スモールラグジュアリーホテル「SOWAKA」は、1958年に創設された権威あるホテルの格付け・レビューガイド「フォーブス・トラベルガイド2025」のホテル部門において初の4つ星を獲得しました。この名誉ある評価を受けたホテル「SOWAKA」は、2021年に設立した新興企業の株式会社HERM(エルム)が運営しています。
SOWAKAの魅力、その魅力を創り出すHERMの事業にかける想い、昨今逆風が吹くホテル業界に新規参入した理由などについて、HERMの代表取締役を務める川﨑総一郎氏に伺いました。
「そこまでする?」唯一無二の体験を追求するSOWAKA
100年の歴史を刻む元老舗料亭の数寄屋(すきや)建築を、日本有数の職人が意匠を大切に残しながら手作業で改修した息吹と趣が感じられる本館と、現代的な和のデザインと伝統の職人技が融合した意匠溢れる新館からなる「SOWAKA」
同じ間取りは一つとない個性豊かな客室と、和⾷の深き魅⼒を届けるレストランが魅力です。中でも特徴的なのはその歴史的建築を改修した唯一性だけでなく、ゲスト一人ひとりの目的や想いに寄り添うホスピタリティもまた唯一無二であること。
「他のホテルとの大きな違いは、ゲスト一人ひとりに『そこまでしてくれるのか』と驚かれるような、想像を超えた体験価値を提供している点です。
例えば、京都には数多くの名所がありますが、どこも観光客で混雑しています。そのような状況において私たちは、名所の貸し切りや時間外の特別参拝等、誰にも邪魔されることなく静かにその空間を味わっていただける時間をご用意することもあります。また、京都の花街や高級料亭など一見さんでは入店できないような名店とも信頼関係を築き、大切なゲストをご案内することもあります。
SOWAKAでは、宿泊いただくだけでなく、お客様それぞれにとって唯一無二の体験の提供を通じて、記憶に残る滞在をお届けすることを大切にしています。」
利用者の叶えたい要望と実現可能な範囲で向き合い、普通のホテルでは対応していない深いところまで踏み込み、サービスを提供する。
それが「他とは違う体験ができた」という顧客満足やリピート利用に繋がっている要因ではないかと川﨑代表は語りました。
HERMが掲げる「Just Be Myself」とは
HERM(エルム)は「日本から世界に誇るラグジュアリーホテルブランドの創造」を目指し、スモールラグジュアリーホテルに特化した開発・運営事業を推進する企業。
日本の伝統企業・ワールドクラスのラグジュアリーホテル・長い歴史を有する旅館など、多様なバックボーンを持つチームによって、世界のVIPから地元の方まで一人ひとりのゲストが「自分らしくいられる」唯一無二のホテル創りにこだわっています。
この「自分らしくいられる(Just Be Myself)」というビジョンは、ホテルの利用者のみならず、HERMの従業員や関係する全ての方に対しても実現していきたいと語ってくれた川﨑代表。
「HERMは、人生の節目やお祝い事だけでなく、何気ない日常のなかで何度も訪れていただけるような、記憶に鮮明に残る特別な場所でありたいと思っています。その人らしさを深く理解し自分らしく過ごすことができる空間で、心身を整えながら健やかな活力を養い、時には大切な方とともに過ごす“適切な居場所”を提供したい。その想いこそが私たちの事業の原点になっているので、『ホテル業界に参入しよう』とか『ホテルでビジネスを展開しよう』といった感覚を持ってこの世界に入ったわけではないんです。」
と語り、ホテルという業態にこだわっているわけではないと説明。
参入障壁の高低や、チャンスであるか否かではなく、あくまでも「やりたいから」が大きな理由と語り、
「人生が残り1年あるいは半年しかないとしたら、その限られた時間を『ここで過ごしたい』と自然に思っていただける存在こそが、本当の意味で人の記憶と人生に価値をもたらす場所だと思っています。極端な言い方かもしれませんが、私たちはそうした場所を本気でつくりたい。私たちの存在を知ってくださっている方々に、かけがえのない時間を過ごす場所として選んでいただけるような、そんな存在を目指しています。」
と川﨑代表は、自身やHERMが抱く想いを話してくれました。
「チャレンジはたくさんしてきたけれど、苦労だとは思っていない」
SOWAKAが評価を得るまでに苦労されたことを伺うと、
「私自身、そしてチームのみんなも、本当に多くの努力を積み重ねてきました。今のかたちに至るまでには、さまざまな挑戦や乗り越えるべき壁もありましたが、それらを『苦労』だと思ったことはありません。すべてはこのチームを築き上げるうえで、必要であり、意味のあるプロセスだったと確信しています。」
と笑顔で語った川﨑代表。
「出自も価値観も異なるメンバーが集まり、海外出身のスタッフや世代の異なる人材がともに働く中で、私たちはビジョンと何を大事にするのか、どんな未来を目指すのか、その“核”となる考え方を共有することに何よりも力を注いできました。起業当初から構想していた組織文化の在り方を軸に、私たちはクレド(価値観と行動指針)を掲げ、それを言葉にし、行動にし、繰り返し伝えてきました。その考えに共鳴して加わってくれたメンバーが今のチームを形づくっていて、その後に加わった仲間にも同じ文化を丁寧に浸透させてきたことが、今のチームの土台をつくっていると感じています。」
とコメント。
従業員一人ひとりが高いレベルで会社のビジョンやクレドを理解し、情熱を持って取り組んでいるからこそ「自分らしくいられる場所」が実現でき、結果として高い評価を得られているのだと説明しました。
「振り返ると、起業した際にそれまで心のどこかにあった羞恥心やためらいのような感情を手放せたことは、自分にとって非常に大きな転機だったように思います。自分で掲げた大きなビジョンを実現できるのか不安がよぎる瞬間はありますが、勇気を持って言葉にした瞬間に、言葉に責任が宿り挑戦が始まります。自分の内にある願いや理想を隠さず語るようにしたことが、道を切り拓く力になり、今の私を支える大きな礎になっていると感じています。」
と、HERMを創業した際に自身が実践したことが、今のHERMの風土や文化醸成にもつながっているのだと推察。
そんな川﨑代表の熱い想いや、ビジョン・クレドがあることで、従業員の方々も同じ方向を向いて歩むことができているのだと感じられました。
国内に誇れるブランドを確立し、日本全国に10〜15施設程度を展開することを1つの目安として、将来的には海外展開もしていきたいと展望を語った川﨑代表は、
「多少時間はかかるかもしれませんが、いずれ皆さんの前に幾つかのホテルとそのブランドをご提供できる日を実現しにいきますので、頭の片隅にでも覚えておいてくれると嬉しいです。」
と自信たっぷりにコメントしてくれました。
唯一無二の体験を提供するスモールラグジュアリーホテル「SOWAKA」
それを運営するHERMは、人の想いを掬い上げ、一人ひとりに向き合うことで特別な体験を、関わる人全てに提供しようと活動しています。
「自分らしく、思い出に残る体験をしたい」という方は、ぜひ熱い想いを抱くHERMが運営するスモールラグジュアリーホテルを利用してみてください。
HERM:https://www.herm.co.jp/
SOWAKA:https://sowaka.com/