今、福島の観光がかつてない盛り上がりを見せている。2024年の観光客数は震災前の水準を塗り替え、過去最多を更新した。主要な観光スポットが賑わいに沸く一方で、旅慣れた人たちが今、ひっそりと、けれど熱い視線を送る場所がある。それが、会津若松からさらに一歩奥へと踏み込んだ場所にある「奥会津」だ。人混みを離れ、ただ風の音や川のせせらぎに耳を傾ける。そんな、今の日本で最も見つけるのが難しい「贅沢な静寂」が、そこには残されている。
奥会津とは、柳津町、三島町、金山町、昭和村、只見町、南会津町、檜枝岐村の7町村からなる広大なエリアを指す。その奥会津の魅力を、年間14万人が訪れる東山温泉の名宿「御宿 東鳳(おんやど とうほう)」にいながらにして体感できるのが、現在開催中の『奥会津七町村 春めぐりフェア』だ。
映画のワンシーンのような、幻想的な鉄道の旅
奥会津を語る上で欠かせないのが、世界で最もロマンチックな鉄道と称されるJR只見線だ。
11年ぶりに全線運転再開を果たし、近年では日本と台湾の合作映画「青春18×2 君へと続く道」の舞台となったことでも注目を集め、今や世界中の鉄道ファンやカメラマンの憧れの地となっている。特に、川霧が水面を覆い、歴史の静寂が漂う「霧幻峡(むげんきょう)」の風景は、まさに一幅の絵画そのものだ。
館内では、郷土写真家・星賢孝氏が捉えた奥会津の「奇跡の瞬間」をパネル展示している。広大な奥会津まで足を運ぶ前に、まずはその圧倒的な風景美を間近に感じてほしい。

雪国が生んだ至高の手仕事。希少な特産品も一堂に
奥会津は日本有数の豪雪地帯だ。一年の半分近くを雪とともに過ごす人々にとって、編み組細工は単なる工芸品ではなく、生きるための知恵そのものだ。
山ブドウやヒロロ、マタタビの蔓を、指先が凍えるような冬の間に一つひとつ編み上げていく。そうして生まれたバッグや籠は、驚くほど頑丈で、使い込むほどに美しい艶を増す。「何もない」場所だからこそ生まれた、究極に贅沢な手仕事。その「ぬくもり」に直接触れられることこそ、今回のフェアの醍醐味だ。

また、館内売店では、三島町の「会津地鶏ラーメン」や金山町の「奥会津金山 天然炭酸の水」など、7町村の豊かな自然の恵みを活かした特産品を販売している。現地でしか出会えない希少な逸品を手に入れる絶好の機会だ。

70種類の豪華ビュッフェで味わう、奥会津の郷土料理と地酒
ビュッフェレストラン「あがらんしょ」では、約70種類もの豪華な料理が並ぶ。会津の郷土料理から、目の前で調理されるライブキッチンまで、目移りするほどのラインナップだ。
今回のフェアでは、その中に奥会津7町村の味が期間限定で仲間入りしている。卵を敷いた独特のボリューム感が魅力の「会津柳津風ソースカツ丼」、三島町が育んだ希少な「会津地鶏」のスープが染み渡る喜多方ラーメン、そして、じゅうねん(えごま)味噌が香ばしい南会津の「しんごろう」。
さらに、奥会津の厳しい寒さと清らかな水が育んだ選りすぐりの「地酒」も愉しめる。一口飲めば、その土地の風景が目に浮かぶような、芳醇でキレのある味わいだ。多彩な料理とともに、奥会津の「美味しいところ」を心ゆくまで堪能してほしい。

忙しい日常を脱ぎ捨てて、福島の「奥」へ
有名な観光地を巡る賑やかな旅もいい。けれど、今の私たちが本当に求めているのは、心にすっと馴染むような、穏やかで本物を感じられる時間だ。
星賢孝氏が捉えた静かな絶景、厳しい冬を越えて編まれた蔓のぬくもり、そしてどこか懐かしい土地の味。今回のフェアで出会うものたちは、あなたを「奥会津」という、まだ見ぬ福島の深い魅力へと確実に誘ってくれる。
この春、自分への最高のご褒美として、家族たの大切な思い出作りとして、奥会津への旅をオススメしたい。
【フェア概要:奥会津七町村 春めぐりフェア】
開催期間:2026年3月3日(火)~4月30日(木)
※3/31~4/3は開催対象外となります。
開催場所:会津・東山温泉 御宿 東鳳(ロビー特設ブース、売店、ビュッフェレストラン)
住所:〒965-0813 福島県会津若松市東山町大字石山字院内706
内容:
郷土写真家・星賢孝氏による絶景写真パネル展示
奥会津編み組細工等の伝統工芸品展示
ビュッフェでの奥会津郷土料理(ソースカツ丼、しんごろう等)と地酒の提供
館内売店での奥会津7町村特産品販売
