。期間は2025年9月3日(水)~12月28日(日)。お一人様3,980円(税込4,378円)で、なんと驚いたことに鴨肉のほかにイベリコ豚、牛しゃぶ、鶏ロースなどのお肉が9種類、そして60種類以上の野菜や鍋具材が食べ放題です。
さらにご紹介した鴨しゃぶ&鴨すき以外にも旨辛火鍋、濃厚豆乳、利尻昆布などさまざまなだしを楽しめるコースも用意しています。
大切な人の記念日や特別な日、さらに思い切り食べたい日にもぴったり。旬の食材とともに、鴨肉ならではの旨みをじっくり堪能できるこの秋限定の鍋。しゃぶしゃぶ温野菜にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。