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“教わる”から“教える”へ ロボット教育で育った高校生たちの挑戦

小学生や中学生の頃に熱中していたことを、大人になっても続けられたら——そう思ったことのある人は多いのではないでしょうか。今回紹介するのは、まさにその“次のステージ”に挑戦する高校生たちの取り組みです。 ロボット作りを通してエンジニアリングを…
ミライクエスト 2025年5月26日

小学生や中学生の頃に熱中していたことを、大人になっても続けられたら——そう思ったことのある人は多いのではないでしょうか。今回紹介するのは、まさにその“次のステージ”に挑戦する高校生たちの取り組みです。

ロボット作りを通してエンジニアリングを学ぶ「ジュニアロボットチーム(JRT)」は、地域の小中学生がチームを組み、エンジニアの指導のもとでロボット製作を行う活動です。運営するのは、京都に本拠を置く「次世代ロボットエンジニア支援機構(Scramble)」。2022年のスタート以来、現在では全国6地域に広がり、のべ100人以上の子どもたちが参加してきました。

そのJRTを卒業した5人の高校生が、この春Scrambleの会員として新たな一歩を踏み出しました。彼らは、小中学生チームの“コーチ”として後進の育成に関わりつつ、自らも高校生ロボットチーム「FRENTE-Gaia(フレンテ・ガイア)」を立ち上げ、ロボットエンジニアとしての歩みを続けています。

子どもたちが挑戦を重ね、学んだ知識や経験を次の世代へと渡していく——そんなサイクルが、今まさに地域の中で生まれつつあります。

かつての“ジュニア”が、今度は教える側へ

ロボット作りを学ぶ子どもたちにとって、その経験がどれほど大きな影響を与えるのか。それを実証するような動きが、この春から始まっています。

ジュニアロボットチーム(JRT)で活動していた子どもたちの中から、今年高校生になった5人が、これまでの学びを活かしてScrambleの新たな会員となりました。彼らは小中学生時代にJRTでロボット作りに没頭し、チームでの試行錯誤や大会での経験を通じてエンジニアリングの基礎を身につけてきた世代です。高校生となった今、その歩みを止めることなく、自分たちがかつて経験した場に“コーチ”という立場で戻ってきたのです。

そして彼らは、自分たち自身の成長の場も新たに設けました。それが、高校生ロボットチーム「FRENTE-Gaia(フレンテ・ガイア)」です。このチームは2025年3月に発足し、現在は、5月25日に千葉県柏の葉で開催される「CoRE-2 エンジニア選手権」2部リーグへの出場を予定しています。技術や知識を磨くだけでなく、次世代の後輩たちにその学びを還元していくという両輪の取り組みは、地域に根ざした学びの循環として注目に値します。

FRENTE-Gaia キャプテン 木村 聡真さん

高校生たちが自発的に“教える立場”に立つというこの動きには、ロボット教育が単なる技術習得にとどまらず、子どもたちの内面にも大きな成長をもたらしていることが感じられます。彼らがどのように後輩たちを導いていくのか、今後の活動にも期待が高まります。

“教わる側”から“教える側”へ 成長のバトンリレー

今回の高校生の参加は、偶然の出来事ではありません。背景には、Scrambleがこれまで長期的な視点で育成を行ってきた教育方針があります。

Scrambleの代表理事・川節拓実氏によれば、設立当初は高校生や大学生を対象にしたロボット製作支援に取り組んでいたといいます。しかし、年齢が上がるにつれて新たにロボットの世界に飛び込む人は限られてくるという現実に直面し、小中学生の段階から時間をかけて育てていくことの必要性を感じたといいます。そうした考えから始まったのが「ジュニアロボットチーム」でした。

そして、Scrambleが育ててきた子どもたちが、ついに高校生となり、自らの意思で活動を続ける道を選んだ――。これは、まさに育成の成果が“循環”として形になった瞬間とも言えるでしょう。自分が受けた学びを、今度は誰かに伝える立場になる。そんな自然なバトンリレーが、地域の中で静かに、しかし確実に根付いてきているのです。

指導する立場になった高校生たちは、ただ知識や技術を教えるだけではありません。かつての自分たちと同じようにロボット作りに向き合う小中学生の気持ちに寄り添い、ともに成長する姿勢が求められます。その中で、彼ら自身の視野も広がり、人間的な成長にもつながっていくことが期待されています。

Scrambleの取り組みは、技術教育を超えた「人材の循環」を意識した社会モデルとして、今後さらに注目される存在となるかもしれません。

ジュニアロボットチームとは何か?

高校生たちの原点でもある「ジュニアロボットチーム(JRT)」とは、地域の小中学生を対象にしたロボット部活動です。小学5年生から中学3年生までの子どもたちが、地域のエンジニアとともにロボット作りに挑戦するというもので、月に2回ほどのペースで活動が行われています。

最大の特長は、実際にロボットを作りながら、専門的な知識や技術を楽しく学べる点にあります。子どもたちはチームを組んで試行錯誤を繰り返し、最終的には「エンジニア選手権(CoRE)」という大会にも出場。ゲームのような形式でロボット同士を競わせる中で、創造力や論理的思考力、そして仲間と協力する力を自然と身につけていきます。

このJRTの活動は2022年に京都で始まり、現在では大阪・愛知・東京・福岡など、全国6地域に広がっています。2025年には新たに千葉でもクラブが立ち上がる予定で、地域ごとに着実に根を広げています。

ロボットというツールを通じて、子どもたちに“ものづくり”の魅力と達成感を伝えるこの活動は、学校では得がたい実践的な学びの場となっています。こうした場が身近な地域にあることが、次世代のエンジニアを生み出す大きな土台となっているのです。

ロボットがつなぐ、未来の共創

ロボット作りをきっかけに生まれた学びの連鎖が、今、新たなかたちで広がろうとしています。かつては教わる立場だった子どもたちが、やがて教える側へと立場を変え、次の世代へと知識や経験をつないでいく。この循環は、単なる技術教育を超えて、人と人とのつながりや地域社会の成長にもつながっていくものです。

「挑戦的共創人材の育成」というキーワードが示す通り、Scrambleの取り組みは単にエンジニアを増やすことを目的としているのではなく、自ら考え、動き、他者と共に未来を築く力を育てることに重きを置いています。その実践が、今まさに子どもたち自身の手によって動き始めています。

技術の進化が加速する時代にあって、本当に求められるのは“仕組みを作る力”を持った人材です。そうした人たちが、地域から、現場から育っていく仕組みが今、少しずつ動き始めています。この先、どんな未来が形づくられていくのか。その原点は、もしかするとこうした小さな教室や地域の活動の中にあるのかもしれません。


詳細情報

一般社団法人次世代ロボットエンジニア支援機構(Scramble)
代表者:川節拓実(京都大学工学部・講師)
設立:2020年5月

Scrambleは、次世代の“挑戦的共創人材”を育てることを目的に、地域ロボット部活動「ジュニアロボットチーム(JRT)」やロボット競技大会「エンジニア選手権(CoRE)」の企画・運営を行っています。

公式サイト:https://scramble-robot.org/

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