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東京都主催「Women in Action: Choosing Your Career」で女性活躍の未来を考える

東京都は、「一人ひとりが性別にとらわれることなく、希望するキャリアを歩むことができる社会」をテーマに、“自分らしいキャリア”を考えるためのイベント「Women in Action: Choosing Your Caree
リアルプレス 2025年8月26日

東京都は、「一人ひとりが性別にとらわれることなく、希望するキャリアを歩むことができる社会」をテーマに、“自分らしいキャリア”を考えるためのイベント「Women in Action: Choosing Your Career」を2025年8月25日にTokyo Innovation Baseで開催しました。

イベントでは、ベストセラー『選択の科学』の著者で、コロンビア大学ビジネススクール教授のシーナ・アイエンガー氏による基調講演や、アサヒグループホールディングス株式会社 会長の小路 明善氏、小池都知事、株式会社カレイディスト代表取締役 兼 CEO 塚原 月子氏(モデレーター)によるパネルディスカッション、都内在学の高校生との意見交換会が行われました。

現代のヒーローは選ばれし者ではなく、選ぶ者である

冒頭ではシーナ氏が登壇し、「Wellbeing in Action: Thinking Differently About Our Future」と題して、無意識の思い込みや、性別に囚われることなく、どのようにキャリアを選択すればいいのかについて語りました。

シーナ氏は3歳の時に、眼科医から「網膜色素変性症という稀な病気を持って生まれたこともあって、学生時代のうちに失明する」と言われたそうですが、「不幸が降りかかったときにはじめて、人は強靭になる」と述べました。

どこまで先が見えるかわからないからこそ、思いも寄らぬこと・予想し得なかったことは、人生の様々な時点で経験するかもしれません。

「盲目の人間でも見ることができる、明るく輝いていたものが“選択”だった」

そう語るシーア氏は、自分の人生を「運命」や「偶然」ではなく「選択」というレンズを通して見ることを学んだと述べました。

スティーブ・ジョブズ、明治天皇、マハトマ・ガンジーなど、歴史的な偉人は他者を惹きつける“カリスマ”の力を自然に持っていることもあれば、ある人は適切な時に適切な場所に居合わせ、その結果リーダーになる機会を与えられます。

あるいは、他の人々が希望のなさを感じたところで可能性と機会を見出す「選択」をして、全てを変えていったかもしれません。

「これらのリーダーたちの物語は『運命』『偶然』『選択』の観点から語ることができます。あなたはどのようにして今の地位を築き、今日の自分になったのか。人生の中の出来事、出会い、発見したことは何だったのか。これらの問いを振り返り、その答えを考えるなら、何か新しいことを教えてくれるはずです」(シーア氏)

自分の人生の物語を「選択」の観点から語るとき、自分の言うこと、行うことすべてに意味を与えるからこそ、「非常に特別な何かがある」とシーア氏は持論を共有しました。結局のところ、選択こそが自分でコントロールできるものであり、「明日なりたい自分」へと進むための唯一のツールだと言えるわけです。

人生の物語を創造するために、どのように「選択の力(The Power of Choice)」を使うか。ひとつは選び出し、見つけ出す能力で、もう一つは新しい可能性を創造する能力だといいます。

人間はキャリア、住む場所、生き方、娯楽のスケジュールなどを朝から晩まで、生まれてから死ぬまで選択をしています。それは過去50年、過去15年、過去10年とあらゆる選択肢が指数関数的に増えていることにシーア氏は言及しました。

「1970年代の平均的な食料品店には約9,000種類の商品がありましたが、現在のアメリカの平均的な普通の食料品店には45,000種類以上の商品があります。ウォルマートに行けば7,500万種類の商品があり、Amazonを見にいけば3億5,000万種類の商品があります。スターバックスでは117,000通りのドリンクの組み合わせがありますし、Spotifyでは毎日6万曲の新曲がリリースされます。

恋愛についても今は世界中に8,000ものデートアプリがあり、Tinderでは毎日16億回スワイプされているほか、恋愛相手に求める条件も非常に細かく指定することができます」

つまり、選択肢が多すぎると、人は選ぶ前には魅力的に感じるものの、実際に選択する際には負担を感じてしまい、選択そのものを避けるようになるという現象が、さまざまな分野で確認されています。これは、人間だけでなく動物にも見られる普遍的な傾向で、選択から最大限のものを得るためには「より好みする必要がある」からこそ、非常に難しい選択をしなければならない状況だと言えるでしょう。

選択の力は、選び出し、見つけ出すこと。
存在する選択肢を超えて、新しい選択肢、新しい道筋を創造していく。

最後に、シーア氏は次のように意見を述べて講演を終えました。

「リードすること、そして創造することを恐れないでください。現代のヒーローは選ばれし者ではなく、選ぶ者であることを忘れないでください。選択とは単なる自己表現の行為ではなく創造の行為であって、日々いくつかの慎重な選択をすることで、あなたは自分の人生を変革します。それこそが、私たちが最も美しく、最も唯一無二の自己を創造する方法なのです」

ジェンダーギャップをなくすためには「環境・制度・意識」の改革が必要

続いては、小池百合子東京都知事、アサヒグループホールディングス会長の小路明善氏、シーナ・アイエンガー氏によるパネルディスカッションが行われ、モデレーターは株式会社カレイディスト代表取締役兼CEOの塚原公子氏が務めました。

小路氏は、「3回ほど会社を辞めたいと思ったことがあり、それが自分のキャリア形成のターニングポイントだった」と語りました。特に、入社して8年から18年までの10年間経験した会社の労働組合は、“イデオロギー論争”が渦巻く環境で、非常にきつい時期だったそうです。

そんななかで、政治本や哲学本を手に取って、読み進めていくうちに政治や思想、哲学の理解を深めるきっかけとなり、人生が幅広くなったと小路氏。

また、小池都知事が一番最初に行動を起こしたのは10代の時でした。父の本棚に『中東北アフリカ年鑑』という本が置いてあるのを見て、世界はいろんな地域があるんだと思ったそうです。そこから、留学先をあえて中東に選んだといいます。

「留学先を中東にするというのは、とても珍しいと思うんですが、母は『それはいい選択だ』と言って背中を押してくれました。ですから、今となっては本当に父と母には感謝したいと思っています。留学中には色々計画を立てて、人生で全ての国を回ってみようと決めました。

そして、行った国を全て地図に落とし込んでいったわけですが、途中で予想もしなかった政界に入ることになったんです。結局は、世界の国を全部回るということは諦めましたが、そうやって実際に自分の足で運んで、様々な文化に触れたことは、どうすれば東京を素晴らしい世界一の都市するかを考えるときにとても役に立っています」(小池都知事)

シーナ氏はスタンフォード大学の博士課程の学生だった頃、選択に関する初期の研究を行うために日本に来るという選択をし、それが多くの研究の基礎を築いたと振り返りました。

「新たな可能性を思いつくためには、自分の身近な環境だけでなく、考えもしなかった場所を見る意欲が必要です。どこで最終的に自分の人生に役に立つ何かを発見するかわからないからこそ、本を読んだり、旅行したり、様々な環境や業界の人々と話したりすることが大事になります」(シーナ氏)

続いてのテーマは「一人ひとりが性別に囚われることなく、自分自身だけの主体的に選択できる社会にしていくために、経営者やリーダーはどんなことを意識して行動していくことが必要なのか」についてです。

「東京都は女性の能力を最大限に発揮させることで、都市の活力と世界一の競争力を高められると考え、法整備や予算措置を進めている」

そう語る小池都知事は、自身の意見をこのように示しました。

「今年は雇用機会均等法施行から40年という節目ですが、女性の雇用推進と女性ならではの視点や働き方への理解を深めることは、男性にとっても働きやすい環境づくりにつながり、個人の能力を活かす基盤となります。そのためには、上司と部下の間で『リーダーシップ』と『フォロワーシップ』がうまく噛み合い、相互理解していくことが不可欠です。

さらに、消費者の半数は女性であるため、女性を雇用することは市場のニーズを捉えたマーケティングや新たなイノベーションを生み出し、企業の利益向上に寄与します。東京都では女性管理職を増やす取り組みを進めていますが、女性のロールモデルの提示やメンター制度を通じて、次世代へつなぐ持続可能なエコシステムの構築が重要です」

小路氏は、ジェンダーギャップを限りなくゼロにするという観点から、環境と制度と意識の3つの改革が必要だと述べました。

例えば、女性が電気、電子、機械、物理といった理系の大学に進学しようとすると、親から反対されることが多く、こういった家庭環境を変えていくことがポイントになります。また、性別問わずに機会や提供、結果の平等を制度の中で区別していかなければなりません。

女性が産休に入る際も、一部有給にしたりカムバック後の研修を手厚くしたりと、男女の平等を保証するという制度づくりが欠かせないと小路氏は言いました。

意識の面では、男女の差があるからこそ、女性の良さをしっかりと認識して自分のキャリアプランを作っていくことが大切だと語りました。

シーナ氏は、すべての従業員が活躍できる職場環境を作るため、2つの提案を示しました。

「1つ目はメンター制度の改善です。女性社員にメンターをつける際、ただ制度として導入するだけでなく、メンティーの成功がメンターの評価にも繋がる仕組みを導入すべきでしょう。そうすることで、女性社員も男性と同様に、実践的な指導を受ける機会が増えます。

そして2つ目は、匿名でアイデアを提出できる提案箱の設置です。アイデア提出者の性別や役職といった情報は切り離し、アイデアの質だけに基づいて評価する仕組みにすることで、本当に会社を前進させる優れたアイデアが性別に関係なく選ばれるようになります」

ダメな理由を考える前に、できることを考える姿勢が大切

パネルディスカッション後には、都内在学の高校生との意見交換会が行われました。

最初は東京都立青山高等学校の学生から、「将来カナダで働きたいと考えているが、同一労働同一賃金が法律上定められているのに、いまだに男女格差が続いてしまっていると聞いている。これに対して、私たちに何ができるのか」という質問が寄せられました。


小路氏は、「人間は強くなければ生きていけない。ただし、優しさがなければ生きる価値がない」という言葉を贈りました。

日本でも男女雇用機会均等法が定められて以来、働く女性が当たり前になってきて、様々な法例制度が整備されたことで、女性の就労率が約5割から7割まで上昇しているそうです。管理職の女性比率や女性経営者も増えてきている一方で、小池都知事は「それでも道半ばだと思っている」と話しました。

「その問題をどうやって解決していくかということに、皆さんが積極的に挑戦することによって、自ら道を切り開いてほしい」

このように小池都知事はエールを贈りました。

次に、豊島岡女子学園高等学校の学生が、「先見性と選択の力がリーダーには必要だとシーナさんは仰っていたが、女性の方が、未来のことを考えれば考えるほど自分の限界を作ってしまうのではと感じている。将来の夢や目標を模索する女子高生に未来と向き合うことについてのアドバイスをいただきたい」とシーナ氏に質問を投げかけました。

対して、シーナ氏はこのように回答しました。

「例えば、女性が起業家になることは難しいのは十分に理解しています。私が育った頃は、目の見えない人が何かできるとは誰も信じていませんでした。一度は宇宙飛行士になりたいとさえ思ったのですが、周囲の人からは呆れたような顔をされました。でも、ひとつ言いたいのは『夢はありふれていて、代わりがきく』ということです。自分を評価してくれる、認めてくれる人を見つけられる“粘り強さ”が鍵になるでしょう。なので、大きな目標から目を離さず、諦めないでください」

小路氏は、「今の自分の延長線上で、将来の自分を作らないでほしい」とアドバイスしました。現在におけるAIの台頭が、10~20年前からこれだけ社会の構造を変え、生活を変え、重要なテクノロジーになるという風に予測できなかったように、社会環境や経済は予想できないスピードで進化していきます。

これは人間も同じで、今の自分と違う進化した自分が将来必ずあるからこそ、ゼロベースで未来の自分の姿をクリエイティブにイマジネーションし、「どういう人間になりたいか」をゼロベースで考える。そこからバックキャストして、「今は何をしたらいいのか」という思考で人生を歩んでいくことが重要だと小路氏は語りました。

最後に、豊島岡女子学園高等学校の学生より、「政治の場でリーダーシップを発揮されていくなかで、何か直面した課題や困難はあるのか。また、それをどのように乗り越えてきたのか」という質問が小池都知事に寄せられました。

小池都知事は、「自分自身は特に男女を意識することなく、これまで伸び伸びとやってきた」とし、このように回答しました。

「東京と知事になってからはチルドレンファーストの政策や女性活躍の政策を掲げてきました。そのなかで、制度を変えるのに加えて、意識も変えないといけないと考えています。例えば先ほどから育休に関しては、日本人の真面目かつ勤勉な性格からすると、“サボる”みたいに捉えられてしまい、育休が取りにくい状況でした。そのため、2015年に『育業』と銘打って以来、現在は男性の育休の取得率が10倍に増えました。

やはり、女性も男性も働きやすい社会が、それぞれの良さを生かしていくんだと感じています。これからも困難なことあるとは思うんですけれども、都民の皆さんから熱い思いが伝わってきて、3期目を進めているところです。東京都の取り巻く状態をより良くし、世界で一番の都市をつくる。そういう信念で都政に取り組んでまいります」

最後に小池都知事は、「何事もポジティブに捉え、ダメな理由を考える前にできることを考えて、前に進んでいただきたい」と学生に応援メッセージを送りました。

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