シューズブランド「ASICS Walking」を展開するアシックス商事が、ウォーキングカテゴリーの新たなフラッグシップモデル『MOON AMBLE(ムーンアンブル)』を発売。その発表会となる「MOON AMBLE LAUNCH EVENT」が9月15日に東京都内で開催された。会場では、新商品のコンセプトに込められた思いや新素材「HOP FORM」などの機能を紹介。さらに、特別ゲストとして女優・歌手のすみれが登場し、暮らしやファッションに精通した視点から、実際に本商品を着用した感想が語られた。
ASICS Walkingの研究成果を結集した新フラッグシップモデル
9月16日に同ブランドの直営オンラインストア等で発売された『MOON AMBLE』は、「もっと歩きたくなるシューズ」をコンセプトに、バウンス感と安定性を追求したウォーキングシューズだ。共通の機能のもと、素材等の異なる3タイプを投入する。

この日のイベントでは、株式会社アシックスの廣田康人代表取締役会長CEOが始めに登壇。
まず、「アシックスは創業以来、スポーツを通じて人々の心と体の健康に貢献することを大切にしてきました。そして今、我々はその価値を競技やトレーニングだけではなく、多くの人々の日常生活に広げていきたいと考えています。そこで大きな可能性を感じている領域のひとつがウォーキングです」と語った同氏は、続けて、同社が1983年から行ってきたウォーキング分野の研究成果を紹介。

その上で、「単にもっと軽く、柔らかくだけではなく、『歩きやすい』の先にある『もっと歩きたくなる体験』を作れないか」という同氏の号令のもと、1年前から今回の新商品開発が進められてきたことを明かし、「ここで得られた結果や考え方を製品全体に広げ、ウォーキング領域を日本だけではなくグローバルで戦える事業に成長させていきたい」と語った。
「3つのWOW」を追求して誕生した『MOON AMBLE』
続いて、グループ独自の研究機関であるアシックススポーツ工学研究所の竹村周平所長と開発研究者の市川将部長、商品責任者の野々川舞マネジャーの三者が登壇し、『MOON AMBLE』の設計思想と搭載機能についての説明が行われた。
廣田会長からの命を受けて、「歩きたくなる気持ちに、科学はどう寄り添えるのか」を始めに考えたといい、「歩きやすい、疲れにくい、それだけではなく、もう少し歩いてみたい、このシューズを履いてまた出かけたい。そうした人の感覚まで研究対象にしようと考えました」と語る竹村氏。

そうした思想のもと、開発の基準に置かれたのが3つの「WOW(ワオ)」だ。これは、「手にした瞬間」「履いた瞬間」「歩いた瞬間」それぞれに起こる感動を意識したもので、「私たちは、この3つの『WOW』を感情的、感覚的な言葉で終わらせるのではなく、具体的な設計目標として商品開発に落とし込むことを目指しました」と市川氏は言う。

それらを踏まえ、歩行時の体の動きや重心移動などの定量的なデータと、ユーザーが使った時に感じる定性的な情報の両方を重視して開発が進められたという『MOON AMBLE』。その大きな特徴として野々川氏から語られたのは、新開発のクッションフォーム材「HOP FORM(ホップフォーム)」、つま先に搭載された「WALK POD SYSTEM(ウォークポッドシステム)」、そして「ソールの高い反発性を視覚的に表現した直線的なデザイン」の3つだ。

このうち「HOP FORM」は、ミッドソールに配置された新たなクッション材で、上層部と下層部に硬さの異なる素材を配置。これにより弾むようなクッション性を実現するだけでなく、「かかとが着地した時の内側への倒れ込みを抑制することで、歩行時の安定も両立させています」と野々川氏。

一方、「WALK POD SYSTEM」は歩行時の重心移動を追求したもので、「一歩一歩をスムーズに繋ぎながら、前に進みたくなるような心地よいバウンス感を生み出しています」と同氏。さらに先端のカーブ形状も歩行効率アップのポイントだと言い、「安定な着地、スムーズな体重移動で気持ちよく前へ進む。この一連の動作を研究し、ソール構造に落とし込みました」と語った。

女優・すみれも『MOON AMBLE』の履き心地に太鼓判!
会場では、『MOON AMBLE』の全モデルが展示され、実際にその性能を感じることができた。
この度発売されたのは、軽量で通気性のあるジャガードメッシュを採用したスポーティーなタイプ、スムースレザーを採用したデイリーユースに適したタイプ、アッパー全面にスエードレザーを使った洗練性の高いタイプの計3タイプ。2つのタイプには脱着に便利なコードロック式の靴ひもを採用し、サイズ、カラーも豊富に揃うユニセックスな仕様となっている。
アッパーに天然皮革を使い、やや厚底のビジュアルは、しっかりとした造りと重厚感を感じさせるものだが、手に持ってみるとそれに反して軽く、それだけで歩きやすさを感じる印象。そして装着感を試してみると、弾むような心地よさが実感できた。

また、シティユース、あるいはビジネスカジュアルにも使えそうなデザインも秀逸で、個人的に特に気になったのは、アッパー全面がシルバーの一足。仕事用にはちょっと目立ちすぎかもしれないが、個性を発揮できる反面で上品さも併せ持ち、さまざまなシーンで活躍してくれそうな印象を持った。
なお、発表会の後半には、女優・歌手のすみれが特別ゲストとして登場し、『MOON AMBLE』を着用した感想などをテーマにトークセッションを展開。さまざまなシーンに合うデザイン性の高さを評価しつつ、ウォーキングマシンを使ってその履き心地を改めて体感し、「全部がバウンシー。さすが『MOON AMBLE』というだけあって宇宙を歩いている感じですね」と話すなど、独特の表現で気に入った様子を見せていた。

「ASICS Walking」の新フラッグシップモデル『MOON AMBLE』は、同ブランドの直営オンラインストア、直営店、一部の百貨店等で販売中。メーカー希望小売価格は、25,300円から40,700円となっている。
