冬の気配が深まるほど、街にはイルミネーションや季節限定の催しが増え、外に出る理由はむしろ増えていく。にもかかわらず、その楽しさと裏腹に、乾燥でひりつく頬やマフラーに触れた瞬間の違和感が気になり、予定を控えめにしてしまう人も多い。好きな季節のはずなのに、肌のコンディションひとつで「今日はやめておこう」と気持ちが後ろ向きになる──こうした“感情の揺らぎ”は、乾燥性敏感肌ならではのリアルだと言える。
今回公開されたキュレルの新WebCM「無敵の冬、はじめる。」は、この“揺らぎ”にまっすぐ寄り添う作品である。肌の不安を解消すると宣言するのではなく、「冬を楽しみたい」という気持ちそのものに焦点を当てた点が特徴的だ。ブランドミューズの関水渚さんが冬の街を軽やかに歩く姿は、「外に出たい自分」を肯定する情景として映り、SUPER BEAVERの楽曲がその背中を支える。
本CMは、ケアの効果を訴えるのではなく、「楽しく過ごしたい」という原点に立ち返らせる。だからこそ、見る人の心の奥にある“冬への期待”を自然に呼び覚ますのだ。
肌悩みの先にある「冬を楽しみたい」気持ちに光を
今回公開されたWebCM「無敵の冬、はじめる。」は、乾燥性敏感肌の人々に対し「冬をあきらめないための背中押し」をテーマに据えている。作中では、肌荒れを不安に感じながらも冬の景色へ飛び込んでいく姿が描かれており、「好きなのに、遠ざけてしまう」季節へのまなざしを逆転させる企画意図が見て取れる。
ブランドの訴求よりも“人の気持ち”が中心に置かれている点が印象的だ。スキンケアの正しさを強調するのではなく、「楽しみたい」という素朴な欲求に寄り添う形で冬を肯定している。肌との向き合い方そのものを軽やかに描くことで、外出やイベント参加を我慢していた人にとっても、少し気持ちが前向きになる設計になっている。また、本CMのナレーションや演出はあえて説明的に作られておらず、視聴者に感情移入させる余白が保たれている。広告というより、“冬を迎える物語”として自然に鑑賞できる点が、この作品の魅力である。
【新WebCM 概要】
タイトル：「無敵の冬、はじめる」（30秒）
配信日：2025年10月20日（月）
楽曲 ：「人として」 SUPER BEAVER
出演者：関水渚
URL：http://youtube.com/watch?v=j-1yAYFFjaA
SUPER BEAVER × 音楽がつくる“背中の押され方”
今回のCMには、ロックバンドSUPER BEAVERの楽曲「人として」が起用されている。力強いバンドサウンドが映像に躍動感を与えるだけでなく、「自分を好きでいられること」へと視点を導く存在として機能している。
ボーカルの渋谷龍太さん自身も、普段からキュレルを愛用しているという。単なる広告出演ではなく、日常の延長線上にある“当事者性”が、このコラボレーションの説得力となっている。SUPER BEAVERはこれまでも「個人」や「自己肯定」をテーマにした楽曲を数多く生み出してきた経緯があり、その姿勢が映像と自然に噛み合っている。
関水渚が体現する「整う」のその先
メインキャストを務めるのは、キュレルのブランドミューズである俳優・関水渚さん。印象的なのは、彼女の演技が「肌トラブルから解放された理想像」ではなく、「冬そのものを楽しむ姿」として描かれていることだ。冬の光の中を歩く自然体の表情には、いかにも“CM的な仕上がり”に寄せた演出が少ない。その姿は、「肌がととのったから外に出た」ではなく、「外に出られる気持ちに変わった」ことを表している。視聴者は、その“変化”の説明を押し付けられないまま画面を追いかける。だからこそ、「ああ、こういう冬の過ごし方もいいな」と想像を広げられる。ケアによる結果の誇示ではなく、「行動のきっかけ」に焦点がある点が、広告とコンテンツの境界を自然に曖昧にしている。
CMで終わらせない、“参加できる冬”への橋渡し
CM公開に合わせて実施されるプレゼントキャンペーンは、「商品を試してみる」という入り口を提供する役割を持つ。応募方法はSNSへの投稿形式で、「キュレルと一緒にこの冬楽しみたいこと」をテーマにしている。
投稿の主体は“個人の願望”であり、ブランド自体が主役になる設計ではない。商品説明よりも先に「楽しみたい冬」がある。そのうえで「整える手段」としてケアが位置づけられる。宣伝よりも“きっかけ”としての意味合いが強い仕立てであることが伺える。
＜キャンペーン概要＞
応募期間：
2025年11月11日（火）0:00～2025年11月28日（金）23:59まで
応募方法：
①キュレル公式X（@curel_kao）をフォロー
②対象ポストのボタンをタップ
③「この冬、キュレルと一緒に楽しみたいこと」を添えて投稿
プレゼント内容：
抽選で計120名にキュレルの現品4種（各30名）が当たる。
・キュレル 潤浸保湿 フェイスクリーム（CurélクリームEc）
・キュレル 潤浸保湿 モイストリペアアイクリーム（Curélアイクリーム）
・キュレル クリーム（CurélクリームG）
・キュレル バスタイムモイストバリアクリーム（CurélウェットスキンM）
スキンケアが「整える」だけでなく、「楽しむための助走」へと意味を広げる瞬間。そこに、このCMの価値がある。冬が本格化する前に公開されたタイミングも象徴的であり、これから続く日々のなかで、「無敵の冬」という言葉が合図になる場面は少なくないだろう。
