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耳かき大好き日本人、酷暑の夏は「耳カビ」発生に要注意! 「nwm」のNTTソノリティが“耳の温暖化”によるトラブル予防に関する講習会を開催

オープンイヤー型イヤホン「nwm(ヌーム)」を展開しているNTTソノリティ主催の「“耳の温暖化”による耳トラブルに関するラウンドテーブル」が、6月17日に東京・新宿の同社で行われた。この日は「世代別リスクの整理と対策」を...
鈴木 翔 2026年6月19日

オープンイヤー型イヤホン「nwm(ヌーム)」を展開しているNTTソノリティ主催の「“耳の温暖化”による耳トラブルに関するラウンドテーブル」が、6月17日に東京・新宿の同社で行われた。この日は「世代別リスクの整理と対策」をテーマに、同社が実施した夏のイヤホン使用と耳のトラブルに関する年代別調査の結果発表や、耳鼻咽頭科の専門医を講師に招いた解説を交えたプログラムで「耳の温暖化」のリスクを説明。ワイヤレスイヤホンの普及やリモートワークの増加で酷使しがちでありながら、まだあまり知られていない耳ケアの重要性が語られた。

「耳の温暖化」が引き起こすリスクとは?

連日白熱した戦いが続いているサッカー・北中米ワールドカップ。日本と昼夜逆転した試合日程の中、深夜に行われる試合をイヤホン装着で観戦し、耳まで熱く盛り上がっている人は多いのでは。この日語られた内容は、まさにそんな耳を酷使しがちな人たちにぜひ聞いてほしい話だ。

NTTグループ初のプロダクト会社として2021年に設立された同社は、NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発したパーソナライズドサウンドゾーン技術(PSZ技術)を活かし、オープンイヤー型のイヤホン「nwm(ヌーム)」や集音器「cocoe(ココエ)」をブランド展開。ポータブルでありながら耳をふさがずにスピーカーのような音が体験できる「耳スピ」を提唱し、この日は4種のnwm製品に加え、翌日18日より一般発売が始まったばかりの集音器の新商品『cocoe Ear』も展示されていた。

主催者を代表して登壇した同社マーケティング&クリエイティブ・コミュニケーショングループの清野裕美氏は、耳をふさがないことによる快適性や耳を清潔に保ちやすいといった、夏におけるオープンイヤー型イヤホンのメリットに訴求した後、気温40度越えが珍しくない昨今、酷暑で耳の中が熱くなる「耳の温暖化」が引き起こすリスクとして、「菌の増殖」と「不快感の増加」の2つをあげた。

次に同氏は、同社が全国600名以上のイヤホンユーザーを対象に行った「夏のイヤホン使用と耳のトラブル」に関するアンケート結果を紹介。Z世代(15~24歳)、働き世代(25~49歳)、ヤングシニア世代(50~69歳)の世代別にセグメントされた調査結果の中から特筆すべき点として、「全体の約2割が一日3時間以上、イヤホンを装着している点」「一日5時間以上の長時間にわたる使用だと、働き世代(8.7%)がZ世代(7.3%)を超える点」「耳のかゆみ、痛みなどの違和感があっても、病院への受診は1割未満に留まる点」などをあげ、続いて世代別の傾向にも触れた。

Z世代(15~24歳)の傾向(投影資料より抜粋)

働き世代(25~49歳)の傾向(投影資料より抜粋)

ヤングシニア世代(50~69歳)の傾向(投影資料より抜粋)

外耳炎から外耳道真菌症に発展する耳カビ発生の怖さ

続いて、日本耳鼻咽頭科頭頸部外科学会の専門医で、慶友銀座クリニック理事長の大場俊彦医師を講師に招き、耳医療のスペシャリストの視点から夏の耳のトラブルに関するより詳しい解説が行われた。

耳の中に熱が籠もることで発生するリスクのひとつに、近年話題に上がることが多い「耳カビ(耳内部の真菌)」がある。そして猛暑の時期に発生しやすい耳カビの影響で、過剰に耳かきなどをすると、耳の中の皮膚が傷ついてかゆみ、痛み、耳塞感を引き起こす「外耳炎」につながる。さらに症状が進行すると「外耳道真菌症」に悪化し、それ以上なす術なく、耳の中にヘドロのようなものが滞留し、最悪の場合、鼓膜の損傷に至ると同氏は言う。

「外耳炎の治療は抗生物質を使います。ただ、抗生物質は良い菌も悪い菌も両方殺してしまうので、良い菌と悪い菌が逆転する菌交代現象が起こり、もっと強い菌やカビができてどうしようもなくなってしまいます。また、耳の中に炎症が起こると、滲出液という水分が出ます。その中にはたんぱく質が含まれているので、耳カビが増えやすくなり、多くの方が外耳炎から外耳道真菌症に進行してしまいます」(大場氏)

投影資料より抜粋

ちなみに、同氏曰く綿棒というのは日本特有のアイテムだそうで、日本人ほど耳かきをする国民は珍しく、一方で、耳かきや綿棒で耳掃除をする頻度は年代が上がるほど増える。つまり、シニアほど耳の中を刺激し、外耳炎にかかる危険性が高いといえる。これについて同氏は、「耳の中にはアポグリン腺という汗腺があり、耳の温暖化が進むと内部が汗で湿ります。はじめはかゆみや不快感程度ですが、耳かきの数が増えると、外耳炎のリスクがますます上がってしまいます」と付け加える。

さらに同氏は、普通のヘッドホンを1時間着用した際、耳の中の温度が1.8度上がることを、サーモグラフィーの画像を交えて紹介し、「約2度の上昇は大きく、最初はかゆみや気持ち悪さ程度でも、外耳炎に危険度はやはり高くなります」と解説。

また、世代別のリスクを「Z世代/増殖タイプ」「働き世代/慢性化タイプ」「ヤングシニア世代/回復困難タイプ」とタイプ付けして話し、特に働き世代については「テレワークでイヤホンを外せない状況になり、不快感が出ても『忙しいから後で』と放置してしまう傾向が強いです」と話した。

Z世代(15~24歳)のリスク(投影資料より抜粋)

働き世代(25~49歳)のリスク(投影資料より抜粋)

ヤングシニア世代(50~69歳)のリスク(投影資料より抜粋)

その上で、同氏に「この時期、日頃から簡単にできる耳のケアは?」という疑問をぶつけてみたところ、「何もしないのが一番」という意外な答えが。耳を酷使しないことはもちろんだが、良かれと思って行う特別なケアも返って耳を傷つける原因になるとのこと。よって、ケアというより、「耳の中を触らない・擦らない」「耳かきは月1、2回まで」「耳が濡れたままイヤホンを着けない」「1時間に10分は耳を休ませる」「イヤホンは週1回洗う」「耳をふさがないイヤホンを選ぶ」という日頃の心がけが、耳の温暖化によるトラブルへの対策になるそうだ。

終盤には「夏になると暑さで補聴器を外してしまう高齢者の方がいますが、認知症と難聴の関連は強く、話が『聞こえていない』だけなのに、周りには『理解していない』と思われてしまうことが多いです。そういう方には通気性の良いオープンイヤー型集音器の活用をおすすめします」と述べた同氏。その後、改めて登壇した清野氏からnwmとcocoeの製品紹介があり、利用者の92.6%が「耳蒸れや熱ごもりが軽減した」と回答していることや、1時間装着しても耳の中の温度が0.2~0.6度しか上がらない点など、暑さに対するnwm製品の優位性が語られた。

顔や手足に日焼け止めを塗ったり、目にサングラスをしたり、ボディシートで肌を拭くなど、体の各部位にさまざまな暑さ・熱射対策がある中で、あまり自覚することのない耳の暑さケア。これまであまり気にしてこなかった人は、これをヒントに身近でできる心がけを考えてみてほしい。

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