「鉄腕アトム」や「ブラック・ジャック」など、誰もが一度は耳にしたことのある手塚治虫作品。昭和から令和へと時代を超えて愛され続けてきた名作たちが、いま新しいかたちで生まれ変わろうとしています。今回発表されたのは、「手塚ユニバース」という名のWeb3.0プロジェクト。
これは、ファン自身が手塚作品を題材にしたイラストを描き、投稿できる“公式”の二次創作イベントです。特徴的なのは、投稿された作品が評価されることで、賞金やトークン(デジタル上のポイント)を得るチャンスがある点。さらに優れた作品は、将来的に商業利用される可能性もあるという、まさに“描いて終わりではない”仕組みが用意されています。
マンガの世界にWeb3というテクノロジーが掛け合わさることで、ファンの創作活動が新しい経済圏へとつながっていく。この動きは、イラストやマンガが好きな人にとって、新しい“参加のかたち”を提案するものかもしれません。
手塚作品の公式二次創作イベントがスタート 誰でも参加できる“描く”新体験

今回開催される「手塚ユニバース」は、誰もが知る名作マンガのキャラクターを使って、自由にイラストを描き、投稿できる二次創作イベントです。特徴的なのは、手塚プロダクションが正式に認めた“公式”の場であること。ファンが独自に描いたイラストが、手塚作品の世界観とつながる新しい創作のかたちとして受け入れられています。 対象となるのは、「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「ブラック・ジャック」など、65作品・100キャラクター以上。
これだけ多彩な登場人物を自由に組み合わせて表現できる機会は、なかなかありません。しかも単に投稿して終わりではなく、評価された作品には賞金やポイント(トークン)などの特典が用意されており、今後の商業利用も視野に入れた仕組みになっています。 誰かの「好き」が形になり、それが次の展開につながる。そんな創作の循環が、今まさに新しい技術を通じて動き出しています。
公式サイト:https://creationevent.tcomglobal.io/
創作が評価され、次のステージへつながる仕組み

「手塚ユニバース」は、ただ描いて投稿するだけのイベントではありません。作品は運営による審査やユーザー投票を経て評価され、優れた作品には賞金やデジタル上の証明書(NFT)の授与、さらには商業展開のチャンスも用意されています。賞金総額は150万円とされており、1位には100万円が贈られるなど、創作活動そのものが正当に評価される機会としても注目されています。
また、参加者全員に対してもポイント付与の仕組みがあり、投稿や投票、SNSフォローなどのアクションに応じて、独自のトークンと交換可能なポイントが得られる仕組みもあります。創作を楽しみながら自然とWeb3の世界に触れられる導線が作られているのが印象的です。
応募期間や投票スケジュールはあらかじめ段階的に設定されており、参加から結果発表までを通じて、プロジェクト全体の動きも一緒に楽しめるようになっています。
創作が“つながる”時代へ Web3で広がる参加型のものづくり
「手塚ユニバース」のもうひとつの大きな特徴は、Web3という新しい技術との組み合わせにあります。従来の創作活動では、作品を投稿してもそれが誰かに届くかどうかは運次第という側面がありました。しかしこのイベントでは、投稿・投票・シェアといった一つひとつの行動がトークンという形で価値に変わり、デジタル上で“創作の証”として残ります。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、参加に特別な知識は必要ありません。作品を投稿したり、お気に入りの作品に投票したりすることで、自然にWeb3の仕組みに触れられるよう設計されています。
さらに、今回のイベントは「TCOM(Tezuka Characters On March)」というプロジェクトの一環として実施されており、Web3技術と日本のマンガ文化が交わる最初の公式イベントとしての位置づけも持ちます。
ただ描くだけでなく、それが広がっていく実感を得られること。それが、この取り組みの新しさであり、創作と技術がつながる“今”を象徴しているのではないでしょうか。
国内外の注目も集まるプロジェクトに成長中

「手塚ユニバース」は、日本国内だけでなく、グローバルなWeb3業界からも注目を集めています。今回のイベントは、世界最大級のスマートコントラクト基盤であるBNB Chainが主催する「MVB9(Most Valuable Builder)」プログラムに採択されており、500を超える応募の中から選ばれた16チームのひとつとして正式に参加しています。
また、大手暗号資産取引所のGate.ioやOKX、Bitgetといった国際的なプラットフォーム、さらに日本最大級のWeb3メディア「CoinPost」などとも連携しており、イベント自体が多角的にプロモーションされているのも特徴です。
こうしたパートナーシップによって、ファンの創作活動が広く発信される環境が整いつつあり、単なる1回限りの企画にとどまらない、継続性のあるプロジェクトとしての展望も感じられます。今後、手塚作品をきっかけに、Web3の世界へと自然に触れていく人がさらに増えていくかもしれません。
名作とテクノロジーがつなぐ、新しい創作のかたち
昭和から続く名作が、令和の最新技術と手を取り合う——そんな時代の変化を象徴するような企画が、「手塚ユニバース」です。イラストを描く。投稿する。それが評価され、デジタル上で残り、次の展開へとつながっていく。
この流れは、Web3だからこそ実現できる新しい“参加のしかた”なのかもしれません。
難しい知識がなくても、自分の「好き」を表現することで、未来に関われる。その入り口として、このイベントがひとつのきっかけになる人もいるはずです。
手塚治虫の世界観と、創作を愛する気持ちが、テクノロジーと出会うことでどんな広がりを見せるのか。今後の展開にも注目していきたいところです。
TCOMについて

TCOM(Tezuka Characters On March)は、ACGWORLDS株式会社と株式会社手塚プロダクションが共同運営するWeb3.0プロジェクトです。「手塚キャラクター大行進」絵画にインスパイアされ、手塚キャラクターとWeb3.0技術を掛け合わせた革新的なエンターテインメントを展開。AIを活用した二次創作プラットフォームや手塚ワールドメタバースなど、多彩なサービスを通じてTCOMトークン経済圏を構築し、世界のアニメ・漫画・ゲームIPに新たなユーザー体験をもたらします。