資源循環のリーディングカンパニーである株式会社FKGコーポレーションは、2025年7月で創業50周年・会社設立40周年を迎えました。
FKGコーポレーションは2025年で創業50周年
FKGコーポレーションは、産業廃棄物の中間処理事業や、リサイクルによるサステナブルな資材・製品を展開している企業。
1975年に熊本県・八代市で、アスファルト合材の製造・販売事業からスタート。
その後、人とモノの生命をつなぎ、未来の価値を生み出す「循環美クリエーター」という経営理念のもと、2005年より製紙工場や発電所から排出された燃焼灰を活用する研究に着手し、2007年に人工再生砕石「お陰石」を開発し、販売を開始しました。
「お陰石」は、町の発電所の燃焼灰を加工した人工石で、地震や水害などに強く、水を浄化してCO2も吸収する特徴を持っており、道路・土地だけでなく、住宅の地盤を支える路盤材・路床材として幅広く活用することが可能。
他社素材と比較しても低価格で、吸水性は2〜3倍ほど、液状化強度に至っては5倍以上なのだとか。
町の廃棄物である「燃焼灰から生まれた石」ということで、その感謝の思いをこめ「お陰石」と名付けられたのだそう。
2020年に発生した熊本大豪雨では、球磨川河川敷の遊歩道に使われていた「お陰石」が流されずに残っていたことで「お陰石」の水害への強さが実証され「お陰石」は熊本県リサイクル製品第⼀号に認定されています。
また「お陰石」の新製品として、バイオマス発電所から排出されたバイオマス燃焼灰を原料とした「森のお陰石」を、2025年4月に正式に販売開始。
「森のお陰石」は木などを燃やした灰から作られているため、より環境にも配慮されており、自然に馴染みやすい色合いの人工石となっています。
50周年を迎えたFKGコーポレーションが目指すもの
これまで熊本から北九州を中心に「お陰石」を販売していたFKGコーポレーションは、2017年に各地域の燃焼灰を「お陰石」に変えるシステム「RUSシステム」を開発しました。
「RUSシステム」は、FKGコーポレーションとのライセンス契約によって、全国にある発電所などの燃焼灰から「お陰石」を製造する必要なノウハウを遠隔でサポートし、パートナーとなった企業は「お陰石」を製造する設備を設置し、地域で排出された燃焼灰から「お陰石」を製造することができるというもの。
すでに2022年に宮崎県でパートナー企業が稼働しており、2025年以降は佐賀県・福岡県でも稼働が計画されています。
今後は地産地消の環境づくりとして、燃焼灰を各地で活用できるRUSシステム事業を全国各地に展開していく予定となっているほか、日本のみならずインドネシアなどのアジア地域にも拡大していく予定となっています。
FKGコーポレーションは2025年で創業50周年を迎え、今年を「第2の創業期」として、新たな行動指針を「Do Thanks!」と定めたと説明。
“感謝”をFKGコーポレーションの社是とし「感謝のエネルギーで循環美を実現」を掲げたFKGコーポレーションは、農業・漁業・工場や住宅などの大地、浜、地面、地盤、土などに関する困りごとを解決して幸せにする「土の医者」を目指すとのこと。
町で生まれたものをその町で再生し、さらに良いものとして活用していく。そうした持続可能な循環型社会を創り出し、熊本から県外、そして日本から海外へと人々の幸福と社会の繁栄に貢献していくと語っています。
FKGコーポレーション:http://www.fukuoka-gouzai.co.jp/
RUSシステム:https://www.fkgcorporation.com/