
12日(木)、スナテク赤坂店(東京都港区)にて、スナックテクノロジーズの新サービス『スナテク』発表会が行われた。

かつて約12万軒あったとされる国内のスナックは、現在は約4.5万軒まで減少したと言われている。
スナックに対するイメージ調査では「常連客ばかりで敷居が高そう」「料金が分かりにくい」「扉を開けるのに勇気がいる」といったイメージが依然として強く、初めて訪れる人のハードルが高いことが明らかになった。
しかし、スナックならではの魅力は今も根強い。調査では「ママやマスターとの会話」「一人でも気軽に飲める」「2〜3軒目にちょうどいい」といった点が来店理由として多く挙げられた。
特に20〜30代の若い世代からは、「一人で気兼ねなく飲みたい」「人のカラオケを聴くのが好き」「悩みを相談したい、癒されたい」といった意外な声もある。

『スナテク』は、こうしたスナックの魅力を残しながら、テクノロジーの力で利用体験をアップデートするサービス。
スナテクでは、店内動画やママのインタビュー動画を通して、来店前に店の雰囲気や人柄を知ることができる。また、店内の来店状況をリアルタイムで確認できるなど、初めてでも足を運びやすい仕組みを整えた。
会計は登録したクレジットカードから自動決済され、料金明細や領収書はスマートフォンでその場で確認できる。

さらに新機能「スナボム」は、カラオケに対する「ナイスソング」やドリンク、シャンパンなどのギフトをアプリから送ることができる。ギフトが送られると店内モニターや音響演出と連動し、その場の盛り上がりを演出可能だ。
発表会には、スナックBRIDGE(新橋)の吉田早織氏、スナックeagle(山形)の伊藤なつみ氏も登壇し、現場の視点からスナック経営について語った。

吉田氏は、自身の店ではこれまで半会員制のような形でリピーター中心の営業を行ってきたと説明。一方で、コロナ禍をきっかけに働き方や来店客の状況が変化し、新規顧客の獲得も重要になってきたそう。
顧客管理については、スタッフ同士で情報を共有しながら行っており、現在はスプレッドシートにまとめているものの「手間がかかる部分も多い」と振り返る。そのうえで、来店履歴などをデータとして管理できる仕組みに期待を寄せた。
また投げ銭機能「スナボム」については「音楽や映像の演出が入ることで、店内が一気に盛り上がりそう」とコメント。

伊藤氏はInstagramやTikTokなどのSNSを活用した情報発信によって、県外から訪れる客も増えている現状を紹介。イベント情報や店の様子を発信することで来店につながるケースも多いという。
顧客管理について「これまではスタッフの記憶に頼る部分も多かったが、スナテクは経営の見える化につながる。新規客が来店しやすくなる仕組みや、リピーターの導線づくりになるのでは」と話した。

スナックテクノロジーズ代表取締役の関谷有三氏は、仕事で疲れたときにスナックでママと会話する時間に何度も救われてきたと振り返る。スナックの魅力を多くの人に届けたいという思いから、自らスナックを運営しながらサービス開発を進めてきたという。
関谷氏は「人と人が直接会って話すことがスナックの魅力。その良さをテクノロジーで支え、次の時代につなげていきたい」とまとめた。
