カゴメ株式会社は、独自に選果した青森県産の「ふじ」りんごを使用し、JAアオレン(青森県農村工業農業協同組合連合会)の独自製法とカゴメのブレンド技術で仕上げたストレートりんごジュース「青の森の蜜」を、通信販売「カゴメ健康直送便」にて数量限定で販売中。
本商品の発売を記念し、都内で報道関係者向けの商品発表会を開催しました。
青森りんご生産者・JAアオレン・カゴメが2年かけて開発したりんごジュース「青の森の蜜」
「青の森の蜜」は、青森のりんご産地が直面する課題に向き合うために、生産者・JAアオレン・カゴメの三者が約2年をかけて開発したストレートりんごジュース。

JAアオレン独自の密閉搾り製法による、青森県産ふじを使用した100%ストレート果汁と、丁寧に裏ごししたりんごピューレーを、カゴメのブレンド技術で贅沢に仕上げることで、豊かなコクと華やかな香りを存分に愉しめる特別な一本。
商品名には、“青く茂る松の森”とも言われる青森の地名にまつわる情景をヒントに、その土地が育んできた自然の恵みを表現したいという想いが込められています。
都内で行われた商品発表会には、カゴメ株式会社 東京本社 マーケティング本部 ウェルビーイング事業部の恵良正和マネージャーが登壇。

「青の森の蜜は、今までのカゴメにはなかった価格帯。3本約1万円と非常に高単価ではありますが、それに見合う品質のりんごジュースです。100%ストレート、しかもこれにりんごピューレーを加えておりまして、飲み心地もかなり満足感が高いものになっております。」
と、商品の品質の良さを紹介しました。

恵良マネージャーによると、現在青森のりんごの生産は、生産者の高齢化と気候変動により大きな打撃を受けていると語り、2010年には45万トンほどだった生産量が、2040年には約20万トンまで減少する見込みだと説明。
また、雪害による枝折れ・幹割れなどの被害も2年連続で起きていることを受け「夢を持って働けるようなりんご産業を作ろう」という想いから、今回の商品開発・発売に至ったと語りました。
続けて、JAアオレンの代表理事会長を務める小笠原康彦さんが登壇。

「今回、カゴメ様と開発させていただきましたこの商品は、JAアオレンだけでは到底できないような、そんな究極のりんごジュースになっております。りんごジュースを飲んで『ああ、うまい!』こう言って笑顔になってほしいという想いが込められています。」
と、生産者・JAアオレン・カゴメの想いが詰まった商品だとアピール。
そしておいしいという声が生産者に届くことで、再生産意欲や青森りんごの持続につながるのだと訴えかけました。
イベントには、青森県出身で港区白金台のフレンチレストラン「RAVIN D’OR(ラヴァンドール)」のオーナーシェフ・金澤勇介氏によるアレンジメニューも登場。

・青の森の蜜でグラッセした雪下人参のキャラメルロースト
・ホワイトアスパラガスの青の森の蜜マリネ、ピュレとエストラゴンのソース
上記2品とともに「青の森の蜜」の試飲も実施。
青の森の蜜を一口含んだ瞬間に、まるで桃のような濃厚かつ芳醇な甘さと香りが口内に広がり、飲みこんでしまうのが勿体無いと思ってしまうほどの味わいに驚きました。
金澤シェフも、
「(青の森の蜜は)時間が経てば沈殿してきますので、上澄みはクリアな、下層にいくにつれて濃厚な味わいと、グラデーションを楽しめると思います。はじめはやはり桃のような香りもすると思います。とろっとしていて、最後の方になるとりんごの香りがし、鼻から抜ける最後の香りもよい、まさにりんごの王様・ふじですね。」
と絶賛。アレンジメニューも青の森の蜜をふんだんに使用した、こだわりのメニューとなっていました。
「JAアオレンだけでは気づけなかった」
イベント後半には、トークセッションを実施。
恵良マネージャー・小笠原会長と、カゴメ 東京本社 ウェルビーイング事業部の中津隈哲郎部長が登壇しました。

小笠原会長は、青森りんごの生産量減少の要因に、生産者の高齢化の影響が大きいと改めて指摘。
「実は生産者の平均年齢は、今70歳を超えてると言われておりまして、それと、りんご生産に関わる担い手が少ないんです。2015年の時には、りんごの栽培農家の戸数は、これ実は1万3500戸ほどあったのですが、それが10年後の2025年には9500戸ですので、約3割ぐらい減っておりまして、これが大きいだろうと考えられています。」
と、りんご生産者の高齢化・継承問題について言及。
りんごの樹は、実をつけるまで7年ほどかかりますが、雪害などで木がダメになってしまった場合、平均年齢70歳ほどの生産者たちが再度実をつけるまで植えて再び育てるのは難しいのだと、高齢化による生産量減少の実態を語りました。
また、りんご農家にとって気候変動は非常に深刻な課題。
今年の桜の開花が例年よりも2週間ほど早かったことを指摘し、

「りんごも桜の後に花を咲かすのですが、早く開花してしまうと、5月の連休などに起きる霜で、花のおしべやめしべがダメになってしまう。そうすると受粉せず、実にならないのです。」
と、早い開花はりんごの結実不良などにつながる恐れがあり、深刻な問題であると語りました。
中津隈部長は、15年ほどにわたって国産果汁を使ったビジネスに関わってきたとし、

「15年前を思い返すと、お金さえ出せばいくらでも果汁が集まる時代でした。ですが、この2〜3年はそういう問題ではなく、やっぱり(生産者と)想いを共にできないと、あるいは中長期的な取り組みが合意できないと、なかなか良い原料をいただくことができない環境に急変したと思っています。」
と、自然環境の変化とともに、果汁の調達にも変化が起きていると説明。
そんな中で行われた本商品への取り組みに際して、
「トップ決済をもらうための会議に恵良が(本プロジェクトを)発表したのですが、その際に会長の山口が『これは僕が決済する場ではなく、ここにいる役員全員で“産地における覚悟”を決める日にしよう』と言ってくれたんです。これは我々の企業哲学を表しているのではないかと思って、この2年間取り組んできました。」
と、本商品のプロジェクトが承認されたとともに、産地とともに伴走していく覚悟を決めたのだと語りました。
小笠原会長は、カゴメとの共創でJAアオレン独自の密閉搾り製法だけでは到達できなかった新たな境地に立てたと語り、
「(これまでJAアオレンの)密閉搾りが最高の到達点だという認識しかありませんでした。今回、カゴメさんのりんごピューレーを最適なバランスで調和させるブレンド技術というものは、私も42年間この業界に携わってますが、初めて気づかされたというか、すごいなと感じております。」
と、カゴメとの共創によって最高の商品を作ることができたと、今回の取り組みについて振り返りました。
青の森の蜜は、カゴメの通信販売「カゴメ健康直送便」にて注文受付中となっています。
5,000セットの数量限定での発売となり、商品発表会開催時点で1,300セットほどの注文が入っているそう。
今後もカゴメはJAアオレン・青森りんご生産者とともに毎年取り組みを継続。状況によって、2回目・3回目の生産も行っていく予定だと語りました。
カゴメ 青の森の蜜:https://shop.kagome.co.jp/lineup/aonomori/
