年齢とともに移りゆく女性の身体。
特にホルモンバランスが急変する更年期は、さまざまな不調が表れ、心身ともに支障をきたすこともあります。
この度、トータルフェムケアブランド「iroha(イロハ)」から展開されている、女性のセクシャルヘルスケアをサポートするブランド「irohaヘルスケア」は、女性の更年期をテーマにしたイベントを開催しました。
「更年期と腟ケア」をテーマにした女性向けイベントが開催
本イベントは、更年期に多くの女性が経験する腟の乾燥やヒリヒリとした痛み・かゆみ、そして性行時の違和感、尿漏れなどの変化・異常などについて、5月10日の母の日に向けて「更年期と腟ケア」をテーマに都内のTENGA本社とオンラインにて開催。
イベントには、更年期の腟まわりの不調とケア方法について、丸の内の森レディースクリニックの宋美玄院長が登壇し、参加者たちに向けて詳しく解説しました。

イベント冒頭では、事前調査で腟・デリケートゾーンに関する話を「誰にも話さない」と答えた方が約7割もいると説明し、

「今お子様がいらっしゃる方も、ぜひ娘さんとこういったお話ができたらなということで、ぜひこのイベントがきっかけになればいいなと思っております。」
と、友人や家族にも話し辛く抱え込みがちな内容だからこそ、しっかりと話し合うべきだと語りました。
宋院長は、

「腟は基本的に何もないか、トラブルが起きているか、といった感じの臓器なんですけれども、私たちの大切な身体の一部なので、もうちょっと意識して、その時々に適切なケアをしてあげると、快適・健康に過ごせるのかなと思います。」
と、産婦人科医としてのこれまでの知見から、参加者にデリケートゾーンを意識することの大切さを説きました。
腟まわりの悩みとして、若い頃は生理やオリモノ、性行為時の悩みなどが多くなるものの、年齢を重ねるにつれて乾燥やヒリヒリとした痛みやかゆみなどのトラブルが多くなっていくと解説。

昭和20年頃は平均寿命が60代だった中、現代では人生100年時代と言われるまで寿命が伸長。
50歳前後に迎える閉経に伴って卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌がほとんどなくなった状態で生きていく時代が長くなった現代では「どうやってエストロゲンが身体から分泌されない状態で長く健康に生きていくか」が大切だとコメント。

エストロゲンの低下によって、さまざまな腟まわりの変化・トラブルが起きると解説しました。
ボディソープでしっかり洗うのは間違いだった
irohaヘルスケア社員で助産師の古川直子さんは、子どもの頃に母親に「よく股を洗いなさい」と言われ、その結果しみた経験があることを明かすと、


「デリケートゾーンの洗い方についてアンケートを取っていまして、実は水・お湯で洗い流すと答えた方は56%ぐらいいらっしゃって、あとはボディーソープで洗う方は50%、、デリケートゾーン専用ソープで洗う方も50%近くいらっしゃるんです。」
と調査結果についても併せて紹介。
ボディーソープで洗っている方が非常に多いことを指摘しました。
宋院長はデリケートゾーンの洗い方について、
「腟の中を直接(シャワーやビデなどで)自己判断で洗うのは、あまりおすすめしません。腟には基本セルフクリーン・オートクリーンの作用があるので、洗うのは腟の周囲や入口までにしましょう。シワのところなどはゴミが溜まりやすいのと、VIOゾーンは毛が生えていてオリモノ・経血がつきやすいほか、皮膚同士の間に汚れがついて赤くなってしまったりすることもあるので、基本はデリケートゾーン専用ソープで洗うことをおすすめします。」
と、デリケートゾーン専用ソープを使用した洗浄を推奨しました。

「骨盤底筋」へのダメージを日頃から抑えて鍛えることが尿漏れ改善の近道
続けて、尿漏れに悩まされる方に向け、骨盤の最下部で膀胱や直腸などを支える「骨盤底筋」のトレーニングを紹介。

「骨盤底筋はトレーニングをすることもすごく大事ですが、365日24時間負担をかけないのも大事なんです。咳などをした時に尿漏れが起きるのは、腹圧がかかるから。歯磨き粉のチューブをグッと握ると中からペーストが出てきますが、それと同じです。」
また、宋院長は負担をかけないことも重要だと説明。
咳などのほか、便秘の方がトイレで力んだり、出産の際などにも腹圧がかかり、結果として骨盤底筋がダメージを負ってしまうのだと解説しました。

本イベントで紹介されたトレーニングは、モニターテストで90%以上の方が症状を改善させているとし、

「横になっていると、骨盤底筋に負担がかからない。非常にベーシックなトレーニングですが、この負担がかからない姿勢で、恥骨直腸筋を締める。ケーゲルチェッカーや指などを使って締まっているかを確認しながら行いましょう。すっごく大事なことがあるのですが、腹直筋に力を入れると逆効果なんです。トレーニングをしているつもりが、骨盤底筋にダメージを与えることになるので、気をつけましょう。」
と、トレーニング時の注意点を説明。

トレーニング時は、ケーゲルチェッカーなどを活用し、正しい方法で行えているかを確認しながらトレーニングをしてほしいとコメント。
そのほか、女性のデリケートゾーンに関する悩みや症状、それらを解消するための方法などを宋院長が解説し、最後まで参加した女性の学びになるイベントとなりました。
更年期を迎えた女性は、これまで多かった女性ホルモン、つまりエストロゲンによる補助がなくなり、さまざまなデリケートゾーンの症状が出てくることになります。
更年期を迎えている女性はもちろん、若い方も「まだ先のこと」だと考えず、自身のデリケートゾーンについて正しい知識を学ぶとともに、親族や友人・かかりつけの産婦人科医など悩みを話せる方を作り、相談できる環境を整えるようにしましょう。
