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夢を語るだけで終わらせない!福岡工業大学附属城東高校「JETENGINE PROGRAM」の挑戦

「将来、こんなことをやってみたい」。そんな思いを胸に抱いたことがある人は多いはずです。けれど、その夢を本気で形にする機会は、実はそう多くありません。ましてや高校生のうちから、自分のアイデアを社会に向けて発表し、実現に向け...
ナイスコレクション 2026年3月9日

「将来、こんなことをやってみたい」。
そんな思いを胸に抱いたことがある人は多いはずです。けれど、その夢を本気で形にする機会は、実はそう多くありません。ましてや高校生のうちから、自分のアイデアを社会に向けて発表し、実現に向けた資金まで得られる場となると、かなり珍しいのではないでしょうか。

福岡市にある福岡工業大学附属城東高校では、生徒一人ひとりの夢や挑戦を応援するユニークな取り組み「JETENGINE PROGRAM」が行われています。このプログラムでは、生徒が自分の夢やアイデアをプレゼンし、その内容が評価されれば実現に向けた資金を得ることができます。まるでテレビ番組の企画のような、少しスリリングで本気度の高い挑戦です。

サッカーを通じて海外との交流を広げたいという夢、環境問題を楽しく学べるゲームを作りたいというアイデア、新しい発電機の開発に挑戦したいという情熱など、生徒たちが掲げるテーマは実にさまざまです。学校という枠を超えて「やってみたい」を形にしようとする姿には、思わず応援したくなる力があります。

最大130万円の支援をかけた最終審査会も予定されており、生徒たちの夢がどのように評価され、どんな未来につながっていくのでしょうか。今回は、そんな高校生たちの挑戦を後押しする「JETENGINE PROGRAM」という取り組みについて紹介します。

「歯車ではなくエンジンに」高校生の夢を本気で応援するプログラム

学校生活といえば、授業や部活動、受験勉強といった日々を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし福岡工業大学附属城東高校では、もう一つの大きなテーマとして「生徒自身の夢に挑戦する機会」を大切にしています。その象徴的な取り組みが「JETENGINE PROGRAM」です。

このプログラムは、生徒が自分自身の夢やアイデアを形にするための企画として始まりました。単に夢を語るだけではなく、その夢を実現するための企画書や予算計画を自分たちで考え、実際に形にしていくプロセスを重視している点が特徴です。生徒たちはアイデアを練り上げるだけでなく、実現に向けた準備や計画づくりにも取り組みながら、自分の夢と真剣に向き合っていきます。

名前の「JETENGINE」には、「歯車ではなく、自分がエンジンとなって未来を動かしていく人になってほしい」という思いが込められています。決められた道をただ進むのではなく、自分で考え、行動し、挑戦する。その経験こそが将来の力になるという考え方です。

生徒たちはこのプログラムの中で、企画の内容を深く考えたり、必要な資金や実現方法を検討したりと、まるで小さなプロジェクトを立ち上げるかのような経験を重ねていきます。場合によっては学内外の協力者を探しながら、夢を現実に近づける努力も行います。こうした過程は、教室での授業とはまた違った学びの機会になっているようです。

自分の「やってみたい」を真剣に形にしようとする経験は、高校生活の中でも特別な時間になるはずです。夢を語るだけで終わらせず、その実現に向けて行動する。JETENGINE PROGRAMは、そんな挑戦を後押しするユニークな教育の取り組みとして注目されています。

高校生版「マネーの虎」夢を本気でプレゼンする最終審査会

このプログラムの大きな見どころの一つが、夢の実現をかけて行われる最終審査会です。ここでは、生徒たちが自分の企画を審査員の前でプレゼンテーションし、その内容や実現可能性、情熱などが総合的に評価されます。まるでビジネス番組のワンシーンのような、少し緊張感のある場面が展開されます。

最終審査会では、プレゼンテーションが約10分、その後に審査員との質疑応答が約15分行われます。生徒たちは、自分の企画がどんな社会的価値を持つのか、どのように実現していくのかを丁寧に説明しながら、審査員からの質問にも答えていきます。アイデアの面白さだけでなく、計画の具体性や実行力なども重要なポイントになります。

この審査が特徴的なのは、評価の方法です。審査員はそれぞれ一定の金額を持っており、生徒のプレゼンを聞いたうえで「応援したい」と思った企画に投資を行います。最終的に、設定した目標金額を超える投資が集まった企画のみが採用され、実現に向けた資金として支援される仕組みになっています。

最大で130万円の資金が用意されており、どの企画にどれだけの支援が集まるのかも大きな注目ポイントです。大きな夢を掲げて高い目標金額を設定するのか、それとも確実に達成できるラインを狙うのか。生徒たちの戦略やプレゼンの工夫も、結果を左右する要素になりそうです。

自分の夢を多くの人の前で語り、その価値を認めてもらう。そんな真剣な挑戦の場が、高校という場所に用意されていること自体がとてもユニークです。最終審査会では、生徒たちがこれまで積み重ねてきた準備の成果が試されることになります。

世界を変えるかもしれない高校生の挑戦 5つのプロジェクト

最終審査会には、これまでの審査を勝ち抜いた5つのチームが挑みます。それぞれのチームが掲げるテーマは実に個性的で、「高校生がこんなことを考えているのか」と驚かされるようなアイデアも少なくありません。夢の大きさや方向性はそれぞれ違いますが、どの企画にも「本気で実現したい」という思いが込められています。

たとえば「DREAM KICK」という企画では、サッカーを通じて日本とベトナムをつなぐ活動を目指しています。チャリティーサッカー大会の開催や移動式サッカースクールの運営などを通じて、青少年の健全育成や地域交流、さらには国際的な友好関係の促進につなげていきたいという構想です。スポーツをきっかけに国と国をつなぐという発想は、とてもスケールの大きな挑戦といえるでしょう。

また、「エコクエスト」という企画では、環境問題をテーマにしたカードゲームの開発に取り組みます。協力型のバトルカードゲームとして設計し、遊びながら環境について学べる仕組みを目指しているそうです。ワークショップなどを通じて多くの人に体験してもらうことで、楽しみながら環境意識を高めてもらいたいという思いが込められています。

さらに、「どこでも作れるジェットコースター」というユニークなアイデアも登場しています。遊園地に行かなくても、公園など身近な場所で組み立てて楽しめるジェットコースターを開発し、将来的には商品として販売することも視野に入れている企画です。遊びの楽しさをもっと身近にしたいという発想から生まれた挑戦です。

技術系の分野では、「世界にまだ無い発電機を」というテーマも注目を集めています。磁石の特性を活用し、燃料を使わない環境にやさしい発電機の開発に挑むという壮大なアイデアです。高校生の段階でエネルギー技術に挑戦する姿勢には、研究者のような探究心も感じられます。

そしてもう一つ、「私たちのアート展」という企画では、高校生が自由に表現できる場をつくることを目指しています。創作活動を行う高校生たちが、自分の作品を発表できるアート展を開催し、同世代の表現を広く発信していきたいという思いが込められています。高校生が主役となる文化の場を生み出そうとする取り組みです。

スポーツ、環境、技術、文化と、テーマは実に多彩です。それぞれの企画には「こんな社会をつくりたい」「こんな体験を広げたい」という思いがあり、高校生らしい自由な発想と行動力が感じられます。どの企画が資金を獲得し、実際に動き出すのか。最終審査会の結果にも大きな期待が集まります。

夢を現実にした先輩たち JETENGINEプログラムが生んだ挑戦のストーリー

JETENGINE PROGRAMがユニークなのは、アイデアを発表して終わりではなく、実際に夢を形にしてきた先輩たちの実績があることです。これまでの取り組みの中では、生徒たちが社会に目を向けながらさまざまな挑戦を行い、その一部は実際にプロジェクトとして動き出しています。

その一例が、バングラデシュの子どもたちを支援するプロジェクトです。学校に通う環境が整っていても、貧困や児童労働、ジェンダー問題などの影響で通学が難しい子どもたちがいるという現状に目を向け、「学びの機会を広げたい」という思いから活動が始まりました。

生徒たちは支援団体の協力を得ながら、バングラデシュの小学生に291着の制服を届ける取り組みを実施。制服を受け取った子どもたちが学校に通えるようになっただけでなく、オンライン交流や文化体験を通じてお互いの理解を深める機会にもつながったといいます。

また、技術分野の挑戦として印象的なのが、インターネットにつながるクレーンゲームの開発です。「身体が不自由な人でも楽しめるゲームを作りたい」という思いからスタートしたこの企画では、インターネットを通じて操作できる小型のクレーンゲームの制作に取り組みました。設計には3D CADを使い、部品の制作には3Dプリントなどの技術も活用しながら、実際に動く装置を完成させたそうです。

このプロジェクトは、その技術力や発想が評価され、日刊工業新聞社が主催する「九州ロボットコンテスト2024 モノづくりフェア杯」で優勝を果たしました。高校生のアイデアが実際のものづくりにつながり、さらにコンテストで評価されるという成果は、JETENGINE PROGRAMの象徴的な例といえるかもしれません。

こうした取り組みを見ると、このプログラムが単なるアイデア発表の場ではないことがよく分かります。社会課題に目を向けたり、新しい技術に挑戦したりしながら、実際に行動に移していく。そこには「やってみたい」を本気で形にしようとする生徒たちの姿があります。

夢を語るだけではなく、それを実際に形にする経験を積む。JETENGINE PROGRAMは、そんな挑戦の場として多くの生徒に新しい可能性を与えているようです。

夢を語るだけで終わらせない教育 「突き抜ける人」を育てる挑戦

高校生のうちから、自分の夢を真剣に考え、それを実現するための方法を探る。そんな経験は、決して当たり前のものではありません。JETENGINE PROGRAMが注目されている理由の一つは、夢を語るだけで終わらせず、その実現に向けて具体的な行動まで踏み出せる環境が用意されている点にあります。

生徒たちは企画を考えるだけでなく、計画を立て、必要な資金や実現方法を検討しながらプロジェクトを形にしていきます。プレゼンテーションの準備や審査員との質疑応答を通じて、自分の考えを言葉にして伝える力も磨かれていきます。こうした経験は、将来どんな分野に進んだとしても大きな財産になるはずです。

スポーツや文化、技術、社会課題など、生徒たちが掲げるテーマはさまざまです。しかし共通しているのは、「自分がやりたいことを自分の力で動かしていく」という姿勢です。誰かに与えられた課題に取り組むだけではなく、自らテーマを見つけて挑戦する。その経験こそが、将来社会で活躍するための大きな力になるのかもしれません。

「歯車ではなく、エンジンになれ」という言葉には、自分の人生を自分で動かしていく人になってほしいという思いが込められています。高校という学びの場の中で、こうした挑戦の機会が用意されていることは、とても魅力的な取り組みといえるでしょう。

今回の最終審査会では、生徒たちがどのようなプレゼンを行い、どんな夢が新たに動き出すのかにも注目が集まりそうです。高校生たちの挑戦がどのような未来につながっていくのか、今後の展開にも注目が集まりそうです。


福岡工業大学附属城東高校 概要

福岡工業大学附属城東高校は、福岡市にある私立高校で、福岡工業大学の附属校として教育活動を行っています。生徒一人ひとりの可能性を広げる教育を大切にしており、学習だけでなく、探究活動や課外活動などを通じて主体的に学ぶ力を育てる取り組みも行われています。今回紹介した「JETENGINE PROGRAM」も、その象徴的な教育プログラムの一つです。

公式サイト:https://jyoto.fit.jp/index

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