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春日部市をもっと好きになる――世界初『クレヨンしんちゃん』マンホールに込めた街の想い

作品のゆかりの地として親しまれ、多くの人に「しんちゃんの街」として知られる埼玉県春日部市。その街を歩く楽しみが、またひとつ増えました。 この夏、春日部市には世界で初めてとなる『クレヨンしんちゃん』デザインマンホールふたが...
ナイコレ編集部 2026年8月17日

作品のゆかりの地として親しまれ、多くの人に「しんちゃんの街」として知られる埼玉県春日部市。その街を歩く楽しみが、またひとつ増えました。

この夏、春日部市には世界で初めてとなる『クレヨンしんちゃん』デザインマンホールふたが設置されました。足元を彩る新たなスポットとして注目を集めていますが、このマンホールは、単なるフォトスポットではありません。そこには、市の「まちの案内人」である『クレヨンしんちゃん』を通して、街を訪れる人にもっと地域の魅力を知ってほしいという思いが込められています。

昨年は、市内3か所に設置された『クレヨンしんちゃん』モニュメントが話題となり、街歩きを楽しむ新たなきっかけとなりました。そして今回、その取り組みは世界初のデザインマンホールへとつながり、「しんちゃんと歩く春日部」の魅力はさらに広がろうとしています。

今回は、世界初のデザインマンホール誕生の背景やデザインに込められた意味、お披露目イベントの様子とともに、『クレヨンしんちゃん』と歩み続けてきた春日部市ならではの街づくりについてご紹介します。

『クレヨンしんちゃん』と歩み続けた20年 春日部市の”まちの案内人”

埼玉県春日部市と『クレヨンしんちゃん』の関係は、作品のゆかりの地として知られているだけではありません。平成16年に野原一家が旧春日部市の市制施行50周年を記念して特別住民登録されたことをきっかけに、しんちゃんは「まちの案内人」として街の魅力を伝える存在となり、20年以上にわたり、さまざまな取り組みが続けられてきました。

これまでにも、子育て施策や母子健康手帳、コミュニティバス、駅の発車メロディー、観光ガイドなど、市民の日常や観光の場面で『クレヨンしんちゃん』が活躍する機会は少なくありませんでした。昨年は市内3か所に新たにモニュメントが設置され、春日部市観光協会によるスタンプ巡りも人気となっており、「しんちゃんと街を歩く楽しさ」が少しずつ形になっています。一つひとつの取り組みは決して派手ではありませんが、長い年月をかけて積み重ねられてきたことが、春日部市らしい魅力につながっているように感じます。

今回新たに設置された世界初の『クレヨンしんちゃん』デザインマンホールふたも、こうした歩みの延長線上にあります。市街地を巡るきっかけをつくるだけでなく、下水道事業への理解や地域への関心を深めてもらいたいという思いも込められた新たな取り組みです。話題性のある「世界初」という言葉だけが注目されがちですが、その背景には長年にわたり『クレヨンしんちゃん』とともに街の魅力を育て続けてきた春日部市の姿勢がありました。

世界初のデザインマンホールに込められた”春日部らしさ”とは

今回設置されたデザインマンホールふたは2種類。それぞれ『クレヨンしんちゃん』の世界観を楽しめるだけではありません。春日部市ならではの魅力が細やかに表現されており、「この街だからこそ生まれたデザイン」であることが、大きな特徴といえるでしょう。

ひとつは、春日部市役所に設置されている来庁記念スタンプのイラストをモチーフにしたデザインです。野原一家の後ろには、市の花であるフジが咲き、しんちゃんは春日部の伝統文化の一つである凧を手にしています。もうひとつは、毎年開催される「春日部藤まつり」で野原一家がパレードをしている様子をイメージしたデザインで、地域に根付くイベントと『クレヨンしんちゃん』が自然に溶け込んだ一枚となっています。どちらもキャラクターを描いただけではなく、街の風景や文化まで一緒に表現されている点が印象的です。

設置場所も、市街地を歩きながら巡ることを楽しめるよう工夫されています。春日部市では、これまでモニュメントやスタンプ巡りを通じて「歩いて街を楽しむ」仕掛けづくりを進めてきました。今回のデザインマンホールも、その流れを受け継ぐ新たなスポットとして加わりました。足元に目を向けると、そこにはしんちゃんと春日部らしさが描かれている――。そんな小さな発見が、街歩きをより思い出深いものへと変えてくれそうです。世界初という肩書きだけでなく、春日部市だからこそ生まれた一枚として、現地でその魅力を確かめたくなります。

「しんちゃん」がつないだ、笑顔あふれるお披露目の日

デザインマンホールふたのお披露目は、7月5日に春日部市役所本庁舎2階「まちのリビング」で開催されました。当日は、7月31日に公開された『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』の衣装を身にまとったしんちゃんも登場し、抽選で選ばれた28組90名との記念撮影が行われるなど、会場は笑顔に包まれました。さらに、同日に設置されたマンホールを巡るクイズラリーも実施され、街を歩きながら新たな魅力を発見できる企画として、多くの参加者が思い思いに楽しんでいました。

今回設置された2種類のデザインマンホールふたは、春日部市役所本庁舎1階エントランスホールでも展示されています。実際に街へ足を運ぶ前に細部までじっくり眺めることができるため、デザインに込められた工夫や色使いを間近で楽しめるのも魅力です。また、現在はマンホールカードの作成に向けた協議も進められており、今後の展開にも期待が高まります。

担当者は、「多くの方が待ち望んだ『クレヨンしんちゃん』デザインマンホールの設置が実現したことを嬉しく思います」とコメントしています。また、鋳物型とは思えないほど鮮やかな色彩は、最大21色もの樹脂を一色ずつ丁寧に注入して仕上げられた職人の高い技術によるものだと紹介されています。こうした細部へのこだわりからも、「長く愛されるものをつくりたい」という思いが伝わってきます。「しんちゃん」ファンはもちろん、デザインマンホールを巡ることを楽しみにしている人にとっても、春日部市を訪れる新たな楽しみが一つ増えたのではないでしょうか。

世界初のその先へ――春日部市が描く街の未来

世界初の『クレヨンしんちゃん』デザインマンホールは、設置されたことで完成する取り組みではありません。春日部市では、今後もマンホールカードの配布に向けた準備が進められており、この新たなスポットをきっかけに、より多くの人に街を訪れてもらいたいという期待が寄せられています。

振り返れば、春日部市では『クレヨンしんちゃん』と歩みをともにした街づくりを長年積み重ねてきました。モニュメントやスタンプ巡り、観光ガイドなど、一つひとつの取り組みが少しずつ増え、街を歩く楽しみが広がっています。今回のデザインマンホールも、その歩みの中で生まれた新たな「目的地」の一つです。しんちゃんをきっかけに街を巡り、その途中で地域の景色や文化、お店と出会う。そんな自然な街歩きが、これからさらに広がっていくのかもしれません。

足元に描かれた一枚のマンホールには、街をもっと好きになってもらいたいという思いが込められています。20年以上にわたり『クレヨンしんちゃん』とともに街づくりを続けてきた春日部市だからこそ実現した世界初の挑戦。その物語は、これから街を訪れる人たちとの新しい出会いを重ねながら、さらに育まれていくことでしょう。

「しんちゃん」と歩けば、春日部はもっと好きになる

世界初という話題性はもちろん魅力ですが、今回のデザインマンホールから伝わってきたのは、それ以上に春日部市が長い年月をかけて育んできた「街への思い」でした。『クレヨンしんちゃん』を地域を知ってもらうきっかけとして、ともに歩んできたからこそ、この世界初の取り組みが生まれたのではないでしょうか。

街を歩きながら、ふと足元に目を向けると、そこには「しんちゃん」がいて、その先には春日部ならではの景色や文化、人との出会いがあります。そんな何気ない街歩きが、少し特別な時間へと変わるのも、このデザインマンホールならではの魅力です。

これから春日部市を訪れる予定がある人はもちろん、『クレヨンしんちゃん』が好きな人も、ぜひ「しんちゃん」と一緒に街を歩いてみてはいかがでしょうか。きっと、作品のゆかりの地としてだけではない、春日部市ならではの新しい魅力に出会えるはずです。


春日部市 概要

埼玉県東部に位置する春日部市は、『クレヨンしんちゃん』のゆかりの地として全国的に親しまれているまちです。市では20年以上にわたり『クレヨンしんちゃん』を活用し、観光や地域の魅力発信に取り組んできました。歴史や文化、豊かな自然とともに、街歩きを楽しめるスポットも数多くあり、多くの人に愛されるまちづくりを進めています。

公式サイト:https://www.city.kasukabe.lg.jp/

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