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子どもがひとりの時に災害が起きたら? こどもの日に考えたい「子ども防災 8 ステップ」

マスターロック・セントリー日本株式会社(以下「MLSJ社」)は、5月5日のこどもの日を前に“子どもの防災教育”について情報を発信しました。今回は、2児の母でもある防災士・藤田実沙さんの視点をもとに、“いざという時に子ども
リアルプレス 2026年5月3日

マスターロック・セントリー日本株式会社(以下「MLSJ社」)は、5月5日のこどもの日を前に“子どもの防災教育”について情報を発信しました。今回は、2児の母でもある防災士・藤田実沙さんの視点をもとに、“いざという時に子どもが自分で身を守るための備え”を考えます。

「子どもがひとりの時の地震」に備える重要性

これまでの大規模地震を振り返ると、東日本大震災の発生時間は14時46分と授業終了や下校時間帯、一方で阪神淡路大震災は早朝の5時46分、熊本地震は21時26分、能登半島地震は元日の16時10分で、いずれも「子どもがひとりぼっちの時」の時間帯ではなかったことがわかります。しかし、これから先は同じとは限りません。共働き世帯の増加などを背景に、子どもがひとりで過ごす時間帯に災害が発生する可能性は十分にあります。だからこそ今、「子どもがひとりの時間帯に災害が起きた場合、確実にその命を守るためにどう行動するか」を子どもと一緒に考えておくことが重要です。

大切なのは「迷わず逃げる」ための準備

MLSJ社が提案するのは、「逃げ一択防災」という考え方です。防災リュックなどの“持っていく防災”に加えて、あらかじめ大切なものを日常的に使っている耐火・耐水金庫を活用して安全に保管しておく“置いていく防災”を組み合わせるもの。いざという時に迷わず行動できるようにすることで、「とにかくすぐ逃げる」判断を後押しします。

子どもの心を支えるのは「大切にしていたもの」

災害のあと、子どもが受ける心のダメージは大人以上に大きいと言われています。東日本大震災のあとには、写真やランドセルなどを持ち主に返す「思い出返却」の活動が行われ、多くの人の支えになりました。この活動が重要視されたのは、自分が大切にしていたものを取り戻すことが、被災者の喪失感を埋め、生活再建への心の糧になるからと言われています。特に子どもにとって、断絶された日常を再び繋ぎ合わせる大きな役割を果たしました。こうした背景からも、守るべきものを安全に保管しておくことの重要性が見えてきます。

親子で一緒に考えたい「子ども防災8ステップ」

藤田さんは、子どもと一緒に取り組める具体的な防災行動として「8ステップ」を提案しています。

1. 避難するかどうかの基準を確認しておく

自宅や隣家に倒壊・火災の恐れがないかを確認し、危険がなければ自宅にとどまります。判断に迷った場合は避難しましょう。外出時の場合は、避難所となる小学校で子どもと待ち合わせするなど、家族でルールを決めておくことが重要です。

2. 家族で連絡手段を話し合っておく

SNSやLINEの活用もおすすめですが、スマホが使えない場合も想定して、公衆電話や災害伝言ダイヤルを確認しておきましょう。また、事前に自宅近辺の公衆電話の場所を確認し、子どもと一緒に体験しておくと安心です。「避難所にいきます」など張り紙で伝える場合は、防犯の観点から玄関の外でなく扉の内側に貼るなど、事前に家族で決めておきましょう。

3. いざという時「頼れる大人」を考えておく

近所の人や、よく行くお店の店員さんと日頃から挨拶をすることで、顔を覚えてもらいやすく災害時にもスムーズな助け合いにつながります。また、子どもが安心できる近所の大人(友だちの親など)と、もしものときは協力できるよう事前に話し合っておくと安心です。

4. 自宅内での「安全箇所」を認識しておく

「寝室」「リビングのソファの上」など、大きな揺れでも物が落ちてこない安全な場所を作っておくことが重要です。家の中すべての安全対策をするのが難しくても、「このスペースだけ」と絞って対策をすることは可能です。

5. 避難する際の「子ども用持ち出しグッズ」を用意する

最低限持ち出したいものはあらかじめ避難リュックなどにまとめておきましょう。特に乳幼児がいる場合、必要なものは普段から余裕をもってストックし、無理のない範囲で持ち出せるようにしておきましょう。子どもの成長に合わせて必要なものを見直すことも大切です。

6. 日常から持ち歩きたい「防災ポーチ」

手軽に持ち歩けるポーチに最低限の防災セットを用意するといいでしょう。防災用とはっきり分けるのではなく、普段の買い物や家族旅行などで持ち歩くのがおすすめです。普段から使い慣れていることが、もしものときの大きな安心につながります。


■子ども用防災ポーチの中身(一例)
ミニライト/ホイッスル/キーホルダー時計/小銭(10円玉は公衆電話で使える)/頼れる大人の連絡先/身分証のコピー/マスク/食べなれた飴やラムネ/買い物袋/絆創膏/ミニノートとペン/ティッシュとハンカチ

7. 家に置いていくものを家族で話し合う

避難の際も家から持ち出さず、大切に置いておくものを話し合っておきましょう。避難所では必要なくても、日常が戻った後に必要になるものや、失いたくないもの、家族にとって大切なモノを金庫など特定の場所にまとめておくことで、避難が必要なときは迷わず逃げる判断ができるようになります。

8 親が不在のときの対応を決めておく

子どもだけでお留守番しているときに災害が発生したら、どう動き、どこで待つのかを必ず話し合っておきましょう。家のリスクや周囲の環境、頼れる大人が近くにいるかどうかによっても、子どもがとるべき行動が変わってきます。一般的な正解ではなく、自分の家のルールを考えて決めておくことが大切です。


藤田実沙さんプロフィール
整理収納アドバイザー、防災士。夫と中学3年生、中学1年生の息子と犬1匹と暮らす。大阪府北部地震をきっかけに防災に目覚める。暮らしになじむ備えの情報をInstagramや Voicyで発信している。著書に「おしゃれ防災アイデア帖」「おうち防災アイデア」ほか。

“置いてく防災”も備えることで「逃げ一択」を可能に

MLSJ社が提案する「逃げ一択防災」は耐火・耐水性能を持ち、鍵をかけられる側面から大切なモノの保管に適している金庫を活用した新たな防災の考え方です。家の中で守られているという安心感により、迅速な避難を促すものです。

もしもの時の選択肢を「逃げ一択」にしておくために、防災リュックといった“持ってく防災”にプラスして、避難生活には必要ないけれど、失いたくないもの・失くすと困るものを安全な形で置いていくという“置いてく防災”の考え方を提案しています。“置いてく防災”により、貴重品を探したり、集めたりする時間を無くすことで迅速な避難が可能になります。また、避難所での盗難や紛失などのリスクも減らすことができます。さらに重要書類が守られることで、行政手続きや保険申請をスムーズに行うことが可能となり、生活再建に向けたスピードの向上が期待できます。

置いていく防災 (金庫に入れておくといいもの)

財産や身分証明に関する書類、失くしたくない思い出の品などを入れておくと安心です。再発行できるものでも手続きに時間がかかることがあり、あらかじめ保管しておくことをおすすめします。


□財産に関するもの(登記済権利証書/現金/印鑑/宝飾品/遺言状など)
□身分証明に関するもの(パスポート/身分証のコピーなど)
□失くしたくないもの(年金手帳/結婚指輪・婚約指輪/エンディングノート/母子手帳(コピーも可)/子どものへその緒/写真・手紙/スマートフォン・タブレット等のパスワードなど)
□そのほか(金庫保有者の連絡先)

持っていく防災 (防災リュック)

災害で避難所などに逃げる際、1日~数日しのげることを考慮して持ち出すのが防災リュックです。基本的には避難所で何も支給されないことを前提に、命を守るもの、安全を確保するもの、衛生環境を整えるもの、情報収集に役立つものなどをそろえます。


<リュックの中身(一例)>
LEDライト/家族分の水/千円札と小銭/絆創膏/食料品/モバイルバッテリー/口腔ケア用品/カイロと冷却バッグ/除菌シート/ウェットティッシュ/緊急連絡先一覧表/衛生セット/文具セット/ケガ防止セット&防寒セット

家族の会話が防災に繋がる

防災というと「持ち出すもの」に意識が向きがちですが、「置いていく備え」も同じくらい大切です。命を守る準備と、暮らしを取り戻すための準備。その両方があることで、災害時にためらわずに避難することができるのです。

こどもの日は、子どもの成長を願う日。だからこそ、「もし今、地震が来たらどうする?」と、家族で話してみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。その小さな会話の積み重ねが、いざという時の大きな安心につながるはずです。

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