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学生が描く2030年のホスピタリティ 専門学校日本ホテルスクール弁論大会で見えた業界の未来

観光需要が高まる一方で、ホテル・旅館の人手不足が深刻な課題になりつつあります。現場で働く人の負担が増える今、これからのホスピタリティを支える若い世代がどのような考えを持ち、どんな未来を描いているのかに注目が集まっています...
ナイスコレクション 2025年11月27日

観光需要が高まる一方で、ホテル・旅館の人手不足が深刻な課題になりつつあります。現場で働く人の負担が増える今、これからのホスピタリティを支える若い世代がどのような考えを持ち、どんな未来を描いているのかに注目が集まっています。そうした背景の中で行われたのが、専門学校日本ホテルスクールが毎年取り組んでいる弁論大会です。

登壇した学生は、日本語・英語の両部門から合計10名。日々の実習やアルバイトで感じた疑問、業界の現状を見て抱いた課題意識、そして自分なりに導き出した改善策まで、率直な想いを自分の言葉で発表していました。多様性への向き合い方、マニュアルに頼りすぎない接客のあり方、環境に配慮したホテル運営、最新技術の活用など、取り上げられたテーマはどれも業界が抱える課題に直結するものばかりです。

この大会が特徴的なのは、学生の言葉をホテル総支配人や業界のリーダーたちが直接聞き、評価する仕組みです。学内行事でありながら、現場の視点と学生の視点が交わる貴重な機会となっており、同校が長く掲げる“実践教育”という方針が色濃く反映されています。

未来のホテル像を思い描きながら語られた学生たちの提案は、業界に向けたメッセージであると同時に、これからホスピタリティを学ぶ後輩への刺激にもなっていました。

学生が未来を語る大舞台 専門学校ならではの「弁論大会」とは?

専門学校日本ホテルスクールが毎年開催している弁論大会は、学生が自分の言葉で業界の未来を語る機会として長く続けられてきた取り組みです。今年で34回目を迎え、学内行事としては珍しい規模で実施されました。会場となったのは東京都中野区の「なかのZEROホール」。当日はホテル総支配人や業界企業の代表者、観光関連メディアなど、26名の審査員が参加し、学生の発表に耳を傾けました。

登壇したのは、日本語部門と英語部門からそれぞれ予選を通過した計10名の学生です。聴衆には在校生約350名をはじめ、教職員や家族も加わり、会場全体が若い世代の発表を見守る温かい雰囲気に包まれていました。緊張の中でステージに立つ学生の姿は、これから業界を担う人材がどんな価値観を持ち、どのように成長していくのかを感じさせるものでした。

同校が弁論大会を続けている背景には、表現力や語学力を磨くことに加え、現場の課題を自分ごととして捉えられる学生を育てたいという思いがあります。長年にわたり産学連携を軸にしてきた学校ならではの実践的な学びが、大会の中にも色濃く反映されていると感じられます。

日本語・英語の最優秀賞に輝いた2名の提案

今年の弁論大会では、日本語部門・英語部門それぞれから1名ずつ最優秀賞が選ばれました。いずれも学生自身の経験をもとにした言葉で、今の業界に必要な視点を的確に捉えた内容となっていました。ここでは、その2名の発表を紹介します。

◆日本語部門 最優秀賞 梅村 優月姫さん(昼間部ブライダル科2年)

テーマ「本当の多様性」

日本語部門で最優秀賞を受賞した梅村優月姫さんは、「多様性」という言葉が社会に広がる一方で、実際には“働きづらさを抱えた人が自分の力を発揮できない場面が残っている”という現実に向き合いました。障がいの有無ではなく、その人が持つ特性を最大限に生かし、“特化型スペシャリスト”として活躍できる環境づくりの必要性を訴えた内容です。

「できない」のではなく、「工夫すればできる」。その一言に、現場で働く人たちが互いに支え合い、自分らしく働ける未来をつくりたいという強い願いが込められていました。社会全体で議論されているテーマを、自分自身の視点で深めた発表だった点が高く評価されました。

◆英語部門 最優秀賞 イップ カーヘイ キャンディーさん(昼間部ホテル科2年)

テーマ「Beyond the Script(台本に縛られない)」

英語部門の最優秀賞に輝いたイップ カーヘイ キャンディーさんは、ホテルの接客現場で起こりがちな「マニュアル通りの対応」に一石を投じました。完璧なサービスを目指すあまり、台本のように決まった動きばかりになってしまうことへの違和感から、「お客様一人ひとりに合わせた物語を紡ぎたい」と語った内容です。

状況をよく観察し、感情やニーズの変化を見逃さないこと。マニュアルでは解決できない瞬間こそ、ホテリエの本当の価値が試されるという視点が印象的でした。自身の経験から導き出した想いを、明確なメッセージとして伝えたスピーチでした。

優秀賞・努力賞に広がる多彩な視点 学生たちが見つめたホスピタリティの未来

業界を牽引するホテル総支配人・企業の方々が審査員として参加

最優秀賞の2名に続き、日本語部門・英語部門では優秀賞と努力賞がそれぞれ選ばれました。テーマはいずれも、ホテル業界の課題に向き合う中で学生が感じた疑問や理想を具体的に言葉にしたものばかりです。ここでは、その多彩な取り組みをまとめて紹介します。

◆日本語部門の優秀賞・努力賞

日本語部門の優秀賞には、昼間部ホテル科1年の上野華蓮さんが選ばれました。テーマは「ホテルの1泊から始まる地球の未来」。ホテルが持続可能性に取り組まなければ2030年に生き残れないという危機感から、環境配慮を“見える化”し、宿泊者が楽しみながら参加できる仕組みを提案しました。

努力賞には3名が選出されています。

・高木翼さん「人は補助でこそ輝く」
・原田未輝さん「プログラムできない心」
・丸山和紗さん「働く人の夢を応援できるホテル」

いずれも、働く人の個性や思いに寄り添い、ホテルがどうすれば人を支えられるのかを考えた内容となっていました。現場で目にする小さな気づきから、未来の働き方にまで視野を広げている点が印象的です。

◆英語部門の優秀賞・努力賞

英語部門で優秀賞を受賞したのは、昼間部英語専攻科2年の若林美幸さんです。テーマは「The Future is Immersive(没入型の未来)」。マーケティング理論を手がかりに、ARなどの最新技術を活用することでホテルの理念をより深く体験として伝えられる未来を描きました。

努力賞には以下の3名が選ばれました。

・齊間夕樹乃さん「Partners for the Future(伴走者として見る景色)」
・小野愛美さん「Beyond Differences(違いをこえて)」
・久保愛美さん「One team」

お客様との関わり方、スタッフ同士の協力関係、多様性への向き合い方など、それぞれの視点からホスピタリティを再解釈した発表が並びました。学生一人ひとりが異なるアプローチで業界の未来を考えていることが伝わるラインナップとなっています。

観光需要増と人手不足の時代に、多様な視点を育てる“実践教育”の価値

未来のホスピタリティを担う学生の提案に耳を傾ける審査員

ホテル・旅館を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化しています。訪日外国人旅行者は増え続け、2025年の暦年でも高い水準で推移しています。観光需要が高まる一方で、人手不足は依然として深刻です。特に東京都心ではラグジュアリーホテルの開業が相次ぎ、業界全体として「新しいサービスを提供したいのに人が足りない」という状況が続いています。

こうした背景の中で、将来の担い手がどのような価値観を持ち、どんな提案を生み出すのかはますます重要になっています。専門学校日本ホテルスクールが弁論大会を続けている理由には、この“変化の時代を生きる力”を学生に身につけてほしいという思いがあります。

同校は開校以来、産学連携を軸とした実践教育を積み重ねてきました。弁論大会に業界トップの総支配人や企業の代表者が審査員として参加するのも、机上の学びだけでなく「社会とつながった学び」を大切にしているからです。現場で働く人の視点を学生が直接知る機会は、ホスピタリティの本質を理解するうえで大きな意味を持っています。

学生たちの発表からは、環境問題、接客のあり方、多様性、チームワークなど、業界が抱えるテーマを幅広く捉えようとする姿勢が感じられました。変化が続くホテル業界で求められる視点を、学生たちがどのように考え、どんな未来像を描いているのか──。そのプロセスを見守ることが、この大会の大きな価値と言えます。

豪華ホテルが学生の挑戦を後押し 表彰式に広がる祝福の空気

大会の最後には、最優秀賞・優秀賞・努力賞の学生が壇上に並び、表彰式が行われました。会場では、緊張から解放された学生たちの表情に達成感がにじみ、互いの健闘を称え合う温かい空気が広がっていました。学生の取り組みに対して、業界の第一線で活躍する審査員から直接評価を受ける機会は、学びのモチベーションにもつながっているように感じられます。

今回の表彰では、副賞として有名ホテルからスイートルーム宿泊券やディナー招待券が贈られました。
・ハイアット セントリック 銀座 東京
・ザ・ペニンシュラ東京
・六本木ヒルズクラブ
・プルマン東京田町
・パーク ハイアット 東京
・ザ・リッツカールトン東京
といった一流ホテルからの支援は、学生にとって大きな励みになります。

また、最優秀賞受賞者には専門誌『月刊HOTERES』の年間購読が贈呈され、業界理解をさらに深めるきっかけにもなりました。優秀賞や努力賞に選ばれた学生たちにも、協賛企業から宿泊券やレストラン招待券が届けられ、一人ひとりの挑戦が形として評価されています。

集合写真や表彰式の様子からも、学生と業界の距離が近いこの学校ならではの雰囲気が伝わります。学びの延長線上に実際の現場があることを体感できる機会として、弁論大会が果たしている役割の大きさを感じる場面でした。

未来のホスピタリティをつくる若い力に期待して

今回の弁論大会では、学生それぞれが現場で感じた課題や理想を自分の言葉で表現し、業界トップの審査員に向けて堂々と発表していました。一つひとつのテーマには、これからのホスピタリティがどのように変化し、どんな価値観が求められていくのかを考えるヒントが詰まっていたように思います。

学生の提案を真剣に受け止める審査員の姿勢や、会場に漂う前向きな雰囲気からも、未来の担い手を育てることへの期待が強く感じられました。専門学校日本ホテルスクールが大切にしてきた実践教育の積み重ねが、この大会を通じて確かな形になって表れているのではないでしょうか。

課題が山積するホテル業界において、若い世代の視点はこれまで以上に重要になります。学生たちが描いた未来のアイデアが、これからのホスピタリティにどのような変化をもたらしていくのか楽しみです。大会での学びや経験が、学生一人ひとりの次の一歩につながっていくことを願っています。


【学校法人日本ホテル学院/専門学校日本ホテルスクール 概要】

専門学校日本ホテルスクールは、1972年の開校以来、ホテル・ブライダル分野の人材育成に取り組んできた学校です。産学連携を軸とした実践教育を特徴とし、累計14,800名以上の卒業生を業界へ輩出しています。ホテル科、ブライダル科、英語専攻科を設置し、国際化が進むホスピタリティ業界の将来を担う人材の育成を行っています。

公式サイト:https://www.jhs.ac.jp/

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