『渋谷ファッションウィーク 2026 春』が3月13日から3月22日の期間、渋谷各所にて開催中。
2014年3月の初開催以来、毎年春と秋に開催されており、今年で13周年・25回目を迎えます。
そして開催初日に、メディア向けのラウンドテーブルが開催され、渋谷ファッションウィーク(以下、SFW)のキービジュアルが発表されました。
渋谷ファッションウィーク 2026 春
冒頭、渋谷ファッションウィーク実行委員会 事務局長の寄本健氏からご挨拶とSFWの歩みについて伺いました。

イベントがスタートした当時を振り返りながら、渋谷の街がこの約10年ほどで大きく変化してきたことに触れ、
「渋谷は現在、100年に一度の大開発と言われるほど都市の変化が続いている。そのような中でも、街の人々にファッションを楽しんでもらうイベントとして、内容を考えながら続けてきた。」
と語りました。
SFWはファッションイベントだけではなく、ショッピングや街歩きを含めた都市体験として来場者に楽しんでもらうことを目的としており、渋谷の魅力を体感できる機会を提供しています。
渋谷をファッションの発信地へ
続いて、SFWクリエイティブディレクターである田中ヒロ氏から、イベントのコンセプトや今後のビジョンについての説明がありました。

SFWは現在新しいフェーズに入っており、渋谷という街全体を舞台にした世界的なカルチャーフェスとしての発展を目指しています。
特に重要なミッションとして掲げているのが、“渋谷をファッションのトレンドの聖地にすること”。

渋谷はもともと日本のファッション文化を牽引してきた街であるものの、近年は古着文化の広がりなどにより、ファッションの中心が下北沢など他のエリアにも広がっています。
田中氏は「他の街と競争するという考えではなく、渋谷ならではのカルチャーの発信力を改めて強めていきたい」と語りました。
さらに、2028年にはアジアや世界を代表するカルチャーフェスへと発展させることを目標としており、SFWはその実現に向けて進んでいます。
コンセプトは『CULTIVATE』
2026年春のSFWのコンセプトは『CULTIVATE』
この言葉は「耕す」「育てる」「つながりを作る」といった意味を持ち、文化を意味する「カルチャー」と同じ語源を持つ言葉でもあります。

田中氏はこのコンセプトについて、
「渋谷はさまざまな人や文化が混ざり合い、新しいものが生まれてきた街である。カルチャーという果実を実らせるためには、その土壌をしっかり耕す必要がある。」
と説明。
実はこのコンセプトは、2025年の春の開催でも掲げられていましたが、カルチャーの土壌づくりには時間がかかることから、2026年春もあえて引き続き同じコンセプトを目指していくことになったようです。
渋谷の街を舞台とした多彩なコンテンツを展開
イベント内容としては、ショッピング企画・展示・マーケットなど多様なコンテンツが予定されています。
渋谷の商業施設に入る約120店舗が参加するショッピング企画では、来場者が街を散策しながら買い物を楽しめる仕組みを用意。
また、渋谷の街中にはキービジュアルを使用したシティドレッシングが展開され、街そのものがイベントの舞台となっています。
スクランブルスクエアのモニターや、

渋谷駅前にも。

さらには道玄坂まで。

渋谷のファッションスポットを巡るデジタルスタンプラリーなど、来場者が街歩きを楽しみながら参加できる企画も予定されています。
新たな試み『THE CULTIVATE MARKET by SFW®』
今回の新しい試みとして注目したいのが、マーケットイベント『THE CULTIVATE MARKET by SFW』
このマーケットは渋谷サクラステージを会場として開催され、ファッションデザイナーやインフルエンサー・スタイリスト・モデル・学生サークルなど多様なクリエイターが出店します。

田中氏は、
「単なるフリーマーケットではなく、出店者同士や来場者との交流から新しいプロジェクトやカルチャーが生まれるような場を目指している。」
と紹介。
来場者が商品を購入するだけではなく、クリエイターと直接会話をすることで、新しいつながりやアイデアが生まれる場所になります。
キービジュアルを手がけたFace Oka氏とのクロストーク

今回のキービジュアルは、イラストレーター のFace Oka氏が担当しています。
ラウンドテーブル後半には、田中氏とFace Oka氏のトークセッションも行われ、Face Oka氏は渋谷について「新しいものが次々に生まれるカオスな街」という印象だとコメント。
そして「その感じが好き」だと語ります。
学生時代から渋谷に通っていたそうで、
「昔から多くの人や文化が混ざり合う場所だった。そのエネルギーが自分にとって魅力であり、今回のビジュアルでもその雰囲気を意識した。」
と説明。

また、
「若い世代と上の世代の間に距離を感じることもあるが、このイベントがその架け橋になれば嬉しい。」
と述べ、世代を超えたカルチャーの交流へ期待を明かしました。
高木由利子 写真展も開催中

Bunkamura ザミュージアムでは、写真家の高木由利子氏の写真展が開催されています。
伝統的な衣服を身にまとい生きる人々の日常を、30年以上にわたり世界各地で撮影されてきた『Threads of Beauty』シリーズに焦点をあてた展覧会。

会場の構成を行ったのは、建築家の田根剛氏。

拡大移転前のBunkamura ザミュージアムの展示室で鑑賞できるのはこれが最後のチャンス。
伝統衣装をまとった人たちの写真に魅せられ、その写真のプリント技法や展示の見せかたも、とても素敵です。
さらには空間演出もかっこよく展示を体験。

「ファッションとは何か。」という問いを改めて見つめ直す試みとなっています。
期間は3月10日~29日まで開催され、入場は無料。

25回目を迎えた渋谷ファッションウィークによって、これからも渋谷という街から新しいカルチャーを発信し続けていくことを期待しています。
公式サイト:https://www.shibuya-fw.com/
