KDDI株式会社は、育成年代向けの4人制サッカー「4v4」を運営するNow Do株式会社と共催し、4人制サッカーの全国大会「4v4 JAPAN CUP 2025 RESPECT YOU, au(以下、JAPAN CUP)」を開催。12月20日・21日には、千葉県のZOZOPARK HONDA Football Areaにてグループステージが行われ、全国各地から集まった精鋭たちが熱戦を繰り広げた。
20日の午後から行われたU12カテゴリーのオープニングセレモニーには、「4v4」の発起人でありNow Do株式会社の代表取締役社長を務める本田圭佑氏も登場。会場は選手や保護者の熱気に包まれた。
スピーディーな展開が魅力!「4v4」独自のルール
「4v4」は、日本のサッカー育成における課題解決を目指して考案された新しい競技だ。オープニングセレモニーの冒頭、審判委員長よりU12選手に向けて説明された主なルールは以下の通り。
【4v4 競技ルール概要】
試合時間・交代:10分1本勝負。交代は自由。
ゴールキーパー:GKマークを腕に着用すること。
得点:ペナルティエリア内からのゴールは3点、エリア外からは2点。
シュート制限:自陣からのロングシュートは、誰も触らずに入った場合(オンゴールにならない場合)ノーゴールとなる。
リスタート:キックインとドリブルインが可能。
「自分で考える」ことの重要性、そしてレジェンドからのメッセージ
ルール説明に続き、主催者を代表してNow Do株式会社 取締役副社長の鈴木良介氏が登壇。鈴木氏は、4人制サッカーという新しい競技をゼロから作り上げた経験に触れ、選手たちにこう語りかけた。
「4v4を作る時、誰も教えてくれる人はいなくて、僕や本田選手たちも自分で考えなければいけなかった。大人になっても、自分で考えて行動しなければいけない。みんなにはこの4v4を通して、それを学んでほしい」

鈴木氏は、地方で8人制サッカーの人数が集まらない子どもたちにも全国大会を目指す環境を作りたいという設立の想いを吐露。「試合中、負けている時にどう逆転するか。仲間と協力して、自分自身で考えてプレーしてほしい」と熱いエールを送った。
続いて、女子サッカー界からのスペシャルゲストとして、一般社団法人「なでしこケア」から近賀ゆかり氏、熊谷紗希選手、大滝麻未氏が登場した。「なでしこケア」は女子選手によって作られた、キャリア支援や子どもたちのために活動するコミュニティだ。

今回、約65名の中から選抜された6名の女子選手が「なでケア選抜」として大会に参戦していることが紹介された。熊谷選手は、「この大会を通して選ばれた4名の選手が、来年ロンドンに行くプロジェクトがある」と明かし、会場を沸かせた。最後に熊谷選手は「とにかく、この最高の舞台を楽しんでほしい」と選手たちを激励した。
そして、会場の子どもたちが待ちわびる中、「4v4」創始者の本田圭佑氏が登場。「本田さーん!」という大歓声に迎えられた本田氏は、まず会場の選手たちに問いかけた。
「今日、試合に負けた人。悔しかったですか?」

多くの子どもたちが「悔しい!」と声を上げる中、本田氏は真剣な眼差しで語りかけた。
「サッカーをやっていると必ず負ける。どんなすごい選手でも何度も負ける。大事なのは、負けた後にどう向き合うかだ。悔しいという気持ちがある限り、成長できる」
さらに、「勝ち続けることはできない。負けた後の対応、次勝てるように自分で考えて練習すること。今日だけじゃない、明日だけでもない。サッカー人生は続く」と、勝敗の先にある成長の大切さを説き、12月25日のファイナル、そしてその先の未来へ向かう選手たちの背中を押した。
全国大会への切符をかけた予選リーグ開始
セレモニー終了後の16時45分、ZOZOPARK HONDA Football Areaの7つのコートで一斉にホイッスルが鳴り響き、U12予選リーグがスタートした。

目指すは、12月25日にTOYOTA ARENA TOKYO(東京都)で開催されるファイナルの舞台だ。各コートでは、鈴木氏や本田氏の言葉通り、選手たちがピッチ内で声を掛け合い、自分たちで判断してゴールを目指す姿が見られた。スピーディーな攻守の切り替えと、ゴール前の激しい駆け引きに、ピッチサイドの保護者たちからも熱のこもった「ナイスプレー!」「頑張れ!」という声援が送られていた。
試合の合間も楽しめる! auブースも大盛況

会場の一角に設けられたauブースも、試合の合間を縫って多くの選手や来場者で賑わいを見せた。
キミのシュートは何キロだ!? シュートスピードコンテスト

特に人気を集めていたのが、自分のキック力を試せるシュートスピードコンテストだ。ボールを2回蹴って最高速度を計測し、U10は時速70km以上、U12は時速80km以上という「Mission」をクリアすると、先着50名に「4v4オリジナルラバーバンド」がプレゼントされるとあって、子どもたちは渾身の力を込めてシュートを放っていた。
プロが撮影! 思い出フォトスポット

大会の記念を残せるフォトスポットも設置された。ここではプロのカメラマンによる撮影が行われ、撮影した写真はレシートに印字されたQRコードからその場で無料でダウンロードが可能。チームメイトや家族と笑顔で収まる姿が多く見られた。
想いを込める寄せ書きコーナー

また、12月25日のファイナル会場で掲出される横断幕への寄せ書きコーナーも設置された。選手たちは「優勝する!」「全力で楽しむ」といった決意や応援のメッセージを書き込み、最終決戦の地へと思いを馳せていた。
「自ら考える力」を育み、真剣勝負の場を提供する「4v4 JAPAN CUP 2025 RESPECT YOU, au」。勝ったチームも、惜しくも敗れたチームも、この日の経験は大きな財産となったはずだ。選ばれしチームが集う12月25日のファイナルでは、どのようなドラマが生まれるのか。次世代のスターたちの活躍から目が離せない。
「4v4 JAPAN CUP 2025 RESPECT YOU, au」
https://4v4.jp/2025/japancup
