9月に入っても厳しい暑さが続く2026年。気温の高さだけでなく、突然の豪雨や台風、雨上がりの蒸し暑さなど、目まぐるしく変わる天候にも悩まされる日が続いています。そんな今年ならではの環境で気をつけたいのが、暑さと湿度の変化などが重なって起こる「雨季化バテ」です。
雨季化バテでは、だるさや食欲低下、睡眠不調などが続くことがあります。さらに、疲労や栄養不足、睡眠の質の低下が重なると体調を崩しやすくなるため、季節外れの感染症にも注意したいところです。
では、暑さだけではない「雨季化バテ」には、どのような対策が考えられるのでしょうか。今回はその原因や感染症との関係をひも解きながら、体を内側から冷やす「アイススラリー」や、ヨーグルトを使って自宅で手軽に作れるレシピをご紹介します。
暑さだけじゃない?2026年に注意したい「雨季化バテ」

「夏バテ」と聞くと、厳しい暑さが続くことで体力を消耗するイメージがあります。しかし、2026年は暑さに加えて、突発的な豪雨や台風、雨上がりの高い湿度など、天候の大きな変化にも注意が必要です。こうした環境に加え、冷房の効いた室内と蒸し暑い屋外を行き来することで体への負担が重なり、だるさや食欲低下、睡眠不調などが続く状態が「雨季化バテ」です。
特に見落としやすいのが「湿度」です。湿度が高い日は汗が蒸発しにくく、体にたまった熱を外へ逃がしづらくなります。また、暑い屋外と冷えた室内、雨上がりの蒸し暑さなど環境が変わるたびに、血流や発汗、体温を調節する自律神経も働き続けます。気温だけを見て「今日はそれほど暑くないから大丈夫」と判断しないことも大切です。
今年はゲリラ雷雨の多さも気になるところ。ウェザーニュースでは、2025年に約8.8万回だったゲリラ雷雨の発生回数が、2026年は25%増の約11万回になると予想しています。暑さだけでなく、雨や湿度、急激な温度変化まで重なる今年の気候だからこそ、「いつもの夏バテ」とは少し違った視点で体調の変化に目を向けたいですね。
「ただの疲れ」で済ませない 雨季化バテと感染症にも注意
雨季化バテで気になるのは、だるさや食欲低下だけではありません。暑さや湿度によるストレスで食欲が落ち、栄養不足や睡眠の質の低下まで重なると、なかなか疲れが抜けず、体の回復力も落ちやすくなります。こうした状態が続くと体調を崩しやすくなるため、感染症に対しても注意が必要です。
実際、2026年は冬のイメージが強いインフルエンザが夏から一部地域で増加しています。8月10日~16日の1週間では、神奈川県の1医療機関あたりの患者報告数が1.37人となり、流行開始の目安となる1.0人を超えました。このほか埼玉県では1.70人、東京都では0.91人、千葉県では0.83人と、首都圏でも患者が報告されています。
もちろん、雨季化バテそのものが感染症を引き起こすわけではありません。ただ、「最近なんとなく疲れている」と感じる状態をそのままにせず、しっかり食べる、睡眠をとるなど、日頃から体調を整えておくことが大切です。暑さだけでなく、湿度や天候の変化にも悩まされる今年だからこそ、いつも以上に自分のコンディションに目を向けておきたいところです。
体にたまった熱をどう逃がす?「アイススラリー」という選択肢

雨季化バテを防ぐために意識したいのが、体に熱をため込みすぎないことです。高温多湿の環境や室内外の大きな温度差が続くと、体温調節を担う自律神経に負担がかかり、体内の熱をうまく逃がせなくなることがあります。こうした状態が続くと、睡眠の質の低下や翌日に残るだるさなどにもつながります。
そこで取り入れたい方法のひとつが、暑い環境に入る前に体を冷やす「プレクーリング」と、活動後にたまった熱を取り除く「ポストクーリング」です。その両方に活用できるものとして紹介されているのが「アイススラリー」。細かな氷の粒が液体に混ざった、シャーベット状の飲み物で、「飲める氷」とも呼ばれています。
アイススラリーは、氷が溶けるときに周囲の熱を吸収する性質を利用して、体を内側から冷やすのが特徴です。外出や運動、屋外で活動する前だけでなく、帰宅後や運動後のクールダウンにも活用できます。暑いからと外側から冷やすだけではなく、体の内側にたまる熱にも目を向けることが、雨季化バテ対策のひとつになりそうです。
ヨーグルトでひと工夫!自宅で作れるアイススラリー2選

雨季化バテ対策としてアイススラリーを取り入れるなら、ヨーグルトを使ってみるのもひとつの方法です。ヨーグルトはたんぱく質やカルシウムを補えるほか、乳たんぱく質には摂取した水分を体内に保持する「水分保持力」も期待できます。暑さで水分が失われやすい時期には、こまめな水分補給とあわせて取り入れたい食品です。また、腸と脳は自律神経などを介して互いに影響し合う「脳腸相関」の関係にあり、ヨーグルトなどを日々の食事に取り入れることも、体調を整える方法として紹介されています。

自宅で手軽に作れるのが「キウイのヨーグルトアイススラリー風」。プレーンヨーグルト100g、キウイフルーツ1個、水50ml、お好みではちみつ大さじ1/2~を用意します。ヨーグルトとぶつ切りにしたキウイ、はちみつを冷凍用保存袋に入れて冷凍し、1時間おきに手でもみほぐしながら3時間ほど冷やします。最後にグラスへ移して水を加え、よく混ぜれば完成です。ミキサーを使わず作れるのもうれしいポイントですね。

もうひとつは「冷凍フルーツヨーグルトアイススラリー風」です。ヨーグルト50g、ミックスベリーなどの冷凍フルーツ50g、水50ml、氷4個、お好みではちみつ大さじ1/2~を用意し、すべての材料をミキサーでなめらかになるまで混ぜるだけ。手軽に作れるので、ベリーやマンゴーなど好みの冷凍フルーツで楽しめます。
暑さが残る9月以降は、ただ冷たいものをたくさん摂るのではなく、日々の食事や水分補給なども含めて体調を整えていくことが大切です。見た目にも爽やかなヨーグルトアイススラリーなら、残暑が続く時期の新しい選択肢として、毎日の生活にも取り入れやすそうです。
まだ続く暑さ、「雨季化バテ」をため込まないために
暑さだけでなく、豪雨や高い湿度、室内外の温度差など、さまざまな環境の変化が体への負担となる「雨季化バテ」。だるさや食欲低下、睡眠不調を「いつもの夏バテ」と片づけず、まずはしっかり休息をとり、水分や食事、睡眠など基本的な生活習慣を整えることが大切です。
2026年は9月も残暑が続き、10月も平年と比べて暖かく、秋の深まりが遅れると予想されています。これからの時期は気温だけを気にするのではなく、湿度や天候の変化にも目を向けながら、無理をせず体調を整えていきたいところです。
水分補給や食事、睡眠といった毎日の体調管理に加えて、体に熱をため込みすぎない工夫も選択肢のひとつ。残暑が続く日の新しい習慣として、自宅で作れるヨーグルトアイススラリーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
