27日(日)、東京都教育委員による「都立工科高校ドリーム・フェスタ2025」が新宿住友ビル 三角広場で開催され、小中学生や保護者など約5,000人が参加した。当日は参加全22校が自校のPRをステージで行い、スペシャルサポーターのぺこぱも工科高校生たちの応援に駆けつけた。
同イベントは「新ものづくり人材」をコンセプトに、都立の工科高校が一堂に会して工科高校の魅力がわかるステージイベントの開催や、ものづくりやデジタル技術の体験機会を提供したもの。ステージイベントの工科高校PRタイムでは、合計22校の各代表生徒が4分間の持ち時間で、自校の魅力や特色を独自の方法でPRを行い、熱いプレゼンが繰り広げられた。
また、同じくステージ上にはスペシャル対談として、東京都の宮坂学副知事と、ZipInfrastructure株式会社代表取締役CEOの須知高匡氏が、「ワクワクするものづくりの未来」をテーマに登壇した。
幼少期より乗りものと宇宙が好きだったという須知氏は、現在自走式ロープウェイ「Zippar」の開発に力を入れていおり、好きなことを見つける方法として「暇な時に自然とやってしまうような、幼少期から苦にならずにできることが本当に好きなことだと思います」と自身の体験に基づいたアドバイスを送った。また、自分の夢を実現するためには「好きなことをずっとやり続けること。そして発信していくこと。自分が面白そうだと思うことに飛び込み、仲間を見つけていくことが大事かなと思います」と同じく実体験に基づいて未来ある学生たちにメッセージを送った。
宮坂副知事は「具体的な技術を身に付け、腕を磨くこと。人生の早いタイミングで足元を固められれば、どんな場所に行っても生きていける。好きなことに挑戦ができるようになる」と学生たちに対してエールを送りつつ、「世の中のほとんどはメンテナンスの仕事で動いている。イノベーションなども大事だが、メンテナンスの分野が過小評価されている気がしてならない」とコメント。社会における工科の重要性について語った。
東京都ではものづくりが迎える新たな局面に向き合い、社会からの期待に応える工業高校を目指すため、「Society5.0を支える工業高校の実現に向けた戦略プロジェクト NextKogyoSTARTProject」を2022年に策定した。
今回のイベントはSociety5.0時代に、創造的な活動によって新しい価値の創出や都市課題の解決に貢献できる人材を輩出する工科高校の魅力を伝える施策の一環として開催された。スペシャルサポーターを務めたぺこぱ松陰寺太勇とシュウペイは「みんな堂々としている!」「今回のイベントを通じて興味を持っていただければ!」とメッセージを送った。
<開催概要>
■日時:2025年7月27日(日)10:00~17:00
■会場:新宿住友ビル三角広場(1F)・住友ホール(B2F)
(東京都新宿区西新宿2丁目6-1)
■内容
【ステージイベント】
・宮坂副知事と須知高匡さん(Zip Infrastructure株式会社 代表取締役)による「工科高校の学びの先にあるものづくりの未来」をテーマにしたトークセッション
・スペシャルサポーターのぺこぱさんと工科高校生による各学校の魅力紹介
【フロアイベント】
・先端技術コーナー:強化外骨格ロボット「SKELETONICS」体験 等
・体験・実演コーナー:ものづくり・デジタル技術の体験や在校生による実演
・工科高校ブース:工科高校がブースを出展し、在校生が各校の特色を紹介
・作品展示コーナー:工科高校生が製作した作品の展示
■公式サイト:https://www.r7koka-festa.metro.tokyo.lg.jp/