8月9日、東京・味の素スタジアムにて行われたJ1リーグ第25節「東京ヴェルディvs横浜F・マリノス」戦。この日、スタジアムの熱気にさらなる彩りを加えたのが、ヴェルディ主催の夏季イベント「サマースプラッシュ2025」でした。照りつける真夏の太陽の下、スタジアムにはサポーターだけでなく、家族連れや子どもたちの笑顔が広がり、試合前からにぎやかな雰囲気に包まれていました。
注目を集めたのは、子どもたちが夢中になって遊ぶ雪の広場や水鉄砲バトル、そしてプールやスライダーといったアクティビティの数々。スタジアムという“非日常”の場に、さらに一段とファンタジックな要素が加わり、そこにいるすべての人の時間がゆっくりと解けていくような空気が漂っていました。
「スタジアムに行くこと自体が、夏の思い出になる」。そんな体験を実現してくれるイベントが、東京ヴェルディの“夏”にはありました。本記事では、会場の様子をエリアごとに振り返りながら、この日の特別な空間をレポートしていきます。
水しぶき×雪あそび、五感で楽しむ非日常の空間へ

イベント会場の一角、「アジパンダ広場」では、まさかの“雪”が登場。人工雪によって作られた白いエリアは、まるで別世界のようで、手に取った雪の冷たさに驚きながらはしゃぐ子どもたちの姿が印象的でした。真夏に雪を体験できるという非日常性は、家族連れにとって大きな思い出になったことでしょう。

また、同エリアにはバルーン製のキッズプールやアクアボール、ウォータースライダーなど、涼を感じられるアトラクションが盛りだくさん。特にアクアボールでは、子どもたちが大きな透明の球体の中でバランスを取りながら転がり回る様子が見られ、順番待ちの列が絶えないほどの人気ぶりでした。水遊びを楽しむ笑顔があふれるエリアとなっていました。
水鉄砲で本気バトル!白熱のウォーターサバゲー

もう一つの目玉は、「ウォーターサバゲーバチバチトーナメント」。水鉄砲を手にした子どもたちが2チームに分かれ、白熱のバトルを繰り広げるこのアトラクションでは、試合ごとに歓声と水しぶきが舞い上がりました。
ゲームのルールは、頭に付けた紙製の的(ポイ)が破れると1ポイント。最終的により多くの人数が残ったチームが勝利するというシンプルなものですが、そこに参加者の本気度が加わることで、まるで本物のスポーツのような緊張感が生まれていました。子どもたちの真剣な表情や、応援する保護者の声援が一体となり、会場全体が一つの舞台として盛り上がっていたのが印象的です。
涼と満腹をチャージ!にぎわうフードヴィレッジ
アジパンダ広場で思いきり水遊びを楽しんだ後は、「フードヴィレッジ・ファミリアランド」へ足を運ぶ来場者の姿も多く見られました。スタジアム外周に並んだフードトラックでは、冷たいドリンクや軽食を求めて多くの人が集まり、賑わいを見せていました。
緑のユニフォームを着た来場者が、飲み物片手に涼を取りながら一息つく光景もあり、夏の暑さを忘れるちょっとした休憩スポットとしても機能していたようです。アトラクションを満喫したあと、ここでエネルギーを補給してから再びイベントを楽しむといった流れで、来場者の動線にも工夫が感じられました。こうした“食とひとやすみ”の場が設けられていることで、イベント全体がよりバランスの取れた体験になっていたことが伝わってきました。
次なるイベントにも期待!“東京ヴェルディの夏”はまだ終わらない

今回の「サマースプラッシュ2025」に続き、8月23日(土)には「サマーフェスティバル」の開催も予定されており、引き続き、家族で楽しめるスタジアム体験が提供される見込みです。試合観戦だけではなく、家族のレジャーとしても楽しめる“新しいスタジアムのかたち”を提案し続ける東京ヴェルディ。その挑戦には、単なるファンサービスを超えた価値があるように思います。
笑顔と涼が彩った一日、続くヴェルディの夏物語
この日スタジアムに訪れた人々の記憶には、きっと“サッカー+α”の新しい夏の思い出が刻まれたことでしょう。笑顔と水しぶきにあふれた「サマースプラッシュ2025」は、スポーツが持つ魅力をさらに拡張してくれるような体験となっていました。
これからも東京ヴェルディの“夏の挑戦”から目が離せません。次回のイベントでは、またどんなサプライズが待っているのか、今から注目です。