ここ数年、「驚きの洗浄力」「美髪・美肌」をふれこみにしたナノバブルシャワーヘッドのテレビCMをよく見かけませんか?
ナノバブル水にはさまざまな効果があると言われていますが、これを料理に使ったら、味に変化はあるのでしょうか……?
そんな発想から生まれたのが、株式会社アルベール・インターナショナルが開発した「料理革命 ナノバブールキッチン Wトルネード」。キッチン水栓に取り付けるだけで簡単にナノバブル水が生成できるという優れものです。
先日、都内でこの商品を使ったお料理の試食会が行われ、“自称”グルメライターの記者は、その真相を確かめるべく現場に向かいました。
忖度なしでレポートします!
ナノバブル水で料理の味が変わる!?

シャワーヘッドをはじめとしたナノバブル技術を使う商品は、登場時から「画期的!」と話題になり、今もなお注目を集め続けています。
そんな中、“料理”という斬新な視点からアプローチをしかけるのが「料理革命ナノバブールキッチン Wトルネード(以下、ナノバブール)」です。

水1mlあたり約2億7千万個以上のナノバブルを発生させ、料理を美味しくするだけでなく、最大の特徴である“減塩”“時短”を実現。まさに“革命”の名にふさわしいアイテムといえます。
とはいえ、見た目はただの小さい蛇口パーツ。天文学的な数値にもピンとこないし、減塩に時短……? どうも懐疑的になってしまいます。
論より証拠。
では実際にその実力を確かめてみましょう。
プロ料理研究家が“ナノバブル水”で本気料理!

ナノバブル水と水道水、それぞれで作った料理を食べ比べて味の違いを検証します! メニューは「ご飯」「味噌汁」「肉じゃが」。ごまかしのきかない、和食の王道です。
調理を担当するのは、料理研究家の木村幸子先生。実際にナノバブールを使った感想を、こう話します。
「ふつう煮込み料理は、冷めていく過程で徐々に素材に味がしみ込むもの。ですが、ナノバブル水は沸騰しても気泡がつぶれないので、“煮えながら”しみ込んでいくんです。だから短時間でしっかり味が決まるし、少ない調味料で済みます。つまり “減塩”と“時短”になる。これがナノバブールのいいところですね」

米の浸透時間や食材の量、調理方法など、水以外はすべて同じ条件。調味料の量は、ふたつとも通常レシピより少なめの、ナノバブル水のレシピに合わせています。どちらも美味しそう。
では、ここからいっさい忖度なし! 記者のリアルな主観でお届けします。
・ご飯

ナノバブル水のほうが、若干お米が立ってるように見えます。口に入れた時の粒感もしっかりしていました。
・味噌汁

見た目も味も、どちらも同じ美味しさ。きちんと出汁をひいているので、風味が際立っていました。
・肉じゃが

煮込み料理こそ味に差が出るはず……。が、どちらにもしっかり味がしみています。ほんの僅差で水道水のほうが完全に味がしみきっていない、“若い”味に感じました。
・総評
……というように、正直申しまして、劇的な味の変化までは感じられませんでした。
グルメライターの意地として言い訳させていただくと、プロの料理研究家が味付けした料理ですから、どちらも完成度が高いのは当前!

ただ、昆布とかつおぶしでひいた出汁を比較した時は、ナノバブル水のほうが昆布のうま味をより強く感じました。お米もそうですが、違いがはっきりとわかるのは味付けをしていない素材の方かもしれません。
数値で見る「味の比較」
記者の勉強不足もありますが、人間の味覚では繊細な味の違いのジャッジには限界があります。
そこで、数値で味覚分析を行う株式会社味香り戦略研究所 による検証結果で比較してみましょう。

これは肉じゃがを水道水とナノバブル水で比較したグラフです。ナノバブル水の方が「苦み」「味の濃さ・塩味」の数値で水道水を大幅に上回っているのがわかります。これにより、酒・砂糖・みりんを「大さじ1→大さじ3/4に」、醤油を「大さじ1と2/3→大さじ1と1/4」まで削減でき、調味料の使用量を約76%に抑えられることで減塩にもつながるというわけです。
代表の“うどん事件”が証明するナノバブルの威力!

「料理革命ナノバブールキッチンWトルネード」の開発と販売を手がける株式会社アルベール・インターナショナル代表取締役の二谷欣哉氏は、商品にかける想いを語ります。
「弊社では『ナノバブル』の認知を広めたいという思いから、安価で気軽に購入できるナノバブルの発生量にこだわった商品を独自開発しています。これまでシャワーヘッドや洗濯、ガーデン用ホースを展開してきましたが、新たな試みとしてキッチン分野で製品化を行いました」
そして、代表は自らの実体験をユーモアたっぷりにこう続けました。
「この前、コンロにかけるアルミタイプのうどんを作った時、付属の調味料を入れて放置していたら、麺がみるみる茶色くなって、ものすごく濃い味になってしまったんですよ(笑)。これもナノバブル水の浸透力の高さを証明する“事件”と言えますね」
自宅のキッチンに“革命”を起こそう!
何かと「洗浄力」が注目されがちなナノバブル水ですが、こうして少し角度を変えてみると、新しい可能性への気づきを感じられるはず。
ぜひご家庭で、料理に“革命”を起こして家族をビックリさせてみてはいかがですか?
【商品概要】

「料理革命ナノバブールキッチンWトルネード」
販売価格:4,860円(税込)
販売日:2025年4月30日
販売先:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど
販売元:株式会社アルベール・インターナショナル
【商品仕様】
ナノバブル発生量:約2億7千万個以上(水1mlあたり)
ネジ規格:W22山20(外ネジタイプ)
材質:【本体】ポリアセタール/【ナノバブル発生器】ポリプロピレン
サイズ:4.6×4.6×6.2cm
重量:38g
製造国:日本製
<取材・撮影・文/櫻井れき>