
9月に開幕する「愛知・名古屋2026 第20回アジア競技大会」と、10月に開催される「第5回アジアパラ競技大会」の開催を記念したイベント「まだ知らない、アジアの底力。」 が6月30日、都内で開催された。イベントにはスポーツ庁長官の河合純一氏、2014年アジア競技大会レスリング女子48キロ級金メダリストの登坂絵莉氏、2014年アジアパラ競技大会車いすラグビー金メダリストの若山英史選手、お笑いコンビ・アルコ&ピースが登壇。会場には約300人の一般来場者も集まり、日本では32年ぶりとなるアジア競技大会、日本初開催となるアジアパラ競技大会への期待を高めた。

2014年アジア競技大会レスリング女子48キロ級金メダリストの登坂氏は、自身も出場した大会について「本当に大好きな大会です」と笑顔。「アジア競技大会は世界最高レベルの選手が集まります。日本代表も世界チャンピオン経験者ばかりで、非常にレベルが高い大会です」と魅力を紹介した。

さらにレスリング観戦のポイントについて、「タックルだけでなく、その前の駆け引きにも注目していただきたいです。どう相手をだまして攻めるかという心理戦がずっと続いています。その部分を見ると、さらに面白く感じてもらえると思います」と語った。

一方、車いすラグビー日本代表の若山選手は、「車いすラグビーは激しいタックルだけではありません。攻撃型と守備型、それぞれの役割や選手同士の連携も見どころです」と解説。「映像ではボールばかり映ってしまいますが、ぜひ会場でコート全体を見てほしいです」と、生観戦ならではの魅力をアピールした。

パラスポーツ応援プロジェクトなどを通じて様々な競技を体験してきたアルコ&ピースの平子祐希は、「レスリングのすごさでいうと、本当に人間離れしています。小学5年生のレスリングチャンピオンと勝負して本気で負けました」と会場を笑わせながら、「テレビでは伝わらないすごさがある」とコメント。レスリング界のレジェンド、アレクサンドル・カレリンや吉田沙保里さんの話題にも触れ、「格闘技好き同士が語り合って最後にたどり着く最強選手はレスリングのカレリンなんですよ」と熱弁を振るった。
登坂氏は「『人類最強』と言われたカレリン選手の連勝記録を吉田沙保里さんが更新したことで、『霊長類最強』と呼ばれるようになりました」と補足し、レスリング界の偉大な歴史を紹介した。さらに、酒井から「ちなみに今100キロ近い平子さんが相手でも勝てますか?」と質問されると、登坂氏は「もし本当に戦うことになったら、平子さんは上半身も足も強そうなので、私は足首を狙います」と笑顔で回答。ステージ上で軽く組み手をすると平子が「急に登坂さんの目が獣みたいになって(笑)」と返すと、会場は大きな笑いに包まれた。

イベント後半では、アルコ&ピースの2人が車いすラグビーを体験する予定だったが、平子の体が大きすぎ車いすのベルトが締められず急遽酒井のみが体験することに。若山選手のタックルを受けると、大きな衝撃音とともに会場から歓声が上がった。酒井は「今ので軽くなんですか!?」と驚き、平子も「これはテレビじゃ伝わらない。本当に迫力がすごい」と興奮した様子。「動画用にもう一回お願いします!」と笑いを誘う場面もあった。

最後に登坂氏は「日本開催だからこそ、世界トップレベルの試合を間近で観られる貴重な機会です。レスリングだけでなく、普段見ることの少ない競技にも触れていただきたい」と呼びかけ、若山選手も「パラスポーツは一度見れば必ず魅力が伝わります。ぜひ会場で選手へ声援を送ってください」と来場を呼びかけた。
河合長官は「スポーツは選手だけで作るものではなく、皆さんの応援が大会をつくります。今年は日本で歴史的な大会が開催されます。ぜひ会場でアスリートたちへ温かい声援を送ってください」と締めくくり、大会への機運醸成を呼びかけた。
イベント終了後も、会場では各競技の体験ブースに多くの来場者が足を運び、大会への期待を膨らませながら、会場は大きなにぎわいを見せていた。

「愛知・名古屋2026 第20回アジア競技大会」は9月19日から10月4日まで、「第5回アジアパラ競技大会」は10月18日から24日まで開催される。日本では32年ぶりとなるアジア競技大会、そして国内初開催となるアジアパラ競技大会に向け、開催機運はますます高まっている。
