就活のあり方は、ここ数年で大きく変わりつつあります。かつては企業の知名度や待遇が最優先されることが多かったですが、近年では「働きがい」や「企業文化との相性」を重視する学生も増えてきました。しかし、現実には依然として大手企業への応募が集中し、中小企業には人材が集まりにくいという課題が残っています。
こうした就活市場の偏りを解決し、企業と学生の“本質的なマッチング”を実現するために登場したのが、株式会社就活ラジオの新サービス「AI タレンティー」です。本サービスは、企業名や待遇といった条件に左右されることなく、AIを活用して学生と企業の価値観をマッチング。従来の就活では実現しづらかった、新しい出会いを生み出します。
就活市場の二重構造とは?大手志向が進む背景

近年、日本の就活市場では「大手志向」がますます強まっています。その背景には、物価高や賃上げの影響で「安定を求める」学生が増えていることが挙げられます。特に、知名度の高い企業には応募が殺到し、倍率が高くなる一方で、地方や中小企業では応募がほとんど集まらないという“二重構造”が深刻化しています。
このような状況は、企業だけでなく学生にとっても問題です。「有名だから」「待遇がいいから」という理由で入社しても、実際に働いてみると価値観が合わず、早期離職につながるケースも少なくありません。厚生労働省のデータによると、新卒3年以内の離職率は大卒で34.9%、高卒では38.4%と高水準にあります。つまり、現在の就活の仕組みでは、必ずしも“自分に合った仕事”と出会えていない人が多いということです。
この状況を改善するためには、「知名度や待遇」だけでなく「価値観」を軸にしたマッチングが重要です。そこで登場したのが、「AI タレンティー」という新しい就活サービスなのです。
「AI タレンティー」が実現する新しい就活
「AI タレンティー」は、従来の就活のあり方を根本から見直し、企業と学生の価値観を重視したマッチングを実現します。

企業名・条件を非公開!本質的なマッチングを提供
一般的な就活サイトでは、学生は企業の知名度や給与、業種で検索し、条件が合うかどうかで応募先を決めます。しかし、この方法では本当に自分に合う企業と出会う機会を逃してしまう可能性があります。「AI タレンティー」では、あえて企業名を伏せ、価値観に基づいたマッチングを行う仕組みを採用。学生は企業ブランドに惑わされることなく、自分の価値観と合う会社を見つけることができます。

掲載料・更新料ゼロ!リスクを抑えた料金体系
企業側の負担を軽減するため、「AI タレンティー」は従来の求人広告型の課金システムを廃止。初回面談が成立した場合のみ費用が発生する従量課金制を採用しています。これにより、採用コストの最適化が可能になり、特に地方の中小企業でも導入しやすいサービスとなっています。
富山大学との連携で進化!高評価を得る「AI タレンティー」の可能性
「AI タレンティー」は、富山大学芸術文化学部・岡本ゼミと連携し、ブランディングやコミュニケーションデザインの視点からサービスの設計・運営を強化しています。学生のリアルな声を反映することで、より直感的で使いやすいサービスへと進化を続けています。

また、本サービスは2025年に開催された「とやまスタートアッププログラムin東京」のDEMO DAYで準優勝を果たし、日本海ラボ賞を受賞。さらに、企業向け説明会には70社が参加し、リリース前にもかかわらず登録学生数は150名を突破するなど、すでに高い評価を得ています。この反響の大きさは、「AI タレンティー」が就活市場に新たな風を吹き込む可能性を秘めていることを示しており、今後のさらなる展開にも期待が高まります。
本質的な就活の時代が来るか?
従来の就活では、「知名度」や「条件」といった表面的な要素が企業選びの大きな基準になっていました。しかし、AI タレンティーのようなサービスが広がることで、企業と学生の本質的なマッチングが進み、入社後の定着率や働く満足度の向上につながるのではないでしょうか。
特に地方では、大手企業に人材が流れやすく、中小企業の採用が難しい状況が続いています。このような中で、「知名度」ではなく「価値観」で企業を選ぶという考え方が広まれば、地方企業にも新たな採用のチャンスが生まれるかもしれません。
また、企業名を伏せた状態でのマッチングというアプローチは、従来の就活の常識を覆すものです。自分に合った環境で働きたいと考える学生にとって、こうしたサービスの普及は大きなメリットとなるでしょう。今後、このような「本質的な就活」がスタンダードになっていくのか、その動向に注目していきたいと思います。