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高専×AIで現場を変える!全国コンテストに社会課題解決プロダクトが集結

介護、育児、農業、そして災害対策。これらの分野は、今の日本が直面する深刻な社会課題として知られています。そんな課題に対して、最新のAI技術を用いて挑むのは――大学生でも社会人でもなく、高等専門学校に通う10代~20代前半の学生たち。2025…
ミライクエスト 2025年5月14日

介護、育児、農業、そして災害対策。これらの分野は、今の日本が直面する深刻な社会課題として知られています。そんな課題に対して、最新のAI技術を用いて挑むのは――大学生でも社会人でもなく、高等専門学校に通う10代~20代前半の学生たち。2025年5月、「第6回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(DCON)」が開催され、全国の高専生による“社会を変えるかもしれないプロダクト”が次々と披露されました。

本大会の最大の特徴は、AIの中でも注目されている「ディープラーニング」という技術を使って、実際に役立つサービスや製品を考え、事業としての可能性まで評価される点です。最優秀賞に輝いたのは、介護現場の会話を自動で記録し、情報共有を助けるウェアラブル端末「ながらかいご」。技術の完成度だけでなく、実際の現場を想定したリアリティある設計が高く評価され、企業評価額はなんと7億円に達しました。

この大会には、ただのアイデア発表にとどまらず、社会実装を本気で見据えたプロジェクトが集まっていました。若い世代の力とテクノロジーが、社会課題解決にどう挑むのか――注目の大会の模様をお届けします。

DCONとは?若い技術者たちが挑む“社会課題×AI”の舞台

DCON(ディーコン)は、全国の高等専門学校に通う学生たちが、AI技術のひとつである「ディープラーニング(深層学習)」と自分たちのものづくりのスキルを組み合わせ、社会課題の解決に挑むコンテストです。単なるアイデア発表ではなく、実際にプロダクトを形にし、その“事業としての可能性”まで評価されるのが大きな特徴です。

今年で第6回目を迎えた「DCON2025」には、全国から過去最多となる95チームが参加し、その中から選ばれた10チームが本選に進出。介護、漁業、育児、防災といった分野で、AIを活用した多様なプロダクトとビジネスプランが披露されました。審査は、製品としての完成度や技術のレベルだけでなく、「どれだけ現場の課題に寄り添っているか」「どれほど実用化が現実的か」といった観点でも行われます。

DCON実行委員長でありAI研究の第一人者として知られる松尾豊氏も、「技術力の高さに加え、ビジネス構想の練り込みも素晴らしく、非常に完成度の高いプレゼンテーションだった」と今回の大会を高く評価しています。また、今後AIやディープラーニングが広がっていくためには、こうした分野に若い世代が積極的に挑戦していくことが鍵になるとも語っており、高専生たちが持つ可能性に大きな期待を寄せています。

最優秀賞は「ながらかいご」 現場の声に寄り添ったAI記録支援ツール

DCON2025で最優秀賞に選ばれたのは、豊田工業高等専門学校のチーム「NAGARA」によるウェアラブル端末「ながらかいご」です。腕に装着して使用するこの端末は、内蔵されたマイクを使って介護中の会話を音声で記録。その内容から必要な情報を自動で抽出し、記録としてまとめ、共有までできる仕組みを備えています。

背景にあるのは、超高齢社会に直面する日本の介護現場が抱える、人手不足と業務負担の深刻化です。中でも介護記録の作成作業は、依然として紙やタブレットを用いた手書き入力が主流で、現場のスタッフにとって大きな負担となっています。実際に複数の介護事業所へヒアリングを行った結果、記録作成にかかる時間が慢性的な課題となっていることが浮き彫りとなりました。「ながらかいご」は、そうしたリアルな現場の声をもとに生まれたプロダクトです。

DCONでは、技術の完成度だけでなく、「どれだけ現場の課題に根ざしているか」「本当に使えるか」といった実用性も重視されます。審査コメントでは、「介護という社会課題の大きさに加え、圧倒的な現場感が伝わってきた点を高く評価した」「ITに不慣れな現場でも音声入力は親和性が高く、両手がふさがる状況にも適している」といった意見が寄せられました。技術と現場ニーズの間を丁寧に埋めたソリューションとして、今後のさらなるブラッシュアップにも期待がかかっています。

そして本プロダクトは、企業評価額7億円という非常に高い水準で評価されました。これはアイデアや技術力だけでなく、実際に事業化・社会実装が見込めるという点でも極めて高く評価されたことを示しています。副賞として、2025年に開催される大阪・関西万博で開催されるロボットイベント「XROBOCON」への出場権も獲得しており、今後の展開にも期待が寄せられています。

2位と3位も実用性重視のプロダクトが受賞

2位に選ばれたのは、鳥羽商船高等専門学校のチーム「ezaki-lab」が開発した、海苔の養殖を鳥から守る装置「めたましーど〜ノリ養殖を食害から守る〜」です。海苔の生産現場では鳥による被害が大きな問題となっており、このプロダクトは音とレーザーを組み合わせて鳥を追い払う仕組みを採用しています。現地の養殖業者への丁寧なヒアリングに基づいて設計されており、実用性の高さと業界ニーズに応えた内容が評価されました。

3位は、富山高等専門学校 本郷キャンパスのチーム「Wider」による「Smart Care AI」。これは、家庭内での子どもの行動をAIがリアルタイムで見守り、危険な動きを検知すると保護者に通知するカメラシステムです。特に、6歳までの年齢に対応する点や、危険行動のデータが不足する中で生成AIを使って補完する仕組みなどが高く評価されました。育児だけでなく、高齢者の見守りなどにも応用が期待されています。

多様な分野での挑戦が光る 地方高専の底力

上位入賞チーム以外にも、社会課題に正面から向き合った高専生たちの取り組みが評価され、さまざまな賞が贈られました。

経済産業大臣賞には、2位にも選ばれた鳥羽商船高等専門学校の「ezaki-lab」が受賞。農林水産大臣賞には、大阪公立大学工業高等専門学校のチーム「IdentiX」による、養殖向け餌生産のためのミミズ育成システム「Worm Farmer」が選ばれました。文部科学大臣賞は、海難事故の予防を目的にしたシステム「RiCAS」を開発した沖縄工業高等専門学校の「沖縄マリンレジャーレスキュー隊」が受賞しています。

また、企業賞には6校が選出され、それぞれが独自の技術や発想を活かしたプロダクトを発表しました。落とし物の特徴をAIで判定するシステムや、歯磨き支援ツール、水の見える化システムなど、対象は多岐にわたり、高専生ならではの視点が随所に光りました。

地方の小さなキャンパスから生まれた、実用性の高いプロダクトたち。技術力だけでなく、現場に寄り添う発想力と社会性が、今後の事業化や実装へとつながっていくことが期待されます。

<経済産業大臣賞> 
鳥羽商船高等専門学校 
チーム名:ezaki-lab 
作品名:めたましーど〜ノリ養殖を食害から守る〜

<農林水産大臣賞> 
大阪公立大学工業高等専門学校 
チーム名:IdentiX 
作品名:Worm Farmer

<文部科学大臣賞> 
沖縄工業高等専門学校 
チーム名:沖縄マリンレジャーレスキュー隊 
作品名:海難事故防止の必須アイテムRiCAS

<企業賞 受賞校一覧(抜粋)> 
・茨城工業高等専門学校(落とし物追跡AI) 
・仙台高等専門学校(歯磨き支援ツール) 
・沖縄工業高等専門学校(水の可視化システム) 
・富山高等専門学校(育児支援AIカメラ) 
・鳥羽商船高等専門学校(海苔養殖保護システム) 
・茨城工業高等専門学校(製造業向け管理システム)

※企業賞の名称や詳細は一部省略しています

若い力とAIが描く、これからの社会

DCON2025に集まったのは、単なるテクノロジー自慢ではなく、「誰かの役に立ちたい」「社会を良くしたい」という想いから生まれたプロダクトばかりでした。AIという最先端の技術を、課題解決の手段として真剣に考える高専生たちの姿勢は、未来の産業や地域社会にとって大きな希望と言えるかもしれません。

大会をきっかけに、実際の事業化に挑戦するチームも少なくないといいます。若い世代が持つ創造力とテクノロジーが、現実の課題をどう変えていくのか――これからの動きにも注目していきたいところです。

DCON2025公式HP:https://dcon.ai/

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